ぬまりびと博覧会に出るので沼津に行きました
どうも囲碁アートの関です。
3月9日・10日に、静岡県沼津市で行われる
「ぬまりびと博覧会」
2日目の10日に、囲碁アート出展いたします!
囲碁で引き分けになる作品を作る
ことにこだわるのが囲碁アート。
ビギナーの方でも実際に遊べる小さなものから、
写真をそのまま使った巨大なものまで
囲碁は陣取りゲームなので
陣地が最後に同じになる「持碁」や
石が取ったり取られたり、生存競争の面もあるので
接近戦の設計により、無限ループを生み出す「無勝負」
黒と白が釣り合った、その一点を目指して心血を注いでいます。
さっそく、取材旅行として沼津へお邪魔しました!
都内の自宅から小田急線で新松田に行き、御殿場線で沼津へ。
特大の富士を見ながら遠回り。
海なしの埼玉人は自由な大人になった瞬間海に通いまくるので、沼津は数回来ています。
バスで「木負」(きしょう)というところへ向かいます。
あわしまマリンパーク・伊豆三津シーパラダイスを横目に約40分
今回、最大の目的地へ到着。
沼津は、江戸時代の大名人の一人、本因坊丈和(ほんいんぼうじょうわ)の出身地とされます。
(諸説ありますが最有力)
江戸時代の「本因坊」といえば、『ヒカルの碁』でもおなじみ、本因坊秀策が最も有名で、史上最強ともいわれます。
丈和はその40年ほど前の世代の覇者で、その秀策の大きな目標となっていたであろう人。後世からも、両者は「棋聖」として並び称されます。
全ての能力を兼ね備えた上で、圧倒的パワーを武器に相手をなぎ倒していきます。
私はプロ棋士を目指していたのですが、十代の頃からたくさん並べて勉強させてもらいました。
こんな碁を打ちたいなあ、と思わせてくれる棋士の一人です。
この棋士の代表作、「吐血の局」。(白が丈和。黒は赤星因徹)
白68、70、80という「丈和の三妙手」は囲碁史の急所です。
なお、秀策の師匠の本因坊秀和も伊豆出身で、ここから南の伊豆市に同じく記念碑があります。
この人も大好き。伊豆半島あつすぎますね。
海沿いの道です。振り返れば富士!
天気が良く、遠くにアルプスも見えました。
細い道を入り、高いところへ登ります。
一面のみかん畑、風光明媚とはこのことか。。
江戸時代の昔からみかん栽培が盛んとのことで、丈和も食べていたのではないでしょうか。
おみやげに買わせていただきましたが、まあ美味いこと美味いこと
バスで街に戻ります。
沼津港に向かう途中、橋からのショット
沼津港大型展望水門「びゅうお」
迫力あります。時間帯も最高。
ねこ
囲碁はそれ自体が沼みたいなものです。
文字通り理路整然と並んでいるように見える碁盤の線が、いざやってみると底なしの液体のように感じられることでしょう。
囲碁アートは、今ある碁盤の外にも囲碁の沼を発見し、潜り込んでいってる活動といえそうです。
いろいろな表現を探して試していますが、そのポテンシャルに驚くばかり。
数多くの沼の中にまぜていただけることを嬉しく思います。
沼津を囲碁にして持っていきますので
当日、ぜひブースを覗いていってください!