2021/8/9 いぎなり東北産 真夏の6周年イベント
「アツくて寒い夏」
それがいぎなり東北産の7年目の始まりであった。
2021年8月9日
新木場はSTUDIO COASTで行われた「柚姫の部屋フェス」からわずか1日
今日はホームである仙台 E BeanSにてイベントが開催される。
しかもただのイベントではない。
夏の恒例、"水かけイベント"なのだ。
本編に突入する前に東北産と"水かけイベント"の歴史を振り返る。
最初の水かけイベントは2017/7/30 の「ハイテンションサマー! リリースイベント」
仙台朝市で尾花沢スイカを買ってきてスイカ割りをやったり、
特典会ではグッズの"めんこいメンコ"を用いためんこ対決を行ったり
はじめてイービーンズ10階を"立体的に"活用し、
屋上上部の通路(11階?)を利用した
チェキをぶら下げた釣り大会(もちろん釣られるのはオタク)
と水風船投げ(当時はオタクが一方的に攻撃をうけるのみ)を実施した。
使用した水風船の個数は約500個であった。
後ろにいればそんなに濡れなかった。
翌2018/7/14 には同じくE BeanSにて「おのぼりガール リリースイベント」が行われた。
1年前からさらにレベルがあがり、
"ココ☆ナツ"の曲中に投じられた水風船は割れずにキャッチできれば投げ返していいこととなった。(初めてメンバーへの反撃が許可された)
とはいえオタクの武器は割れずに残った水風船のみのため基本的には11階からの攻撃をひたすらくらうしかない状態であった。
さらに特典会では11階にあがったメンバー4人が10階のオタクめがけて10秒間水風船を(全力で)投じ続ける様子を動画に収め、さらに一つでもキャッチできたらチェキ撮影会.
という、東北産史上でも稀にみるカオスな内容であった。
なお、投じられた水風船の数は昨年から桁が一つ増え約5000個だそう。
※大量の水風船ゴミは会場のスタッフ・ファン全員で回収し、ものの数分で片付いた。
同年8/15には「アイドル水かけ祭り」という水かけフェスイベントに参加。
こちらはファンが水鉄砲を持ち込んでもいいというルールであり、これまでのイベントとはうって変わってオタク側の水圧が圧勝したため、参加アイドルの戦意をことごとく喪失させていった。
(水慣れしていた東北産ですら"敗北"を感じたらしい)
その翌年、2019にも水かけ祭りに参加。
さらに2020年には参加者を限定する形でE BeanS屋上にて水かけイベントを実施している。
さて、本題へ。
2021/8/9
いぎなり東北産6周年の記念日となる今日、
E-BeanSにて6周年記念イベントが開催された。
当日の天候は雨。
それも大雨。
よりにもよって今日か。
気温もあまり上がらず普通にしていても肌寒い、ましてやこれからびしょ濡れになったらどうなるのだろう…と不安になるような天候であった。
その日一日不安定な天気が続き、ザッと降っては弱まって…を繰り返していた。入場を済ませ、開演を待っている間にもかなり強く降り、まだ何もしていないのにすでにびっちゃびちゃである。
降りしきる雨の中、サプライズで仙台営業所星屑ガールズの佐藤不二子が登壇。
イベント開催時、佐藤はミスセブンティーン2021グランプリのオーディションに参加していた。
これは視聴者投票によりグランプリを決定するというものだ。
佐藤
「今回ミスセブンティーン2021グランプリ(の候補に)選んでいただきました。投票よろしくおねがいします!」
と皆産にお願いした。
結果的に選出はされなかったが、将来有望な子である。
ぜひ応援することをオススメする。
佐藤
「次は青葉なつみちゃんと鶴丸愛莉ちゃんです!」
と言うと、佐藤はステージから降り、同じく仙台営業所星屑ガールズの青葉なつみが出てきた。
青葉
「仙台営業所星屑ガールズの青葉なつみです。
