白熱教室

サロンイグノラムスのトリセツ

イグノラムスとは「無知の知」のことであります。かつて、ソクラテスは自分が知識があるのは無知であることを自覚しているからであるという風に言いいました。これは紀元前から現在に至る、学問の根本的な精神です。

我々はそういった学問の精神に魅了され、またそのメゾットを継承し、学びたいと考えたひとたちの集まりです。私たちに身近な問題に対しての、自分の考え方をアウトプットし、自分にはない考え方を知るために私たちは大勢での対話や議論という方法を取ります。ソクラテスはかつて議論や対話を重ねることでその知見を深め、広めたと言われています。(この方法で有名になったものとして、NHKで放送されていた、ハーバード白熱教室があります。)

2018年4月、ソクラテスの精神に魅了され、より多くのことを学びたいと考える島根県立大3年生5名が組織を読書会というかたちで立ち上げました。その中で、わたしたちは有益な議論を重ねてきました。例えば競争社会の生き方について、堕落について、変わることについてなどなど。各々が身近な問題について深く考え、そして議論することで私たちは自分の「考え」というものを確立し、そして他人の考えを聞くことによって、より物事が多角的な視点から見えるようになりました。

このような有益なことをもっと大規模でやりたい。メンバーからそういった声が聞かれました。そこで2018年10月から、大勢の参加者を募って、行おうではないか。そう考えたのであります。

あなたは普段、友人と正解のない社会問題について議論したことはありますか?喩えそれをしようとしたとしても避けられて終わりでしょう?「県大生」、「学歴」という自虐ネタを使ったことはありませんか?では聞きたい、学び、考えることは高学歴の人々の専売特許ですか?

このサロンでは、くだらない冷笑家も存在しませんし、学歴も関係ありません。必要なのは、学びたい、考え方を深めたい、議論したい、対話したいなどの思いです。少しでも、その思いがあればぜひ一度参加してみてください。

現代の正解なき問題を参加者で議論します。例えば学ぶことについてであれば、「日本の大学生はなぜ学ばないといわれるが?それはよいことなのか?悪いことなのか?なぜ学ばないのか?」「私たちはこれからどのような学びをすればよいのか?しなくてもよいのか?」「そもそも学びとは何か?」などです。

ここでは、知識はいりません(もちろんあるとよい)。ここで用いるのは哲学に分類されると考えられますが、哲学は考える学問です必要なのは、考えを述べ、考えを聞き、それを踏まえて自分なりの考えを見出すことです。

サロンが栄えた18世紀。サロンで行われる議論から新たな哲学が生まれました。私たちもサロンにおいて、ともに考え、私たちなりの哲学を生み出しませんか?

このサロンは、2018年10月から学内ラーニングコモンズを使い、行います。参加費無料、参加申し込み不要です。参加者を是非待っています。