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【囲碁】対局細解!シリーズ始めます。第1回「囲碁感覚」【無料で読める有料記事!!】

皆さん、こんにちは!

最近、地味にYouTubeを始めたIGOcompany-Uこと、宇佐美@毎日note継続中(469日目)です。

Twitter」や「Instagram」はこちら。

公益財団法人日本棋院での15年間の勤務を経て、文章を書いたり、川崎囲碁普及会川崎囲碁サークル(宇佐美囲碁教室)」「新百合囲碁学園などなど「囲碁」の普及活動をしたりしています。

今回は、

誰かの参考になるかもしれない囲碁の棋譜解説のnoteです!

有料記事に設定しますが、最後まで無料で読めるようにしますので、是非ぜひ最後まで読んでみて下さい!棋力向上のお役に立てれば嬉しいです^^。

ちなみに、

皆さんは「名局細解」シリーズって知っていますか?

こんな感じの小さな冊子なんですが。

僕、これ大好きだったんですよね。インターネットがなかった時代は、皆、これを持ち歩いて勉強したものです。いや、ホントに。

家にあった名局細解の一部。この10倍くらい持ってます

で、

このシリーズにあやかって(?)、僕も棋譜解説をしていこうと思うんですが、僕の対局は名局でもなんでもないので「対局細解」シリーズです(笑。

※実は、公式(?)でも「名局細解」の前は「対局細解」があったりしますけど。

文章は拙いかもしれませんが、役に立つ事、勉強になることはあるかと思います!!

今、

毎日19時半に、

YouTubeで囲碁実況と囲碁検討の動画をアップしているんですが、

その対局を「対局細解」シリーズとしてテキストにしていこうかなと思っております。実は、ひそかに、沢山、読まれるようだったら、書籍にしてみようかなって下心(?)もあったりしますね。

とりあえず、最初は25本くらいを解説記事にしてみようかと考えています!

僕は囲碁の棋力向上の為には、兎に角、色んな棋譜解説に触れるっていうのが大切だと感じていて、よっぽどの高段者じゃなければ、アマチュアの碁も凄く勉強になると思っています。

だって、プロの先生の碁って、あからさまな間違いしないじゃないですか(当たり前ですけど)。でも、囲碁を打っている大半の方は、ミスをたくさんします。そういうのを見て、感じて、反面教師的にと言いますか、他人のふり見て我がふり直せじゃないですけど、役立てるのが重要じゃないかと思ったりしています。

最初の25本は全部無料で読めるようにしますので、読んでくれる方の棋力向上には役に立つんじゃないかと思っております!!
良かったら、末永くお付き合い下さい^^。

こちらは、第1期50本の囲碁動画の再生リスト

野狐は三段からしか登録できないので、三段から四段までの軌跡です。勝率9割くらいで勝ち進んでいる感じです。

【囲碁】有段者が何を考えているのかを詳しく解説する囲碁実況 - YouTube

こちらは今現在アップし続けている第2期の再生リスト!

まだ動画はアップしていないんですが、なんと第2期は無敗の15連勝くらいすることが出来まして、五段は飛び級して、無事に「六段」に到達することが出来ました!

いやぁ、良かった。ホッとしました(笑。

【囲碁】【2ndシーズン!】囲碁の先生の囲碁実況と囲碁検討:有段者が何を考えれいるか詳しく解説します! - YouTube

いや、正直に言って、今から解説するこの1局目もそうなんですけど、つまらないミスでポロポロと勝ちを取りこぼしているので、囲碁実況しながらだと全然読めないし、六段までいかないんじゃないかと心配したりもしたんですが、どうにかこうにか到達することが出来まして。

流石に、六段ともなると勝ったり負けたりを繰り返すと思うんですが、アタタカイ目で見てやって下さい。級位者の方にもわかりやすいような石運びや本手を意識して打ち進めていきたいなと思っております!

ちょっと前置きが長くなってしまいましたが、

それでは、棋譜解説を始めていきましょう!

【対局細解 第1回「囲碁感覚」】

僕が「白番」の対局です。

ちなみに、書くにあたって、AIでの検討動画を見返したんですけど、実は真ん中で僕の石が取られていたかもしれなかったんですね、。ホント、記念すべき1局目を負けにしなくて良かったです。幸運でした。

こちらは、題材の囲碁実況の動画と、AIでの検討動画。

【囲碁】有段者が何を考えているのかを詳しく解説する囲碁実況【初回】【後で検討譜もアップします!】

【囲碁】有段者が何を考えているのかを詳しく解説する囲碁実況の検討【初回】【実際の対局動画もご覧ください!】

※英語版で読みたいって方がいましたら、僕の「Medium」に載せておきますので、チェックしてみて下さい。

このnoteを書き終わったら、英語の記事に挑戦します!