趣味は鬼ごっこです。
鬼ごっこが好きだけれど足は速くないので捕まえるのは苦手です。
後ろからそーっと近づいてそーっとタッチして逃げます。」
と、少々緊張した面持ちでほっこりエピソードを披露。
青葉
「おにごっこの話をしましたが、今日歌うのは"かくれんぼ"の歌です。」
と言うと、back numberの"かくれんぼ"を披露した。
さすが今回歌唱メンバーとして選出されただけあり、歌がとてもうまい。
青葉は初めてステージにたった当時はまだ小学校3年生であった。
初披露時から堂々たる歌唱を見せつけ、皆産をざわつかせた。
青葉と入れ替わる形で登場したのは仙台営業所星屑ガールズの鶴丸愛莉。
浴衣で登場し、会場はどよめいた。
鶴丸
「今後は歌の方も頑張っていきたいと思います。」
鶴丸は"四代目"のメンバーでもあり、過去何度か"アイドル"としてステージに立っている。
※"四代目いぎなり東北産"と表記されることもあるがおそらく正しくは"四代目"
青葉同様、歌唱力の高さは折り紙付きであった。
披露したのはボカロ曲、黒うさPの"千本桜"
まるで民謡を歌うような、見事なこぶしであった。
この様子をPA卓から一人見守っていたのは、
いぎなり東北産 伊達花彩。
もしかしたら歌唱について何らかのアドバイスでも送っていたのだろうか。
鶴丸
「ありがとうございました!次は東北産でーす!」
と言うと、前座2人のパフォーマンスに皆産から大きな拍手が送られた。
スタートはいつもの"東北産出囃子"
ステージ裏からはメンバーの気合い入れが聞こえてくる。
1曲目は夏の定番ソング、
いぎなり東北産で"ハイテンションサマー!"
あいにくの天気ではあったが、一曲目から大いに盛り上がった。
1曲目を披露し、早速のMCに。
MC内ではオープニングアクトにも触れ、
橘「こぶしがすごかった。教えてほしい。」
などと語った。
2曲目はいぎなり東北産で"宇宙に行こう!"
ここで伊達のみ水鉄砲もって上手観客席サイドへ。
そこには小さめのプールが2つ用意されており、注水すると、周囲の観客に向けて放水し始めた。
ひとしきり周囲を濡らしたのち、撃ち足りなかったのか、一緒についてきたY田さんを撃つ。
ブランクを感じさせない見事な腕前である。
そのまま3曲目に突入すると、
ステージ上のメンバーが降壇し、観客席サイドにいた伊達のソロ曲、"気楽に行こうよ"を本人が歌唱した。
他のメンバーは先の伊達同様会場内あちらこちらの放水ポイントに移動し、水鉄砲や柄杓による放水攻撃を開始した。
ちょっとした放水を終えると、ここで再びのMC
律月「雨止んだ!」
そう、開演前に強く降っていた雨足はだいぶ弱まっていた。
このまま晴れるだろうか…
いや、むしろ「虹、出るかな」くらいには
思っていた。
…そんな期待はこの後、
見事なまでに裏切られることになるのだが。
MCの話題はイベントタイトル通り、6周年を迎えたことについて。
「6周年をむかえさせていただきました!」
「6年前はなにしてた?」
と話を振られると、橘が挙手。
橘「6年前は気仙沼の前のグループで活動していました。」
吉瀬「実は私とかれんちゃんは前のグループのときに一緒に写真を撮ったことがあるんですよ!」
そう、橘は気仙沼のSCKガールズ、吉瀬は仙台のクルムンでそれぞれ活動をしていた。
知っている人からすると、超絶エモい会話なのだが、橘本人はあまりピンと来ていなかった模様。
なお、東北産の6年前はというと、当時の中学生メンバーが第3回営業所祭りに参加、小学生メンバーはまだステージデビューしていない。
まだグループとしての体をなしていないような、そんな状態からスタートしている。
(詳細は以前公開した記事を参照されたい)
そんな振り返りを終え、次の曲は撮影タイムであることを明かすと
(天気が悪くならないうちに)早く撮影しよう!
