見出し画像

【囲碁】全100回を目指す!上達に役立つ棋譜解説!! 第4回

こんにちは。

IGOcompany【U】です。

囲碁をビジネスに起業して「宇佐美囲碁教室」っていう教室を運営したり、武蔵小杉の「永代塾囲碁サロン」にて指導碁や交流会をしたり、

「新百合囲碁学園」の学園長を任されたりしながら、世田谷や麹町、大学などで囲碁を教えて、ご飯を食べてます。

棋譜解説の前に、

ちょっと宣伝で、

Amazonにて、僕の本が絶賛発売中です。

できるだけ優しい内容の本を目指して、級位者から有段者まで、囲碁に必要な知識を詰め込んでいますので、

良かったら、サンプルだけでも眺めてみて下さい^^。

さてさて、

本日のnoteは、

【囲碁】全100回を目指す!上達に役立つ棋譜解説!! 第4回、

になります!

毎日noteも毎週の有料記事更新も、(どうにか)継続できています。
読んでくれている方、本当にありがとうございます!!

リアクション頂いた方のnoteは、時間がかかるかもしれませんが、必ず読ませて頂いています!!

前回の棋譜解説は、こちら。

※必ず前回のnoteを載せていますので、興味があったら遡ってみて下さい。

前にも書きましたが、

囲碁を上達するためには、

対局を重ねることはもちろんですが(詰碁や手筋を勉強することも大切です)、その上で「たくさん棋譜(解説)に触れる」必要があります!

囲碁は、これだけを覚えれば大丈夫!ってことが(ナカナカ)ないんですね。

応用の連続と言いますか、難しい言葉で表現すると「棋理(囲碁の理屈)」の理解が重要です。

色々な局面に対応するために、それぞれの知識が必要になるので、たくさんの棋譜解説を読んで、囲碁の知識の引き出しを増やしていかないといけません。

身も蓋もない言い方をすれば、兎に角、数をこなさないことには強くならないんですよね(笑。

だからこそ、少しでも皆様の棋力向上に役立つように、第100回を目指してこれから棋譜解説を定期的にコツコツと書いていこうと思っています!

週に1回、定期的に解説していけば、年間50局分以上の「新しい知識」に触れることが出来るので、皆様の棋力向上に役に立つこと間違いなしです。

有料記事は、有料noteのマガジンにまとめておきますので、全部読みたい人はこちらからどうぞ(今まで書いた有料記事の全てが読めます!)。

購入してもらわなくても、

キのリアクションを頂けるだけでもモチベーションになりますので、宜しくお願い致します。

それでは、

【囲碁】全100回を目指す!上達に役立つ棋譜解説!! 第4回

を始めます!(※途中から有料noteになります)。

参考教材は、こちら。

実際に、木曜日の囲碁教室や、新百合囲碁学園で講義した内容になります。

今回は、名人戦第6局を参考にしました。

良かったら、碁盤に石を並べながら解説を読んでみて下さいね。

ちなみに、

今日は、

プロの先生にとっては最強の手でも、このnoteを読んで頂いている皆様にとっては最善の手ではない、

という事を伝えたいです。

(おそらく)このnoteを読んでくれている99%の皆様にはオススメできない手もありますので、その差と言いますか、ニュアンスを感じ取って頂ければ棋力向上に役立つと思います。

そんな中で、よっぽどの高段者じゃない限りは、こう打った方が良いという着手も紹介します。

それから、

前半の無料部分に「級位者が布石で遅れる理由」の解説も載せていますので、そこまでだけでも読んでみて下さい。

【参考にした棋譜 1手目~91手目まで】

名人戦第6局(2023年)

黒 芝野虎丸名人 白 井山裕太王座

棋譜並べ用

まずは、何も考えずに並べてみて、そっから棋譜解説を読んでいただいても良いかと思います。

ちなみに、「棋士の先生の着手を批判する」ような意図は全くありませんので!、誤解のないようにお願いします。

自分の教室の生徒さんだったら、こういう風に打つのがオススメですよ~、的な説明です!!

