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60代トクサツ少年、「シン・仮面ライダー」を観る

初めてのシニア割引での映画鑑賞は、「シン・仮面ライダー」。仮面ライダーとの出会いから50年以上が過ぎた。
その長い縁に感謝して、鑑賞にあたり

ダブルの紺ブレと幾何学柄タイの「本郷 猛」風の装いで


公開から数日経過し、SNSには匂わせるものを含めたネタバレが飛び交っているが、それらは意に介さない。

批評も同様だ
是であれ非であれ、それは第三者の感想であって私のものではない。ひとりひとりが今の自分が面白いと感じたか感じなかったか、ただそれだけのこと。

私個人は庵野秀明に対して(突出した才能の持ち主だとは思うが)、特別な感情を持ち合わせていない。程度の差はあれ、自分と同じ

特撮やアニメ好きの60代壮年男性

という共通項での小さなシンパシーぐらいなものだ。
1960年代、70年代のテレビを彩った「テレビまんが」(当時は特撮もアニメも児童向けで、ひとくくりでこう呼ばれた)。視聴者だった少年少女は、記憶という情報を削除しながら成長してきた。

その情報を削除せず、保持したまま現在に至るのが庵野秀明であり、私を含む「その他おおぜい」だ。

庵野秀明と同じ時代を共有した世代であるがゆえに、「エヴァンゲリオンの呪いに縛られていないこと」(エヴァが世に出たときに影響を受けていないこと)が本作品への私のアプローチをシンプルにしていると言っていいだろう。

では、感想を記そう。

実に面白かった。以上。ではnoteの記事にはならないので述べておこう。

ここではディテールには触れないので安心あれ

その前に、平日を選択したのは正解だった。席には余裕あるので、万一(エヴァの呪いにかかった) オマージュ探しツブヤキ野郎が出現しても気にならないディスタンスが取れる。

作品は予想どおり原典(テレビ作品、漫画)リスペクトのハイブリッドで、ひとつひとつの由来も分かる。さまざまな「越境」が見られたのも(同世代人として)共感できるものだが、それら「予備知識」なしで鑑賞しても十分楽しめる作品だと、私は思う。そう思うのも感想であって、推奨ではない。
同時に、面白かったというのは不満がないということではない。

さて、事前情報なしで書いた「予想」と比べて、どうだったろう。

さすがにディテールでドンピシャというものは無い。ピックアップされた「マテリアル」には触れてはいたが微妙な投下ポイントのズレを、映画館のロビーに漂うキャラメルポップコーンの香りのような甘めの加点で、まあ65点と自己評価しておこう。

欲しかったねぇ、変身ベルト。

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