TAROU USAMI – Medium

【実戦の進行 黒1手目~白8手目まで】

黒7のハサミに対して、白8が良く打たれる一手。
黒も黒7の手で、白8の位置にコスミで打っておくのも立派です。

白8に対しては、黒はAかBが考えられます。
この配石だと、黒はBに打つ方が自然なような気もしますね。

【参考図① もしAに黒が打ったら】

黒がAに打つのは、戦おうという気持ちの時。

黒の出切りに関しての定石は沢山ありますが、僕は簡明にこんな感じで打とうと思っていました。

動画でも変化を示していますので、良かったら観てみて下さいね

【実戦の進行 白12手目まで】

黒11と三本ハイを打ったからには、黒はAとトビたい局面です。

三本ハイを打ったらトビが形

実戦は、黒13と隅を大切にしましたが、これは若干緩着のようでした。お相手の手を緩着というのも何ですが。。。

やはり、上で示したAのトビが良かったのでしょう。

【実戦の進行 白16手目まで】

白の石が強くなって、黒7が白の厚みに近づいているような格好になっています。ちなみに、AIによると、白16の手で白Aに打つ展開も有力なようですが、ちょっとサカレ形気味になってしまうので、人間には打ち難いですね。

【実戦の進行 白22手目まで】

白は、白20とマガリを打って、黒に隅に黒21と一手入れさせて、白22と右辺に根拠を持って十分と思っていましたが、どうやらこの手では、Aに打つのが有力だったようです。

Aは厳しい着想

黒の三子を攻める意味合いがあります。

なるほど、厳しい。

とはいえ、白22でも、それなりに大筋は合っているんじゃないかと思います(早碁ですし)。

【実戦 黒27手目まで】

左上隅、ツケ二段の変化。白26のツギは簡明な対応です。

ここで黒27とカタツギをしましたが、この手はAにカケツギをしておく方が黒の形が良いと言われています(黒の眼形も豊富です)。

【実戦の進行 白34手目まで】

この辺りの形勢は、白が有望だったようです。

ただし、大場と思って白34とカカリを打ちましたが、やはり一番の候補手はAのハサミ。「大場より急場」という格言にもある通り、Aに打つ方が石の強弱を主張できるということでしょう。

【実戦の進行 白44手目まで】

実際に黒35と打たれると、その手が、右下の黒石からのヒラキも兼ねているので、厳しく言えば白は好点を逃したと言えるかもしれません(とはいえ、形勢は悪くありません)。

左下隅は、白36と「両ガカリの定石」。

黒43の手では、黒はAの位置にカタツギの方がしっかりしています。ただ、白も白44と立ちましたが、隅のBにハネを打つのが良かったようです。

白44と動き出すと、白の2子が「重く」感じたりもします

【参考図② 白の打ち方】

白は、黒1のコスミツケに正直に動かず、こんな感じで軽やかに下辺を消していけばよかったようですね。

【実戦の進行 黒57手目まで】

黒57は、左下隅に白にプレッシャーをかけているので好点。

僕は、黒にAとボウシで打たれると、下辺の白を心配しないといけないので嫌だなぁと思っていたんですが、AIはAのボウシを示さなかったです。

ボウシしても得がないということだと思いますが、人間だったら、Aとプレッシャーをかけられるのは、ちょっと嫌だと思います。

下辺の白にハッキリ二眼があるワケではないので

【実戦の進行 黒65手目まで】

白58は下辺の白石から動くか悩みましたが、良い手だったようです。
白64までで白石も落ち着いたので、白としては不満のない進行でした。

【実戦の進行 白66手目】

白66手目で黒の石にツメて、今度は上辺での戦いです。
ここからのサバキで、どちらの石が強くなるのか、そういった石の強弱が重要となります。

【実戦の進行 黒75手目まで】

黒67のトビにたいして、白も右上隅の石の強弱を気にしなければいけません。白68のコスミツケで様子をみるのがよくある手で、白はそのあと白70と隅にハネを打って、ハネカケツギなどでサバキを狙うのが手筋です。

実戦、黒71で隅をオサエで打たなかったのは意外でした。AIも黒71ではオサエを推奨していましたね。

相手が手を抜いたので、白72も好点ですが、黒73と打たれると白の石が分断気味になってしまうので、白72の手で連絡しておく発想も良かったでしょう。

【実戦の進行 黒91手目まで】

白はここで黒の石を分断して戦っていく選択肢もありましたが、白88、90と打って、しっかり生きておくことを選びました。二眼を持つということは「絶対に取られない」ということなので、手厚い進行です。

ちなみに、

黒91と打たれた時、皆さんだったら白番でどこに打ちたいでしょうか?

【参考図③ 白92は打ち過ぎ?】

実戦は白92と切って、黒△の石達はまだ弱いでしょと主張してみたんですが、ここは切らない発想もあるようです。

こういうのは切る一手かなと安易に考えてしまいますが、白はAなどにトビを打って真ん中の石を強くしておいて「十分満足」ということなのでしょう。

この後に、中央で石の強弱が発生してしまったことを考えると、確かにAのトビの方が手厚いなと考えてしまいます。

黒から白92に打つ手は、地合い的に言うと、繋がっただけの「0目」の手なので、むしろ、ここに黒に打たせたいと思うべきだったのかもしれません。

僕自身も勉強になりましたね。

以上、

【囲碁】対局細解!シリーズ始めます。第1回「囲碁感覚」【無料で読める有料記事!!】

棋譜解説でした。

この後、中央で一波乱あるんですが、気になる人は動画も観てみて下さい。

最初にも書きましたが、有料記事に設定しますが、最後まで無料で読めるようにしていますので、ご安心ください。

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それでは、

本日も、

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

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※これ以下、有料部分ですが、特に何もありません

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