学園祭で成果も確認 【diary】
本日10月20日、昨年から講義の機会をいただいている地元の常磐大学の学園祭「ときわ祭」に足を運んだ。
夏の講義の質疑応答の時間に学園祭での出し物にするクッキーの販促策を問われたこともあり、その成果と出来栄えの確認だ。管理栄養士を目指す学生たちであるから、これも実習の一つと言えよう。
素材はすべて地元・茨城県産。企画案どおりに「リンゴ×さつまいも」「栗×お茶」が商品化された。前者の組み合わせは比較的ポピュラーで味の想像もついたが、後者はどんなものかと楽しみにしていた。
個別の商品の見た目にバラつきはあったが、しっとりとした「リンゴ×さつまいも」の甘みと酸味のバランス、やや硬めで程よい歯ごたえのある「栗×お茶」ともに及第点の出来。
異なる食感のこの2種類を一つにパッケージしたところが、食べる側の満足感を引き出すことに成功している。
担当ゼミの先生によれば原価割れせずに完売しているとのことなので、非常に高い成果をあげたと言っていいだろう。
もう一つ、スポーツ系サークル出店でのユニークなテントがあった。
それ以上でもそれ以下でもないし、業務用たこ焼きを油で揚げただけなのだがユニークなのは売り方だ。「待ち」ではなく、売り込み・客引きの声かけを個別にしているのだ。
学園祭のような催事だと不特定多数に向けた呼び声をあげるだけか、声かけをするにしても自分たちと同世代に対してのみになりがちだろうが、明らかに親世代以上の私にも物怖じすることなく売り込みをしてきた。
「その場にいる人たちは全員が見込み客」というポジティブな営業ができていたのだから、大したものだと感じ入った次第だ。
駐車場からの行き来の導線上になる有利な立地にあったことも作用しただろう。一つ惜しいと思ったのは、テントが売り場ではなく作業場に見えてしまったこと。
調理している様子が見えること自体はいいのだが、代金受領や商品を渡す、客と相対するスタッフが終始腰かけたまま応対するのは若干の違和感を覚える。でなければ、見え方も違っていただろう。
もちろんそれは運営にあたったサークルの学生諸君に責任はないし、本来そこまで求められるものではない。けしからんとか失礼だとかの話ではないので誤解なきよう。あくまで店とした場合の「見せ方」「見え方」の話だ。
その部分はいずれ社会に出てから学ぶだろうから、意識してかどうかは問わずに前に出る集客・営業努力は讃えねばなるまい。