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【マーケ基礎】理想を紙に描く。

あなたの目標は何ですか?

「売り上げ5千万円」「利益率40%」

店主に問いかけると、こんな答えが返ってきたりします。

これは、目標ではありません。
単なる欲です。

決して、欲が悪いと言っているわけではありません。
必要なことです。

しかし、こうした数字を目標にしてしまうと、
お客さまのため、ではなく、
自分のためのお店を目指すことになります。

売り上げを上げるためには?
利益を高めるためには?

という考えばかりが先走り、
“よりお役立ちできるお店づくり”を忘れてしまいます。

まず、お客さまのことを考えなければ、
その先の“儲け”はありません。

お客さまの心を儲けさせてあげてから、
その結果が、お店の儲けとなります。

お店の目標というのは、あなたが理想とする姿です。

どんな商品を扱い、
どんなお客さまに来ていただき、
どんな雰囲気で、
どんな楽しいお買い物をしていただくか、
ということです。

儲からないお店というのは、
この理想の姿が見えていません。

売り上げを上げるためには?
ということばかりが頭の中にあります。

開業する時には、
おぼろげながらも理想があったのかもしれません。

雑誌で見た写真が
イメージとして残っているかもしれません。

小説の中に出てきたのかも。

いろんなカタチで理想の姿を思い描いていたはずです。

それをいま一度、呼び起こしてください。

私がお奨めするのは、
「イメージマップ」を作ることです。

新聞見開き大の模造紙などに、
気に入った新聞・雑誌の切り抜きや
感動した言葉・フレーズ、
思いついたサービスなどを貼ったり、
書き込んだりしていきます。

自分が理想とする具体的なカタチを、
すべてこの紙に貼りつけていきます。

そして、眼につく場所に貼って、
いつも眺めるようにします。

リビングでもトイレでも構いません。

絶えず見てしまう場所が良いでしょう。

昔から、目標は紙に書け、書けば必ず叶う、と言います。

これは、本当のことです。

書いて、常に見ていることで、
無意識の意識の中に刻み込まれ、
そちらの方角に向かって進んで行くのです。

これによって、理想の姿がぼやけることなく、
目標がハッキリ意識できます。

意識があれば、そこからハズレそうな時も、
すぐに修正できます。

知らないうちに、おかしな方向へ行ってしまった、
ということがなくなります。

ブランド品を扱うショップなどでは、
そのブランドのコンセプト(理念)を
パネルにして、掲示していることがあります。

これは、ブランドが理想とする姿を
お客さまにも知っていただくためのものです。

一方、会社が理想からハズレずに、
強い意志と誇りを持って、
ブランドを守って行くためのものでもあるのです。

あなたが模造紙に書き込んだ理想は、
そのすべてがお客さまに伝わるように
努力し続けることが大切です。

少しずつでも、実践・実現させましょう。

そして、あなたのブランドを育てていきましょう。

理想を描く。

それは、頭で思うだけではなく、
紙に書き出すことなのです。

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佐藤きよあき
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