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マーケティング基礎講座

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2023年3月の記事一覧

【マーケ基礎】輸入文化は、日本流アレンジで。

飲食業界では、アジアの一流レストランの味を そのまま日本に持ち込むことが流行っています。 現地で有名なお店を、味を変えることなく、 日本でオープンさせるのです。 日本人の口に合わせるようなことはせず、 本物のまま提供します。 確かに、 日本人の中にも本物の味を求める人は多くなりました。 しかし、それが日常化するかどうかが問題です。 最初は評判になり、多くの集客が見込めるでしょう。 はたして、それはいつまで続くでしょうか。 新しモノ好きがしばらく来るだけで、 すぐ

【マーケ基礎】ニーズを探す商売・ウォンツを創る商売。

経済紙を読んでいる時、 あるタイトルが目に留まりました。 登山者の健康守る「雲上の診療所」。 長野県と岐阜県をまたぐ槍ヶ岳には、 中高年の登山者が続々とやって来ます。 最近のブームもあり、 登山に慣れていない人たちが多く来ることで、 問題も起こっています。 山頂近くにある槍ヶ岳山荘内には、 東京慈恵会医科大学槍ヶ岳診療所があります。 1950年に登山者の安全のために開設。 登山中の事故や高山病に対処しています。 特に怖いのが、高山病。 慣れない人は、自分のペースが

【マーケ基礎】売りたい商品は、陳列を崩せ!

商品をよりよく見せるためには、 美しい展示、インパクトのある演出などが不可欠ですが、 もうひとつ大切なことがあります。 それは、「売れているように見せる」ことです。 商品の良さをアピールしたい。 品揃えの豊富さを知って欲しい。 そのために、ディスプレイ、レイアウトの勉強をして、 一所懸命に、美しく見せる方法を考えます。 それは、非常に大切なことですが、 お客さまの購買心理までは、考えが及んでいません。 美しく見せたい気持ちはわかりますが、一方通行です。 お客さまが望

【マーケ基礎】お客さまを“手ぶら”で帰さない。

集客にどれほどの労力を使うかは、 あなたもよくご存じのことですよね。 チラシやDM、ニューズレターを駆使し、 しかもお金を掛けて、一所懸命になります。 しかし、来ていただいたお客さまへのフォローを しっかりとやっていますか。 次回割引券、粗品、サンキューレターなど、 セオリー通りの販促策は、実践していますか。 これが、なかなかできていないのです。 来ていただければ、それで儲かる、 と思っている店主が、どれほど多いことか。 集客できれば、その時は儲かるかもしれません

【マーケ基礎】商圏を小さく絞り込む。

「地域一番店になれ」とは、よく聞く言葉ですが、 具体的には、何をすればよいのでしょう。 競合店に負けないように頑張る? 他には売っていない商品・サービスを扱う? それも間違いではありませんが、 そこに行くまでに、 やらなければならないことがあります。 案外、忘れていることです。 恐らく、個人商店店主に聞いたら、 90%以上の方が答えられないと思います。 “あなたのお店の商圏はどこですか?” かなりアバウトな地域は答えられるでしょうが、 「ここから、ここまで」 と

【マーケ基礎】老舗は、本業を守り続ける。

創業200年以上のお店・会社が、 日本にどれだけあるか、ご存じですか? 私は、驚きました。 そんなにあるとは思っていませんでしたから。 約3000社です。 これは、世界一です。 多い国で、ドイツの800社。オランダの200社。 アメリカにいたっては、14社しかありません。 アジアはもっと少ないのです。 3000という数字は、誇りでさえあります。 それだけ、商売を真面目に考え、 小さなことから積み上げてきたお店・会社、 そして、人がいるということです。 そこには、偽