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担々麺は辛味噌ラーメンにあらず

担々麺にハマったのは昭和59年(1984)でした。大学3年のときに図書館の一階が突如として中華レストランになり、そこの売りのメニューでした。麻婆豆腐と交互に、ときに一緒に食べていたなぁ。

店の名前は杏花飯店。学食のカレーライスが300円(他校の相場は190円だから高い!)の時代に、担々麺は確か600円だったから決して安くはない。だが、

これほど美味いラーメンがあったのか

と、事情の許す限り食べた。
最近noteで80年代ネタを取り上げていたこともあり、調べてみたら神奈川に残った店が閉店するというではないか。

クレジットカードなどキャッシュレス決済が不可だというから、完全に事業をたたむということなのだろう。



最近の担々麺で不満に思っていることがある。それは

ただ辛いだけのラーメンとして出されることが多い

からだ。私にファーストインパクトとなった杏花飯店の担々麺とは、あまりに違うのだ。胡麻の風味とチンゲンサイが乗っていれば担々麺か?

断じて、「否」である。

その担々麺は落花生などナッティな香りと深く複雑な味わいがあり、単なる辛味噌ラーメンではないのだ。

というワケで、せっかくなので「再現」にチャレンジしてみた。

買ってきた冷凍食品の担々麺を温めている間に仕込む。ありものの材料ではあるが、

スリゴマ+ピーナッツクリーム!


やや遠いところはあるが、ファーストインパクトには近づいた。カシューナッツを細かく砕いて投入していたら、もっと近づいていたはずだ。(見出し写真の)黒胡麻は名前は失念したが、つくば市の中華料理店のアレンジを拝借した。

冷凍食品のイマドキ担々麺だと調味料として花椒や唐辛子が添えられているが、使ってしまうと辛さの方が勝ってしまうので使わないことを推奨しておこう。

いや、

真似する人はいないと思うが。

ピーナッツクリームも、こちらだったら一段と風味が増したかも。

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