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「子供に教える時に気をつけること」

こんにちは。「宇佐美囲碁教室」です。

このnoteでは今までの経験を通して感じたことや、価値のある情報を提供できたら良いなと思っているんですが、

今日は、

「子供に教える時に気をつけること」

ってテーマで書いてみます。

少しでも役に立ったら嬉しいです。

僕はもう15年以上、子供に囲碁を教えてきました。今も小学校で授業をしたり、子供文化センターで囲碁講座を担当したりしています。

ちょっと宣伝で、

武蔵小杉の「永代塾囲碁サロン」にて、こども教室も開催していますので、良ければ遊びに来て下さい。

最初に八重洲囲碁センターでこども教室を担当したんですが、その時にしっ
かり勉強しないとと思って子供に教えるために何冊も本を読みました。

※ただ、そうは言っても子供相手って、ほんっとうに難しいです。正解なんてないかもしれないので、あくまでこういう考えもあるんだなって思っていただけると。。。

そういう経験を踏まえて、まずは姿勢を正させて挨拶をさせるとか、注意する時には目線を合わせるとか、名前を呼んであげるとか、おさえるべきポイントはいくつかあるので、それを紹介したいと思います。

1.始め方が大事(ブロークンウィンドウ理論)

ニューヨーク市長が実践した「ブロークンウィンドウ理論」(Wikipedia)。

まあ、こう書くと難しいそうですが、窓が割れている場所は治安が悪いから割れたらすぐに修理するようにしたら犯罪率が減ったよって理論です。

子供教室と何か関係あるの?と思った方、実は大いにあるんです。

始める前に、机や椅子がバラバラだったり、子供の姿勢が悪いと良い授業をすることが出来ないんですね。

授業を開始する前に「碁笥や碁盤を整頓し、姿勢を正させて、しっかり挨拶をしてから始めること」が重要です。

当たり前と言えば当たり前ですが、これを徹底することにより、授業を受けるって雰囲気を作りやすくなります。

たまに「はい~、さあ、始めるよ~」みたいな流れで授業を開始してしまう人を見ますが、これはあまり良くないと思っています。

最初、姿勢を正させて、挨拶をしてから、気持ちよく始めてみましょう。

2.とにかくなんでも褒めましょう

褒めるって行為の凄さは、上の年代になればなるほど、気づき難い印象があります。まあ、僕らの世代は、そういう教育じゃなかったですからね。

でもですね、褒めるって凄いですよ!

座って待っていたこと、先生の方を向いたこと、返事が良かったこと、頷いてくれたこと、なんでも褒めることによって授業の雰囲気はよくなります。

また、必ず最後に名前を読んであげるのも重要です。

「おっ、これ良い手だね」って言うのではなく、

「おっ、これ良い手だね、〇〇くん(さん)」って褒めてあげて下さい。

最後に名前を呼んであげるだけで、印象は間違いなく良くなります。

3.生徒とは友達にならない

あくまで、先生と生徒という関係を崩さないようにしましょう。

たまに「先生のこと、〇〇ちゃんって呼んでね~」と言っている人を見かけますが、単発の授業やイベントならともかく、長期的に授業を受け持つのであれば逆効果だと思っています。

稀に、そういうキャラクターで上手く進められる才能のある人もいますが、基本的にはこのラインはしっかり保っていた方が良いです。

ちゃんと「〇〇先生」と呼ばせるようにしましょう。

4.注意する時は目線を合わせる(絶対に怒らない)

基本中の基本ですが、意外と出来ないのが「絶対に怒らない」です。

今は令和の時代なので、子供教室で怒って良いことは、一片たりともないと思っていいです。絶対に怒ってはいけません。

とはいえ、注意しないといけない時はあります。子供教室でいちばん怖いのは制御できなくなってからの混乱です。

注意する時のコツは、そのコの近くまで行き、膝を曲げて、目線を合わせて見つめながら注意しましょう。

今の子供はお利口なコが多いです。大人に真っすぐと見つめられて注意されれば、たいていの事は通じます。

5.とはいっても例外はある

これはもうしょうがないです。

どうしても言うことをきかないコはいます。子供ですからね。これが子供教室を担当する時のいちばん大変な事と言えるかもしれません。

1人で受け持っている時は(根性で)どうにかするしかありませんが、補助の先生やアシスタントがいる場合は、一緒に休んでもらってもいいでしょう。

特別にこっちで先生が教えてあげるよ、なんて言って1:1で対応するのが良いと思います。

6.おまけ 時短で取り組む、休憩を入れる

これは場合によっては諸刃の剣になる時もありますが、

ちゃんと状況を把握している場合は、授業の時間を短くしたり、休憩を入れたりするのも効果的です。

ただし、子供たちが早く終わりたい、もっと休憩したいって言い出すようだと、それは失敗しているということになります。

早く休憩を終えて、囲碁を打ちたいってトコロまで持ってこれていると、良い授業が出来ている証明ですね。

以上が、子供に教える時に気をつけることでした。

囲碁を覚えることで、礼儀作法や物事を順序立てて考える力がつくと言われています。

韓国では、学習塾以上に囲碁教室があるようです。それだけ、囲碁が教育に良いって捉えられているんですね。

僕は、囲碁をやることによって同世代間の交流が盛んになること、負けること失敗することを学べるのが良いことだと思っています。

それから、囲碁を通して年の離れた人とも知り合うことが出来るのも魅力ですね。

僕は大学生の時に囲碁を覚えたんですが、普段は話すこともできない人生の諸先輩方から色々と教えてもらえたのは幸運でした。

今日は「子供に教えるときに気をつけること」ってテーマで書いてみました。

まあ、子供教室って結局試行錯誤でやっていくしかありませんが、以上のポイントを押さえるだけで(少なくとも何も気にしていないよりは)、スムーズな授業が出来ると思います。

拙い意見だったかもしれませんが、少しでも参考になったら嬉しいです。


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