【マーケ基礎】商品の編集力を高める。
私はよく、他に無い商品・サービスを提供しましょう。
と言っています。
それは、新しいモノを作り出せ、という意味ではなく、
手に入りにくい希少品、特殊な商品、
そして、他とは違う売り方のことを言っています。
変わった商品を仕入れるのは難しいというなら、
せめて、“売り方”を変えてみましょう。
オリジナリティの無い商品であっても、
テーマを決めて集めたり、見せ方を工夫したり、
アピールする表現を変えたりすることで、
新しい価値を創造することができます。
これを「編集力」と言います。
まず、どんなお客さまに、どんなテーマで、
どんな商品を、どんな売り方で、
提供するのかをハッキリ決めた上で、
目新しいアピールの仕方で売り込むのです。
家電量販店が、新社会人・学生をターゲットに、
新生活に必要な製品を
セットにして販売しているのも「編集」です。
他メーカーの組み合わせながら、
色を統一して製造しているシリーズもあります。
百貨店では、母と娘のつながりの深さに眼をつけ、
ファッション部門において、
母娘のペア商品を販売しています。
ブランド品の服などでは、
若いお母さんと子どものペアルックもあります。
もっと身近な例で言うと、スーパーの野菜売り場に、
「鍋の素」や「ポン酢」を並べ、
「ついで買い」をさせるようにしています。
このような「編集」した売り方を、
あなたのお店でも考えてみましょう。
・母と娘(子ども)のペアヘアーを提案する美容室。
・同じ敷地内に、同じデザインで、
大小の二世帯住宅を建てる建築会社。
・同じ料理で、量の多少を変えて、
お年寄りや子どもに提供する旅館。
・一人分、一回分野菜を切り売りする八百屋。
・どんな銘柄でも、1kg・2kgで販売する米屋。
まだまだ、“あったらいいのに”
という需要は見つけられそうです。
そんな「編集力」を身につけてください。