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マーケティング基礎講座

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#店舗

【マーケ基礎】あなたのお店は、何を売っている?

あなたのお店の前を、通行人として歩きながら、 お店を見てください。 何を売っているお店か、わかりますか? 近づけばわかる? 30m離れたところから見たら、どうですか? もし、わからなければ、 それが集客できない原因かもしれません。 通り掛かりの人が、 何を売っているのかわからないようなお店に、 入ると思いますか? 思いませんよね。 「地域の人は、みんな知っているよ」 「チラシを打っているから、わかるさ」 本当に、そうですか? 売れないお店を見ていると、 “

【マーケ基礎】それらしいお店の造り。

先日、あるラーメン屋さんに入りました。 長浜ラーメンのチェーン店のようです。 とんこつ味に、それほど執着はありませんので、 他にお店がないし、まあ、いいか、で入りました。 味もあまり期待していませんでした。 ところが、ところが、 スープを口に入れて、おや、まあ、ビックリです。 かなり濃厚な味わいなのですが、 とんこつ独特の臭みがまったくなく、 まったりとした深いコクがあります。 どうして、いままでこのお店に来なかったのか、 と後悔したほどです。 さて、ここからが本

【マーケ基礎】商品の魅力を演出する。

あなたの扱っている商品に、魅力はありますか? “いやぁ、どこでも売っているし、特にないなぁ。” “変わった商品を置いても、売れないしねぇ。” そう思われた店主も多いことでしょう。 これは、考え方が根本的に間違っています。 簡単に言うと、「商品しか見ていない」のです。 こういう店主は、 店構えや商品の見せ方をあまり考えたことがなく、 “売れる商品を仕入れる”ことばかりを 優先させているのです。 確実に売れる定番品、流行の商品などです。 「何が売れるだろう」と常に考

【マーケ基礎】立地条件を見直す。

“うちのお店は、立地が悪いからなぁ” “もともと人通りが少ないから” “駅前だったら、何とかなるんだけどなぁ” “若い人が通らないよ” あなたは、 このような言葉を口にしたことはありませんか? それは、単なる言い訳です。 人を呼ぶ手立てはいくらでもありますし、 創意と工夫で繁盛させることは可能です。 他に無い特長を持たせ、 隠れ家的な演出をすることです。 ……などと、コンサルタントなら言うのでしょうが、 私はちょっと違います。 確かに正しい助言ですし、 やり方次第

【マーケ基礎】「○○のお店」イメージを植えつける。

見込み客の心の中に、 あなたのお店がどんなお店かを端的にわかってもらえる、 言葉やイメージを植えつけるのです。 これが、マーケティングにおいて、 もっとも効果的な方法だと言われています。 たとえば、企業の例では、 コカコーラは、『コーク』と呼ぶことで、 シェアを広げました。 日本では、 コマーシャルの『スカッとさわやか』という言葉で、 市場を拡大しました。 ヤマト運輸は、『宅急便』。 モノを送る時には、 宅配便と言わずに、宅急便と言ってしまいますよね。 では、ご近

お店を磨くだけで、お客さまがやって来る。

自宅に来客がある時は、あなたはまず何をしますか。 部屋を片づけたり、掃除したり、 玄関を飾ったりしませんか。 少なくとも、客の見える場所だけでも気を遣うはずです。 これと同じことをお店でもやっているでしょうか。 繁盛店と不振店の差は、こんなところにも表われます。 繁盛しているお店は、いつも綺麗に掃除されており、 お客さまが気持ちよく過ごすことができるのです。 ダメなお店は、決まって手を抜いています。 お店を運営する上で大切な要素として、 必らず「クレンリネス」と

