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2021/5/3 Power Into Tohoku ツアー Team いぎなり東北産 2021 いわき2日目2部

《Power Into Tohoku ツアー Team いぎなり東北産 2021》 2021.05.03 いわきPIT 2部公演


いぎなり東北産のPITツアー、《Power Into Tohoku ツアー Team いぎなり東北産 2021》いわき公演が5月2日,3日の2日間計4公演行われた。

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いぎなりちゃん(年下組)がメインとなった釜石公演に続き、
とうほくちゃん(年上組)メインの公演となった。
本項は2日目第2部のレポとなる。




今回のライブのコンセプトは「元気なとうほくちゃん」
4公演の最終公演ということで、
メンバーもより一層気合が入っているように見えた。



初日2部同様に1曲目は定番アゲ曲の「おのぼりガール」からスタート。元気いっぱいなパフォーマンスで観客を魅了した。
なお、いわき公演では、伊達花彩は釜石公演で背中を痛めた為、大事を取って全編通して椅子に座ってのパフォーマンスとなった。
しかし、それを逆手にとって「おのぼりガール」の曲中では恒例の写真撮影を後ろから行う等、様々な形で客席を楽しませた。



続く2曲目も「BUBBLE POPPIN」とアゲ曲が続き、
安杜羽加のキレキレな煽りにより、
会場の盛り上がりは早くもピークに達する。

この日の安杜は、葉月結菜の私物と思わしきサングラスをかけ、
見た目のインパクトに負けない素晴らしい煽りで観客を魅了した。
#やすもりさんキレてるね

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3曲目には「TOHOKU FUNKY RAIL」を披露。
初日同様に藤谷美海が"仙台は大宮のとなり"という歌詞を
"仙台はいわきのとなり"と替え歌して歌う等、
自由奔放な姿を見せてくれた。
また、椅子に座った伊達のもとに安杜と藤谷が駆け寄り、3人で"連結切り離し"ポーズをする一幕も。
伊達もそれに笑顔で応え、東北産の切り離せない絆を感じる素敵な一場面となった。




続いて披露された新曲「未成年」は、これまでの公演でメンバーから一緒にやって欲しい振り付けの提案をされていたからか、
多くの皆産がメンバーのダンスに合わせて身体を動かしているようだった。
「Love is here」とは全く雰囲気が異なるこの曲が
今後どのように育っていくのか、期待が膨らむ。

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続くMCでは、メンバーの昔の写真を披露するコーナーに。
北美梨寧は幼少期にやっていたというマーチングの写真。
事務所プロフィールには管楽器が趣味と掲載されている彼女だが、
そのルーツは幼少期にあったようだ。
なお、北美はその後、別の管楽器を始めたようで、
管楽器同士での乗り換えは非常に難しいはずと、
楽器経験者の葉月は驚いていた。

律月ひかるは、今では見られない"眉毛"が全開になった幼少期の写真を、
照れくさそうに紹介してくれた。
頑なに眉毛を出そうとしない今の律月を知るメンバーは
とても驚いたようである。

そして葉月は洗濯カゴに入って満面の笑みでピースを決める
可愛らしい写真を見させてくれた。
この写真を見つけた時、弟たちがカゴに入っている写真も出てきたらしく、
姉弟で順番にカゴに入っていたようである。
更にもう一枚おまけと称して、河童の被り物を身につけた写真を公開。
父親の誕生日に家でカラオケをした時のもので、
横には楽しそうな彼女の父親が写っていた。
なお、父親は目だけがスタンプで隠されており、
ほぼ顔が出てしまっている状況。
その雑な隠し方に、メンバーからは
"もうほぼ公開してるじゃん"とツッコミが入った。

安杜は水色のランドセルを背負った、小学生の頃の写真を公開。
今回のいわき公演でとうほくちゃんメンバーは
ライブ中ランドセルを背負っていたが、
これを実際に使っていた頃の写真である。
この時はまだランドセルが型崩れしておらず、
ゴリラのようにドラミングをした結果、形が変わってしまったそう。
ランドセルを前にかけ、実演してくれた。
なお、律月は写真を見ながら
「この頃は天使みたい」
「きっとサイゼリヤの壁画に描いてあるような天使だったんだよ」
と囃し立て、照れた安杜に反論されていた。

吉瀬真珠が選んだのは、家族でハワイ旅行に行った時の写真。
この時、泳げずに溺れたことを告白。
吉瀬が溺れていたことに、家族も気が付かなかったという。
他のメンバーからは
「蘇ったってこと…?」と吉瀬の独特過ぎるエピソードに
困惑の声が挙がった。





