【囲碁】「有段者研究会U研」で打った対局の棋譜解説
こんにちは。
IGOcompany【U】@毎日note継続中(249日目)です。
公益財団法人日本棋院での15年間の勤務を経て「囲碁」の普及活動をしたりしながら、ご飯を食べてます。
「宇佐美囲碁教室」っていう教室を運営したり、武蔵小杉の「永代塾囲碁サロン」にて指導碁や交流会をしたり、
「新百合囲碁学園」の学園長を任されたりしながら、世田谷や麹町、大学などでも囲碁を教えています。
本日のnoteは、
【囲碁】有段者研究会U研で打った対局を棋譜解説
です。
いつもの専門的なnoteより軽めになりますので、無料noteでお届けしようと思います。
僕の拙い碁の解説なワケですが、
(少しでも)誰かの参考になったら嬉しいです^^。
ちなみに、
昨日のnoteでも書きましたが、
色々あって練習がてらにホームページをたくさん作ってみたんですが、
勢いで「有段者研究会U研」のページも追加してみました。
「有段者研究会U研」のnoteをまとめたマガジンもあっとりします。囲碁の研究会に参加してみたいなって人は、チェックしてみて下さい。
さて、
それでは自分の拙い打ち碁にはなりますが、
解説を始めていこうと思います(何か1個でも参考になる部分があれば幸いです!)。
今日は、
いつもよりはちょっと軽めに解説になります。
なので気楽に眺めて下さい✨。
棋譜のデータはこちら。
【囲碁】「有段者研究会U研」で打った対局を棋譜解説
二子局の碁。僕が黒番です。
【実戦の進行 1手目~26手目まで】
左下は、ちょっと懐かしい感じのする定石。
黒18では、白19の位置にサガリの方が地にもカライし良いんでしょうね。
二子局なので、手厚く打っておこうという意識がちょっとあります。
AIで検討してみると、黒22は手抜きで打つのが推奨されていました。
なるほど、確かに。。。
白23に対しての黒24は普通の手ですが、キカサレと言いますか、若干ヌルいかもしれません。
黒26はAIでもオススメの候補手ですが、
黒24と打ったからには…
【参考図① 人間の理屈的にはツメでした】
黒24と黒〇の位置にハネを打ったからには、黒26手目は黒1と打つべきだったかなと思います。
AIで検討しても、
こういう序盤は「どう打っても一局」みたいに示されるんですが、なんとなく黒〇を打ったら黒1と打ちたいんですね。
もちろん、実戦の黒26のシマリも好点にはなります(普通です)。
【実戦の進行 白27手目の局面】
参考図①のように打たずに、白27と下辺に打たれると、打っておけば良かったかなぁと思ったりしてしまいます。
ちなみに、この局面も、白27に対して黒Aと打つべきかなど色々悩んだトコロです。
AIで検討すると、どっちもあるみたいですけどね。
【実戦の進行 白33手目までの局面】
実戦は、白27に対して、よくある形の黒28のコスミツケから黒32の一間トビまでを選択しました。
下の図の白33に対しては、
コスミツケを決めるべきか、単に打ち込むべきかを悩みましたね。
現代の打ち方だったらドライにコスミツケを決めそうですが、昔っから囲碁を打っている人は何となくコスミツケを躊躇ってしまいます。
AIさんは、ここでも、どちらもあるよと示しています(笑。
【実戦の進行 白45手目までの局面 白45は打ち過ぎ】
実戦は、このような進行になりました。
黒34のコスミツケを決めてから黒36と打ち込むのが、打ち過ぎなのか、普通なのかの判断は、いまだに悩むトコロです。
ちなみに、白45はやや打ち過ぎの一手になるようで、単にサガリが形だったかもしれません。
【実戦の進行 黒52と反発】
白51のハネに受けているワケにはいかないので、黒52と切りを選択。
【実戦の進行 黒70手目でコウに弾く】
最終的には、もうこうなるしかないかなって展開になりまして、黒70でコウに弾きました。
コウ争いの手順を気にする人はそんないないかもしれませんが、ちょっと手順も含めて載せておきます。
黒90でコウを解消し、右上隅はというと…
【実戦の進行 白95手目までの局面 ここが重要なトコロ!】
白95まで打たれて、隅の石は「とりあえず」取られてしまっているかなって感じです。
とはいえ、Aのキリの味もあるので、まだまだ黒は打てるかなと思い、黒96とヒラキで打ちました。
二子の威力は、そう簡単に失われないだろうと。。。
味っていうのは、すぐに打つワケではありませんが、こういう風に打つ可能性があるという意味です。
しかし、
実はこの黒96で、もっと厳しい狙いがあり、黒はすぐにそれを打った方が良かったようなんです。
皆さんだったら、黒96手目はどこに目が行きますか!?
【隅はまだ味残り!】
とりあえずの例にはなりますが、黒1の切りからの黒3で白は気持ち悪い。
黒はすぐにでも隅に手をつけるべきでした!
こうやって粘って打てば、黒も有力です!!
(まあ、2子局なので、まだ息の長い碁にしていれば良いんですけどね)。
持ち時間の少ない切れ負けのアマチュアの碁は、手抜きして離れる(余計なことをしない)方が良いことも多いので、後で考えよう的に打ってしまいましたが、
こういうひと踏ん張りと言いますか、粘りの着手をちゃんと考え抜かないといけないと思いました。
時間を使ってちゃんと考えるべきだったなと、反省する碁でしたね。
この形は、意外と良く出るような気もするので、有段者の方には役立つこともあるんじゃないかと思います。
いやぁ、この後も戦いは続くんですが、面白い碁でしたね。
最近は、県代表クラスが集まるオンラインの研究会にも参加して、白星スタートを決めることが出来たので、これからも研鑽を積み続けていきたいと思います!!
それでは、
本日のnoteはこれくらいで。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!!