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【マーケ基礎】商圏を小さくしろ!

売り上げが落ちてくると、
「宣伝が足りない」「周辺にお客さまがいない」
と思い込み、商圏を拡大しようと考えます。

そこで、チラシやDMを
もっと広い範囲にバラ撒いたりしてしまうのです。

商圏を拡大すれば、
見込客も増え、売り上げも利益も上がるだろう、
と希望的観測を持ってしまいます。

この戦略は、明らかな間違いとは言えないものの、
かなり危険な方法です。

商圏を拡大するということは、
そこには新たなライバルが
存在するということでもあります。

無用な競争になったり、妨害を受ける可能性もあります。

市場として、ライバルが存在しない
「隙間」を見つけ出すことができれば、
そこをピンポイントで攻めることはできます。

しかし、
そんな「隙間」を見つけるのは容易ではありません。

また、新しい商圏に力を入れることで、
本来の商圏への対応が疎かになってしまいます。

言わば、常連さんをないがしろにしてしまう
可能性があるのです。

これでは、売り上げを伸ばすどころか、
お店の存続さえも危うくなってしまいます。

では、どうすれば良いのか。

『商圏を小さくする』。

「そんなことをしたら、
お客さまが減ってしまうじゃないか」
と思うかもしれませんが、
商圏外のお客さまを拒否するわけではありません。

繋がりを密に保つお客さまを増やす、ということです。

商圏が大きくては、それができないのです。

コンビニの商圏は半径500メートルである、
とはよく言われることですが、
そんな小さな商圏でも、
商売として成り立っているのです。

小さな商圏の中にいるお客さまが、
これまで以上に来店してくれたら、
大きな商圏は必要ありません。

つまり、地域の人びとにとって、
無くてはならない存在となれば良いのです。

それは、商品やサービスの充実だけの問題ではなく、
お店として、店主として、
地域の人びとともっと深い繋がりを持つ、
ということです。

地域の人みんなが知っているお店・店主になれば、
商圏が小さくても、見込客は増えていくのです。

すなわち、売り上げも利益も増えるのです。

そのためにやるべきことは……

考えるのは、あなたです。

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佐藤きよあき
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