店主のための「事業計画書」作成のすすめ。

「事業計画書」は、 開業前に作成するものだ、と思っていませんか。 実際はそうなのですが、 今回は、すでにお店を持っている方にも 事業計画書を作って欲しい、という話です。 もちろん、これから開業する方も ぜひ作って欲しいのですが。 お店を持っている方で、開業前に「事業計画書」を作った という方は少ないかもしれません。 それは、公的機関から融資を受ける時以外は、 法的に必要ないからです。 また、親から後を継いだ方も多いかもしれません。 なぜ、私が計画書の作成をお奨めす

店舗における音楽の選択は、心理的効果を考えて。

年末になれば、あちらこちらから クリスマスソングが聞こえてきます。 あぁ、プレゼントは何にしようか? どんなパーティにしようか? 料理は何がいいかなぁ? ……などと考えてしまいますよね。 これが、販売促進における 「音楽の効果」の最たるものです。 宗教的にはほとんど関係のない日本が、 どうしてこれほどまでに クリスマスを楽しむようになったのでしょう。 消費者はよくわかっています。 “企業にのせられた”。 ただ、それだけです。 クリスマスを盛り上げることで、 もっ

照明ひとつで、店舗・商品は光り輝く。

照明というのは、暗いところを明るく照らす ためだけにあるのではありません。 インテリアとしての役割や店内の色彩としての機能、 雰囲気づくり、商品を引き立てる機能などを 持っていることを忘れないようにしましょう。 お店づくりでは、非常に重要なポイントであることを 認識しておくことが大切です。 “素人がそこまでわからないよ”と思われるでしょうが、 確かにその通りなんです。 照明専門のプロがいるくらいですから、 とても難しいことであるとともに、 それだけ照明の役割が重要だと

商品に主張させるディスプレイを作れ!

ディスプレイ。 商品陳列・演出のことです。 お店の雰囲気づくりと同じくらい、 いやそれ以上に大切な要素だといえます。 いくら良い商品、安い商品であっても、 お客さまに気に入っていただくことができなければ、 購買にはつながりません。 気に入っていただく。 つまり、お客さまと商品の「お見合い」なのです。 お店は、その仲人をつつがなく勤めることに 全力をあげなければなりません。 商品の美しさ、品質の良さなど、 その商品が持っている魅力を最大限に引き出し、 お客さまにご紹介

お店の「顔」づくりは慎重に。

店舗の外観や店主も顔のひとつですが、 ここでは、お店の店名文字のデザインや シンボルマークのことをお話しましょう。 「店舗VI計画」などと難しく言うこともあるほど、 重要なポイントなのです。 VIとは、ビジュアル・アイデンティティの略で、 企業やお店が、自らのコンセプトを 店名の書体やマークなど、 視覚的なツールに反映させて、 内外にアピールしようというものです。 つまり、店名の文字やマークは、 お店のイメージづくりはもちろん、 競合より目立つための 大切な経営資源だと

商業空間の創り方・レイアウト。

お客さまに来ていただく、愛されるお店にするには、 どうすれば良いのでしょうか。 あなたなら、 商品以外でどんなチェックポイントが浮かびますか? ●入りやすい●選びやすい●買いやすい ●雰囲気が良い●明るい…… 漠然と、こんな言葉が出て来ますよね。 でも、それをどう具体化するかが素人にはわかりません。 入りやすいって、どういうこと? 選びやすいって? 店舗というのは、 お店とお客さまとのコミュニケーションの場です。 お買い物や飲食を楽しんでいただき、 生活提案など

店舗は商品であり、最大の広告媒体。

店舗づくりの出発点は、 「店舗そのものが商品である」という発想からです。 それは、どういうことでしょうか。 お店は、モノを売るための単なる器ではありません。 コンセプトを表現する場であるとともに、 買い物・飲食を楽しんでいただく場でもあり、 生活提案などの情報発信基地であり、 また、お客さまから情報をいただく場でもあります。 お店の機能・イメージは、 売り上げを左右する大きな商品だと考えるべきです。 さらに、お店自体が最大の広告媒体であることも 忘れるわけにはいきま