![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/149898402/rectangle_large_type_2_b0fc8bcf2e33f031733affa4ef04d86f.png?width=1200)
インバウンド市場規模の現状とは?今後の予想についても解説
新型コロナウイルスの影響で2020年から2022年半ばまで消失していたインバウンド需要が、2022年の水際対策緩和により回復。2023年8月には訪日外国人観光客が急増し、コロナ前を上回る結果となりました。日本政府観光局によると、2024年3月の訪日観光客数は308万1600人で、2019年3月を11.6%上回りました。これにより、初めて1ヶ月で300万人を突破しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1723001237239-pVKkAUfE0I.png?width=1200)
参考元:日本経済新聞
訪日外国人の増加は、日本経済に大きな影響を与え、今後も成長が期待されています。しかし、インバウンド市場の現状把握や将来予測は難しいため、最新データを基に詳しく解説します。
1. インバウンド市場の現状
2019年には3188万人の訪日外国人旅行者が記録されましたが、2023年には約2506万人まで回復。2024年2月には278万8000人に達し、前年同月比で7.1%増となっています。国別では韓国が最多で、台湾や中国などアジア圏からの観光客が多いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1723001242126-no5a4rke7X.png?width=1200)
地域別では東京が最も多く、大阪や京都、北海道が続いています。観光客は食べ歩きやショッピングを楽しむために東京や大阪を選ぶ傾向があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1723001245576-x7CVjFRffd.png?width=1200)
2. インバウンド観光に関係する業種とは
インバウンド観光は宿泊、飲食、小売、交通、エンタメなど多様な業種と関連しています。宿泊業界では外資系ホテルチェーンや高級旅館が外国人向けサービスを提供しています。
飲食業界では、多言語メニューやSNS映えするフォトスポットを導入するなど工夫が見られます。「くら寿司」は新感覚手巻き寿司を提供し、食事体験全体を楽しめるよう工夫しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1723001249852-5uVPNyHSfh.png?width=1200)
参考元:くら寿司なんばパークスサウス
小売業界では免税店や土産物店が外国人向け商品を販売し、多言語対応スタッフを配置しています。またテーマパークなども多言語対応やインタラクティブな体験を提供しています。
3. インバウンド成長の推進要因
近年のインバウンド市場成長はスマートフォン普及率とオンライン予約増加によるものです。2019年には84%に達し、その後SNS発展とデジタルマーケティング戦略進化につながりました。
また、新興国中間層所得向上による海外旅行需要増加、一人旅や体験型観光人気上昇も影響しています。
4. 2023年のインバウンド市場規模について
観光庁によると、2023年度訪日外国人旅行消費額は過去最高の5兆2923億円となり、2019年比で9.9%上回りました。
![](https://assets.st-note.com/img/1723001255756-mRGe8biZHj.png?width=1200)
参考元:【訪日外国人】2023年の旅行消費額が2019年を越え過去最高に - 展示会とMICE
主な要因は訪日外国人旅行者数の急速な回復と1人当たり消費額増加の2点だと考えられます。特に東アジアや欧米豪・中東からの訪日客が大幅に増加しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1723001264148-6TPCfCKzX7.png?width=1200)
参考元:訪日外国人数、2023年は年間2500万人を突破(直近10年の推移グラフ付き) - Yahoo!ニュース
また、平均旅行支出額も33.8%増加しました。この大幅な増加が市場規模拡大につながっています。
5. 今後の日本のインバウンド市場規模について
![](https://assets.st-note.com/img/1723001271338-wkLiEZYwIW.png?width=1200)
日本はアジアで強いインバウンド観光国となっています。特に中国やタイなど富裕層増加地域から訪日旅行者数増加が見込まれます。しかし、日本は依然としてアジア・太平洋地域への依存度が高く、欧米から集客強化が求められます。
6. 地域別の訪日予測
観光庁調査によると今後数年間で訪日外国人旅行者数は着実に増加すると予測されています。重要な国々について以下にまとめます。
アメリカ
2019年172万人だったアメリカからの訪日旅行者数は2030年には300万人超えと予測されています。日本文化や食事への関心が高まっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1723001281348-xiwcLRS464.png?width=1200)
韓国
韓国からの訪日旅行者数は約2067万人に達しました。VISA免除後、一気に増加しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1723001303647-tWSOnRxfn3.png?width=1200)
参考元:ポストコロナ|韓国の訪日観光客実態解説 | ENGAWAblog
中国
中国からは徐々に回復傾向があります。2030年には1800万人超えとの見込みです。
![](https://assets.st-note.com/img/1723001312074-N5s6UsTrgO.png?width=1200)
参考元:【図解】訪日外国人数(コロナ前対比) - WorldshoppingBIZ
フランス
フランスからも順調な伸びが見込まれています。伝統文化や美食への関心があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1723001317035-NnqST889TQ.png?width=1200)
7. まとめ:日本は今後もインバウンド成長が期待できる!今から対策を
日本はアジアでも強い存在感を示しており、市場拡大が見込まれています。特に近隣アジア諸国富裕層への戦略的対応が重要です。宿泊業や飲食業、小売業など関連業種は、多言語対応やキャッシュレス決済導入など早急な対策が求められます。この取り組みにより、日本はさらなる成長と観光大国として地位確立につながります。
当ブログを運営しているIGNITEは海外マーケティングを中心に、日本の中小企業や海外の大企業、個人の海外展開をお手伝いしております。
また、この記事に関するより詳しい情報を知りたいという方は下記のリンクからご覧になれます。
https://igni7e.jp/blog/inbound-market-scale