※ここより下は震災についての記述があります。





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5名全員の写真が出揃うと、少しトーンを変え、葉月が今回のツアーについて語り始める。
今回のツアータイトルは《Power Into Tohoku》で、その頭文字を並べると"PIT"になる。
PITとは、東日本大震災の復興支援のため、ライブエンタテインメントを通じた活動を行う一般社団法人チームスマイルが所有する施設のこと。
今年で東日本大震災から10年が経ち、一つの節目の年であること、

だからこそ、今回のツアーはPITを回るのだと。


そして、葉月は昔のアルバムを整理する中で偶然、一枚の写真を見つけたという。

「これは当時の写真で、もしかしたらこの写真を見て嫌な気持ちになる方もいると思う。だから、見たくない方は無理に見なくても大丈夫。目を伏せたりしてください」

と前置きをした上で、その写真が壁に投影された。
写真に映っていたのは地震発生から1週間が経った石巻市の景色。
山の上から市内の様子が撮影されており、
眼前には津波で流された学校と、瓦礫の山が広がっていた。
石巻市に住んでいた祖父母の救援に行った時に、
当時8歳の彼女が見た光景だ。

1週間が経っているはずなのに、何かが燃えたような異臭がした

と、五感で感じ取ったことをありのままに話してくれた。

「震災を経験した身として、語り継いでいかなければならない。
皆産にも知って欲しかった」と言葉を紡いだ。


今回のツアーの公式イラストは、そんな震災を受けた土地が、
いつか復興した時の景色をイメージして描かれたものだという。
彼女たちの東北に対する想い、
そしていぎなり東北産として活動することの意義について、
改めて様々なことを考えさせられるMCとなった。


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※記述ここまで

MCが終わると、とうほくちゃんメンバーによるソロ曲メドレーからライブは再開。

1部と同様に、吉瀬によるAAAのカバー「恋音と雨空」からメドレーが始まる。
1部の葉月による椅子を使ったパフォーマンスに触発されたのか、
間奏中に伊達が座っていた椅子を中央に移動させる姿が見られた。
そのまま座った姿勢での歌唱で、皆産を虜にした。

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続いてうさぎのリュック、もとい"かるぼなーら"を背負って登場したのは、この4公演のうちにカバー曲をすっかり自分のモノにした律月だ。

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彼女がカバーしたのはSilent Sirenの「ぐるぐるワンダーランド」
会場に点在する律月推し一人一人にレスを送るという、
アイドルとしてのスキルの高さを見せつけた。

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そんな律月に、登場するや否や"かるぼなーら"を託され、
前奏のうちに一瞬で回収されたのが続く葉月である。

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彼女が歌ったのはSHISHAMOの「明日も」だ。
1部ではこけしとサイリウムを使ってパフォーマンスした葉月だが、
今回持ってきたのは、なんと掃除用の粘着クリーナー。
ただ転がすだけでなく、クリーナーをスタンドマイクに見立てて、
フレディ・マーキュリーばりに歌ったり、

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AKB48の「ヘビーローテーション」を踊ったりと、文字通り大暴れ。
落ちサビでもマイクではなくクリーナーを片手に熱唱し、
テンションが上がり過ぎた結果、遂にはその後の歌詞を飛ばす等、
そのハジけっぷりは枚挙に暇がないくらいだった。
この瞬間、一番ライブを楽しんでいたのは、間違いなく彼女だっただろう。
勿論、観ている側も楽しかった。

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次に登場したのは、青い毛先にサングラスと、
これまたインパクトの強い見た目の安杜である。
カバーしたのはE-Girlsの「ごめんなさいのKissing You」
サングラスの上からでもわかるような、楽しそうな表情で観客を魅了した。
なお、なぜ彼女がカバー中もサングラスをかけていたのかは、MCでも全く触れられなかったので不明。

なぜ誰も触れなかったのか、それもまた謎である。

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サングラスをかけた安杜からハイタッチでバトンを受け継いだのは北美。

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大塚愛の「さくらんぼ」をノリノリで歌い上げた。
いつも以上に楽しそうな様子で、律月に負けじと客席にガンガンレスを送る姿が印象的だった。

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さらに、曲が終盤に差し掛かると、ソロを歌い終えた律月、葉月、安杜、吉瀬の4人が登場。
これまでの公演では無かった演出に
「サビが来るよ?これサビどうなっちゃうのぅ?」
と皆産の期待も高まる。

そしてついに大サビに突入すると、
満を持して"にゃんこスター"のダンスがスタート。
お約束の流れに、会場は大爆笑と熱狂の渦に包まれた。
最後はとうほくちゃん5人全員がステージに揃い、
このいわき公演のソロメドレーのフィナーレを飾った。

