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【マーケ基礎】価値に見合った価格で売れ!

「このパン美味しいけど、ちょっと高いわねぇ〜」。

「ちょっと高いけど、このパン美味しいわ」。

同じことを言っているようですが、
まったくニュアンスが違います。

お店にとっては、明と暗。

前者は、再来店する可能性が低く、
後者は、リピーター・常連さんになってくれる
可能性大なのです。

パンの美味しさは認めるが、
価格に納得していないのが、前者。

パンの美味しさを認めながら、
高い価格をも受け入れているのが、後者。

「この美味しさなら、仕方ないわね」と、
価格に納得しています。

この微妙な差が、お店の売り上げを左右するのです。

商品の価値を決めるのは、
あなたではなく、お客さまです。

どれだけ自信満々で売っていたとしても、
お客さまがその価値を認めなければ、商品は売れません。

では、どうすれば売れるのでしょうか。

価格を下げる?

間違いではありませんが、それでは、
「売れないから下げたのか?」「質が良くないのでは?」
と、妙な印象を与えかねません。

手立てとしては、ふた通り。

「商品の価値をさらに高める」。

もしくは、

「安く作る、安く売る工夫をする」。

お客さまが商品の価値を判断する基準は、
「投資対効果」。

つまり、「価格に見合う満足度」が、あるかどうかです。

高いからダメ、安いからダメ、という判断はありません。

とすると、「美味しいけど、ちょっと高い」
と思われたパンは、その価格に見合うように、
さらに美味しくする工夫が必要なのです。

付加価値のつけ方は、いろいろあるはずです。

素材を替えたり、具材を増やしたりするのです。

商品が変わったことをアピールすれば、
再度試してもらえます。

逆に、安くする方法としては、
いまあるものを単に安くするのではなく、
安く売る商品をいちから開発することが重要です。

ある程度の質を保ちながら、
どれだけコストを下げることができるのか。

ここに、注力します。

「安い素材で作った、安ものはダメ」と、
決めつけるのは早計です。

その安さと質に、お客さまが納得すれば、
そこに価値が生まれるのです。

お客さまは、安いものに過度な期待はしていません。
“それなり”でも、売れるものです。

しかし、その期待を少しだけ裏切るほどの価値があれば、
その商品への満足度は高まり、
リピーターとなってもらえるのです。

いずれの場合にせよ、
「価格に見合った満足度」を提供するためには、
『アイデアと工夫』が欠かせません。

それを生み出せるかどうかは………。

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佐藤きよあき
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