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マーケティング基礎講座

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#お店

【マーケ基礎】商売人は「気」が勝負。

あなたのお店のまわりに、 ゴミは落ちていませんか。汚れていませんか。 店内はいつも綺麗に保たれていますか。 お客さまから見えないバックヤードも 掃除が行き届いていますか。 もし、汚れているなら、 それは、あなたの「気」が、消えかけている証拠です。 「汚れる(よごれる)」は、 「汚れる(けがれる)」とも読みます。 この「汚れ(けがれ)」という言葉は、 「気枯れ(きがれ)」から来ていると言われています。 ここで言う「気」とは、 『気配り』『活気』『気力』のことです。

【マーケ基礎】地域密着で大切なもの。

テレビアニメの「サザエさん」を見ていて、 “これぞ、地域に根ざした商売人” という姿が描かれていたので、ご紹介します。 「三河屋のサブちゃん」という 酒屋兼なんでも屋の店員さんがいます。 ある日、 ご用聞きと配達に出たサブちゃんがいなくなります。 サザエさん一家と三河屋の大将が心配して、 あちらこちら探しますが、見つかりません。 代わりに、大将が配達にまわります。 大将が、サザエさんの家に来ていた時、 突然、サブちゃんが戻ってきました。 事情を聞くと、ご用聞き

【マーケ基礎】出口にメッセージを掲示する。

お客さまがお店から出ようとしています。あなたは? 「ありがとうございました」 「また、お越しください」 普通は、そうですよね。 しかし、ここでもう一度、 お客さまをお店の中に引き戻す方法があります。 『本日は、○○がお安くなっております。  ご覧になられましたか?』 と、声をかけるのではなく、 メッセージボードや紙に書いて、 出口付近に掲示しておきます。 つまり、出て行かれるお客さまの眼に飛び込むように、 貼るのです。 声をかけると、嫌がるお客さまもおり、 次回か

【マーケ基礎】ライバルは、競合店だけじゃない。

“あのお店がセールをやったから、うちもやらなくちゃ” “あそこが20%割引なら、うちは30%に” などと、競合店は気になるものですよね。 それは、当然のことです。 厳しい状況を生き残るには、 他店より優位に立たなくてはいけませんから。 でも、そんな狭い視野でいると、 潰し合い、共倒れとなってしまいます。 競争に勝つことが、商売の本質ではありません。 もちろん、他店との差別化は必要ですが。 競合店ばかりを気にしていると、 競争することに注力してしまい、 “お客さまを

【マーケ基礎】存在しないお店。

あなたのお店は、地域住民によく知られていますか? “昔からやっているし、 お馴染みさんも多いから大丈夫だと思う”。 そう思っている店主も多いことでしょう。 でも、間違っています。 よほどの田舎でもない限り、 住民は絶えず入れ替わっている ということを忘れています。 新しい住民はどんどん入ってきています。 その人たちが、 あなたのお店のことを知っているでしょうか。 定期的にチラシを打っている、 地方新聞に広告を出している、 というのなら、知られているかもしれません

お店の物語を創る。

コンセプトの無いお店は、繁盛しません。 すなわち、主張の無いお店です。 何を売っているお店なのか。 誰に売っているお店なのか。 どのように売っているお店なのか。 お店の提案はあるのか。 つまり、“あのお店は、こんなお店だ”と、 お客さまが明確に表現できるかどうかです。 すぐにイメージが浮かばないお店は、 やがて潰れる運命にあります。 もし、あなたのお店がそうならば、 いますぐ主張のあるお店に変身させましょう。 コンセプトを創りましょう。 そうは言っても、 何をどう

入りやすいお店・入りにくいお店。

みなさんは、お客さまです。 見知らぬ街でも、いつもの商店街でもかまいませんが、 気になるお店があったとします。 ちょっと入ってみたいと思うのですが、 どうも入りづらい。 それは、何が原因でしょうか。 あまり意識したことはないかもしれませんが、 考えてみましょう。 すると、入りやすいお店の条件、 入りにくいお店の原因がわかってきます。 まず、お店の雰囲気があります。 ●入口が閉ざされ、中の様子がわかりにくい。 ●ショーウインドウはあるけど、中がまったく見えない。

POPは、売り込み上手な店員さん。

POP広告。 日本語で“販売時点広告”と訳されるこの広告は、 大変重要な役割を果たしています。 何も書いていない売り場で、 商品に興味を持っていただき、 手に取っていただくことは、なかなかできません。 とても優れたディスプレイができていたとしても、 POP1つに負けることがあります。 つまり、言葉で語りかけるからです。 何か書いてあると、お客さまはつい読んでしまいます。 そこに、気の利いた言葉や目を引くデザインがあれば、 ディスプレイよりも効果的なPRができます。

お店の営業時間を変えてみる。

商品やサービスには自信がある。 何も問題はないはずだ。 でも、お客さまが来てくれない。 ということは、お店の立地条件や 営業時間に問題があるのかもしれません。 お店の場所を移動することは簡単ではありませんから、 まずは営業時間を見直すことを考えてみましょう。 開店は10時ですか? 閉店は18時ですか? あなたのお店の営業時間とターゲットは マッチングしていますか? 主婦が相手だから昼間の営業でいいんだ、 とは考えていませんか? 今の時代に、いわゆる主婦という存在は

お客さまの心理を季節ごとに読め!

もうすぐ春です。 卒業・入学・お花見・ハイキング……。 明るく、暖かい春がやって来ました。 さあ、外へ飛び出しましょう。 実は、まだ寒さ厳しい冬だとします。 しかし、もしあなたがお店をやっているなら、 もう心は春でなければいけません。 百貨店を見てください。 店内はもちろん、 ショーウインドウは春の演出に変わっています。 これは、心理的季節を先取りしているのです。 本来の季節より1~2ヵ月早く、 心の中にやって来る季節感のことです。 特に日本は、季節の移り変

お客さまが満足するのは、商品ではなく『付加価値』。

付加価値を高めれば、商品は売れます。 非常に単純な「商売の極意」なのですが、 これがなかなかできません。 わかっていてもやらないお店、 まったく気づかないお店が潰れていくのです。 今回は、 付加価値を高めるとはどういうことかを考えてみます。 商品そのものの機能・性能を高めることも 付加価値ですが、それはメーカーの仕事です。 飲食店でも、 味やメニューで付加価値を生むことはできます。 しかし、物販のお店ではそれはできません。 ならば、 何によって付加価値を高めれば

接客は、商品以上に意味を持つ。PART1

商品を買っていただくには、 お客さまをどう口説き落とすかを 考えなければなりません。 それは、セールスのテクニックだけの問題ではなく、 お客さまをおもてなしするための 心構えの問題でもあります。 愛する人に振り向いて欲しいがために、 毎日ラブレターを書くのも“手法”としてはありますが、 それだけでは心は伝わりません。 自分自身を磨いたり、相手を思いやる心を学んだり、 伝え方も知る必要があります。 つまり、 告白する前に「準備」をしなければなりません。 これが、『接客