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にゃんこスター、もとい「さくらんぼ」のパフォーマンスが終わると、
短い暗転で撮影可能タイムの終了が告げられた。
皆産がカメラをしまっているうちに舞台は明転し、
既に次の曲の配置についたメンバーの姿が暗闇から現れる。

そして律月の
「聴いてください。夜明け Brand New Days」
の一言で、会場のボルテージは最高潮に達する。
昨日に引き続き、ベイビーレイズJAPANのカバーで「夜明けBrand New Days」が披露された。

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「夜明けBrand New Days」が終わり、再びMCに入るが
葉月をはじめ、数名のメンバーは中々MCに参加しない。
ほかのメンバーがツッコむと、葉月は
「曲の余韻に浸っていた」と告白。
自分達もこれだけ盛り上がれるような曲が欲しいと少し悔しさを滲ませた。



そしてMCはソロメドレーの振り返りになり、「さくらんぼ」の話題へ。
客席を湧かせた"にゃんこスター"だったが、
実は本番直前に決まった演出だったようである。
また、リハーサルで顔がまだ足りないとスタッフに言われていた吉瀬は、
安杜がソロを歌っている間も鏡の前で練習していたらしく、
そのことを暴露されていた。
本人はとても恥ずかしそうにしていたが、
事前準備を欠かさない、吉瀬らしいエピソードだと言える。

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その後は初日同様に「Gee」「Chim Chim Chim Knee」
と大人っぽいパフォーマンスが続き、
次のMCでは律月のInstagram開設の話に。
メンバーの個人インスタとしては伊達に次いで2番目の開設となるが、
実はメンバー全員、プライベートでアカウントを持っていることを葉月がカミングアウト。
どうしてもインスタがやりたかったので、
"メンバー同士でしかフォローしない"
ことを条件に、昨年9月の郡山でのイベント後に、
アカウントを作成する許可をもらったらしい。
藤谷がここぞとばかりに
「私が質問箱しても誰も回答してくれない!」
とメンバーに不満をぶつけると、会場は大爆笑。
なお、気になるアカウントについては、桜ひなのが
「探さないでね!フォローしたらダメだから!ブロックするから!」
と釘を刺した。



MCもそこそこに、ライブが再開。
初日とは異なり「ハイテンションサマー!」から最終ブロックは開始した。
元気いっぱいなパフォーマンスを披露した後は、そのまま「うぢらとおめだづ」がスタート。
"ライブのモッシュにぐるぐる巻かれてキスをしよう"
のパートでは、本来キス(のふり)をするはずの安杜と葉月が、
この日は柔道の背負い投げのようなことをしていたり、
最終公演らしくまさに何でもありな構成となっていた。

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そしてライブもいよいよラスト1曲に。
初日2部は「うぢらとおめだづ」で盛り上がって終わったが、
いわき公演ラストの1曲を飾ったのは「おぼろ花火」だった。
ひと夏の恋の情景をしっとりと歌い上げ、
曲が終わると皆産からは自然と拍手がわき起こった。







今回のいわき公演は、まるで夏の花火のように盛り上がり、
終わる頃には切なさを感じるような、
そんなあっという間で想いがたくさんこもったライブだったと言える。


いわき公演全体を振り返ると、「元気なとうほくちゃん」を通して、
彼女達のこれまでの人生を振り返ることが隠れたテーマだったのかもしれない。

幼少期の思い出から、東北産として活動を始めた頃のことまで。
実際、今回の公演はカバー曲も多く、メンバーは
「覚えることで頭がいっぱいになる感じが懐かしい」と述べていた。

そんな楽しいことも、辛い経験も、全てが今の彼女たちに繋がっている。 
そして、その軌跡は「うぢらとおめだづ」で描かれるような、
これからの未来へと紡がれていく。

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彼女たちのことを深く知れば知るほど、ますます好きになっていく、


いわき公演はそんなライブだった。



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《Power Into Tohoku ツアー Team いぎなり東北産 2021》 2021.05.03 いわきPIT 2部公演 セットリスト

1.おのぼりガール
2.BUBBLE POPPIN
3.TOHOKU FUNKY RAIL
4.未成年【新曲】
5.恋音と雨空(吉瀬/AAA)
6.ぐるぐるワンダーランド(律月/Silent Siren)
7.明日も(葉月/SHISHAMO)
8.ごめんなさいのKissing You(安杜/E-Girls)
9.さくらんぼ(北美/大塚愛)
10.夜明けBrand New Days(ベイビーレイズJAPAN)
11.Gee(少女時代)
12.Chim Chim Chim Knee
13.ハイテンションサマー!
14.うぢらとおめだづ
15.おぼろ花火

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