【黒1手目~黒7手目まで】

黒の二連星、白は小目を2つ、

黒5のカカリのカカリに白6のシマリと手を抜いたので、黒5のカケが好点。

黒5のカカリには、白6で黒7の位置にコスミで受けるのも本手です。

感覚的な話ですが、相手が本来受けそうなところに受けていないので、黒としては黒7と連打したいのです。

格言「敵の急所は我が急所」

皆さんも、どこが良いトコロかなぁって探す時は、相手だったらどこに打つかなぁって考えると良いかもしれません。

相手が打ちたいトコロに打ってみるのが、意外と好点になりやすいものです。

【白10手目まで】

左上隅、白8の受けから白10の一間トビまで部分的な形。

僕は、三本ハイを打ってから一間トビをするのも好きですね。

黒の次の着手は?

白10までで黒は切り上げ、次の大場に向かうのが良くある進行ですが、

実戦は…!?

【黒17手目まで】

黒11のオシから形を決めに行きました。

こういう風に思い切って車の後押しで決めに行くのは、大胆な進行。

黒17の位置は悩みます

最近は、三線の地は与えても良いという風に考えることが多いですが、とはいえ、序盤から思い切った打ち方と言えるでしょ。

この後の左辺黒17の位置は、僕だったら厚みをバックにAまで行きたいような気もします。AIにかけてみると、Bの位置が有力でした。

虎丸先生は、左辺星と、少し謙虚にヒラキましたね(こういうのはどう打っても一局です)。

【白20手目まで】

白20とツメを打った何気ない局面ですが、

ここで皆さんだったらどう打ってみたいでしょうか?

有段者の方なら簡単かもしれませんが、意外と級位者の方に訊くと、あまりオススメではない答えが返ってくるかもしれません。

これが、前述した「級位者が布石で遅れる理由」が出てしまう局面です。

【白20に対して黒番でどう打ってみたいですか?】

白20に対して黒はどう打ちつべきでしょうか

※ちょっとここで立ち止まって考えてみて下さい。

【参考図①】

白20に対して黒はどう打ってみたいですか?と訊くと、

だいたいの級位者の方は、白20の近くに「受ける」手を考えるのではないでしょうか??

実は、それはあまり良い手ではないのです。

例えは、下の図のように「鉄柱」に受けたたとしましょう。

白2と白が左辺と下辺の良い所に2ヶ所打っている

部分的に、こう打ったからって怒られるワケではないのですが、高段者以上だとこの黒1の受けは「緩着」。

白2と下辺に打たれると、白は左辺の「ツメ」も、下辺の「ヒラキ」もどちらも打てて、白は得をしてしまっているのです。

もし、白20手目の局面で、

黒番だったとしたら、黒は「鉄柱」には打たないですよね?

つまり、

白20のツメに鉄柱で受けてしまうのは利かされになってしまうのです!

では、

どう打つのが良かったのでしょうか??

【黒25手目まで】

白20の手に反応するのではなく、黒も良いトコロへまわりましょう。

囲碁は「手抜き」が有力な時も多いです。

白22の動き出しはあまりオススメではありません

実戦は、黒21のハサミを選択しました。

白は白22のノゾキから、白24と動き出しましたが、黒25が「ハザマ」の急所。この後が難しくなってしまいます。

ここでは、「黒21とハサミを打たれた時は、まずはこう打つべきなんじゃないか」というオススメの手を紹介しましょう。

※これ以下、有料部分です。

※ここまで読んでいただき、ありがとうございました!!

【参考図② よっぽどの高段者じゃなければこう打つのがオススメ!】

ここから先は

2,252字 / 9画像
この記事のみ ¥ 330

サポートありがとうございます。コロナの影響もあり、今囲碁界はどんどん縮小していっています。どうにかしたいと思っている方は多いと思います。まずは小さな一歩から、囲碁の本を買ったり、近くの囲碁サロンに行ってみたり、周りに囲碁を教えてみて下さい。サポートは囲碁普及に使わせて頂きます。