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【囲碁】全100回を目指す!上達に役立つ棋譜解説!!第28回「応氏杯決勝第1局の序盤を眺めてみよう!一力遼九段対謝科九段」

こんにちは!

IGOcompany【U】@毎日note継続中(377日目)です。

公益財団法人日本棋院での15年間の勤務を経て、文章を書いたり、

川崎囲碁普及会川崎囲碁サークル(宇佐美囲碁教室)」「新百合囲碁学園などなど「囲碁」の普及活動をしたりしています。

YouTubeも、地味にコツコツ始めてみようと思いますので、宜しくお願いします!!

【囲碁】誰かの役に立つかもしれない簡単10分棋譜解説!20240823 (youtube.com)

さて、

本日のnoteは、

【囲碁】全100回を目指す!上達に役立つ棋譜解説!!第28回「応氏杯決勝第1局の序盤を眺めてみよう!一力遼九段対謝科九段」

です。

一力先生凄いですよね!

世界の最高峰の戦いで2連勝!!

次回の大盤解説会も決まったそうなので、興味のある人は、是非ぜひ足を運んでみて下さい。

今回解説する第1局は、

一力先生の厳しさが凄い出てて、

正直に言えば、教室に来ている生徒さんには「こんな風に打つと大変ですよ」って伝えたい部分があるんですが、

やはりこれくらい打たないと世界一にはなれないんでしょうねって対局した。

たまたま棋士の先生にも感想を訊くことができたので、そういう情報を盛り込みながら、少しでも役に立つ棋譜解説をしていこうと思います。

皆さんの参考になれば嬉しいです。

ちなみに、

この解説シリーズは、

僕の書いている有料noteの「全て」のマガジン(10年分で5,980円)と、

全100回を目指す棋譜解説シリーズのマガジン(100本で2,980円)に、

記事を随時追加していきますので、宜しくお願いします。

前回のnoteは、こちら。

※必ず前回の棋譜解説を載せていますので、良かったら遡ってみて下さい。

囲碁の棋力向上のためには、

兎に角、たくさん勉強すると言いますか、様々な棋譜解説に触れ「棋理」を理解していくことが大事になります。

もちろん、質も大事ですが、ある程度の量をこなすのも重要なので、

(拙い文章かもしれませんが)、

良かったら気楽に眺めてみて下さい(前半部分は無料です)。

あっ、スキのリアクションを頂けるだけでもモチベーションになりますので、宜しくお願い致します!!

今回の参考教材。

それでは、

棋譜解説noteを始めていきましょう!!

【囲碁】全100回を目指す!上達に役立つ棋譜解説!!第28回「応氏杯決勝第1局の序盤を眺めてみよう!一力遼九段対謝科九段」


【解説に使った棋譜の総譜 黒85手目まで】

黒 一力遼九段  白 謝科九段

良かったら、並べながら解説を読んでみて下さい

【実戦の進行 白14手目まで】

最近、よく見かける黒5とシマリを打つ布石。

白6のカカリに、黒はコスミなどで受けるのも自然です。

実戦は、黒7と右下隅にカカリを選択したので、白は右上隅を白8とケイマでカケていきました。

白14のカタツキに対しては!?

ちょっとしたポイントですが、相手が受けなかった時は、気持ち的には、連打したいですね。

黒11のケイマは、後にも出ますが、白からのAなどの利きを少なくするための手です。一間トビで打つことも多いです。

そして、

白14のカタツキは、最近、本当によく出る一手。

【参考図① カタツキへの対応】

カタツキをされた場合は、下の参考図のように黒2とオシを打って、ケイマにスベリを打つのが基本の形です。

よっぽどの高段者じゃなければ、こう打つ一手!、と覚えてしまっても良いかもしれません。

部分的な石の形

よく黒からのスベリを打たない人がいますが、白から、このようにオサエ込まれると思っている以上に悪くなってしまいます。

この図は白良しです!

【実戦の進行 黒25手目まで】

手順は違いますが、カタツキに対しては、参考図①で示した形に落ち着きました。一力先生もこう打っているので、とりあえず皆さんはこの形を基本と覚えておきましょう!

白20のツケは、左上隅の黒を固める発想。最近は、AIの影響もあって、堅いトコロをさらに固めても損にはならない、みたいな考え方が多いです。

そして、

ここで一力先生は黒25の「攻めはケイマ」です。

右上隅の白△の三子を攻める発想で、黒、打ちたいトコロですね。

格言「攻めはケイマ」

ここでの白の打ち方に感心したので、ちょっと見て行きましょう。

【参考図② この図は黒良し】

仮にですが、このような感じで、白が逃げ出せば、白はまだ根拠がない石ですので、黒良しの進行だと思います。

【実戦の進行 白30手目まで】

なので、黒25とケイマされると、

白の打ち方が難しいんだろうなと思ったんですが、

実戦は、白26のツケから隅で生きることを選択し、右下隅へと足早にまわりました。

普通だったら黒29と出られる手が「ケイマの突き出し」なので、思い浮かばない進行なのですが、右上隅の白△の二子を軽く扱った進行は、白の明るい発想だなと思います。

【実戦の進行 黒33手目まで】

黒31手目は、ここなんですね。

下辺の白32の位置に打つのも大きいと思ったんですが、一力先生の選択は黒31のオサエ。白が下辺に構えて、黒33と動き出すと、

白50までとなりまして、これは白の模様が大きく、白が打ちやすい進行なのかな?と感じました。

【参考図③ AIで検討してみると】

しかし、AIで検討してみると、この局面は、ほぼほぼ互角!

この後の展開は、非常に難しいです。

【実戦の進行 黒51手目の局面】

個人的には、この局面の着手が、非常に悩ましかったです。

皆さんだったら、白52手目をどこに打ってみたいでしょうか??

本日のnoteは、

これ以降を、有料部分に設定したいと思います

実戦は、ちょっと意外な手だったんですが、それに関する個人的な見解を述べてみます。

今回は、ちょっと短めですが、

それでは、

一旦、ここまで読んでいただき、ありがとうございました!!

良かったら、また読みに来てみて下さい^^。

以下、有料部分です。

【参考図④ 黒の応手は!?】

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