【write】いま書かないと、もう書けないような気がした。
現在 (2022年2月)、古巣である三菱自動車のモータースポーツ事業であった「ラリーアート (RALLIART)」について、インターネットスポーツメディアSPREADで連載をしている。
三菱自動車はラリーアートのチーム名で、世界ラリー選手権やパリ・ダカールラリーで数々の勝利を手にしてきたが2009年にワークスチームの活動を終了し、翌年にラリーアートも事業を終了させた。
そのラリーアートを復活させることが昨年5月に三菱自動車から発表され、年末から年初にかけて海外と日本で「ラリーアートStyle」という用品装着車両も発表された。
当然気になるのがその先にあるだろう実戦復帰だが、それに期待しつつまずは歴史を振り返ろうというのがこの連載だ。
ラリーアートに関してインターネットでは誤った記述が多く、最近の自動車雑誌での特集記事も同様だった。
現在の三菱自動車では資料も多くが処分され、ラリーアートの全体像を知る人物はほとんどいないと思われる。
部長級のベテラン社員も若手・中堅時代に関わったとしても、その業務範囲内だろう。
私の場合、正規の業務外であるがゆえに、アシスタンスとして商品企画から海外ラリー業務まで関わる機会を得たのが幸いした。
今回の連載ではチーム創設期から全盛期、事業終了までの記憶をもとに一気に完成に近い準備稿を書き上げ、当時のラリーアート社幹部に内容の検証を依頼し仕上げている。このタイミングでなければ書けなかっただろうと思う。
★2023年11月追記
連載終了後、加筆の上で電子書籍としました。