と足早に曲へ。
4曲目はいぎなり東北産で"Trophy Girl"
一曲まるまる撮影可能であるにもかかわらず藤谷は、ばぁぁぁと舌を出すなど、終始変顔ばかりの"通常運転"であった。
そして5曲目はここでカバー曲、私立恵比寿中学で"夏だぜジョニー"
イントロが流れた瞬間どよめく会場。
"夏だぜジョニー"は、東北産に"ハイテンションサマー!"ができるまでの間、活躍した夏曲の一つである。
曲終盤のステージに寝そべる振り付けがあるが、
日差しが厳しく照りつけるような猛暑の日にはステージ床面が熱くなりすぎて寝そべるのが大変だというエピソードをよく聴いた。
一方で今回は、雨の影響でステージ上はびちょびちょになっていた。
多くのメンバーが寝そべるのをためらい、
かわりにしゃがんで振りを行ったが、
唯一、橘だけは躊躇なく寝そべり、全力で振りを行っていた。
思い返せば、このときからこの日は"橘の独壇場"といっても過言ではなかったのかもしれない…。
6曲目はいぎなり東北産で"伊達サンバ"
曲が流れるとメンバーはマイクをもってステージ中央のプールへ。
四方を取り囲む皆産と対面する形で、プール内でパフォーマンスをした。
7曲目はいぎなり東北産で"No Make"
中央のプールにて続けてパフォーマンスを行うメンバーだったが、ずぶ濡れになってテンションが振り切れたのか、最早歌唱は二の次といった様子だった。
そして、ここでも橘は大暴れ。
「立ち上がれるよ」の回し蹴りではバランスを崩し、マイクを持ったまま水没するという芸人顔負けの水落ちを披露。
しかし、マイクが使い物にならなくなっても、しっかりと歌う姿は流石東北産のリーダーと言ったところだろう。
また、前年には「いただきランチャー」で桜がマイクを水没させていた。
マイク水没も東北産の夏の風物詩になりつつあるのかもしれない。
ここまで7曲を駆け抜けたが、空模様は相変わらずで、むしろどんどん雨が強くなる一方。
流石のメンバーも、「寒い人は言ってね」と客席を気遣う様子を見せた。
だが、寒いならパフォーマンスで熱くするのが東北産の流儀である。
8曲目はいぎなり東北産で"あなたは"
律月
「今日の水は気をつけてね
ただの水じゃないから」
引き続きプールの中でパフォーマンスを続けるメンバーだが、楽曲冒頭の律月の口上ではしっかりと跪き、プールに半身を沈めていた。
7周年を迎えた東北産のプロ意識である。
なお、律月はそんなメンバーに向かってちょびちょびと水をかけていた。
#るんちゃんえらいね
そして、北美による
「聞いてくれるよね? わたしの願い
Noとは言わせない 『お願いします』」
というドスを利かせた台詞パートの後は、
「おねがいします!」
という掛け声とともに、
一気にプールサイドへの水かけが始まった。
思えば、6周年を迎えて、改めて「必ず天下を取ります」と皆産へ宣言するという非常にエモい選曲だったはずなのだが、残念ながら、水かけに夢中でそれどころではなかった。
…というか、
メンバーもそれどころではなかった気がする。
9曲目は「待っていた!」という皆産も多いだろう。
超特急のカバーで"バッタマン"
否応なしに上がる皆産のボルテージと、それに呼応するかのように強くなる雨。
恐らくこの日イチの豪雨が会場には降り注いでいた。
バッタマンは2020年11月に行われた「イルミネーション点灯式」にて、特典会を終えたメンバーがステージ上で自由に口パクでカラオケをする際に歌われていたものの、正式な披露は実に1年振りとなる。
1年前の披露も、まさに「水かけ」の時だ。
「水かけのテーマソングだよね」とは安杜の評である。
そんな安杜は、ほかのメンバーが水かけに集中する中、ただ一人マイク無しで歌唱を続け、
「HACHIGOSHaaaaaaaaaaaaaA!」
のシャウトもしっかりとキメていた。
勿論、水かけもバッチリこなす八面六臂の活躍っぷりである。
ほかのメンバーも11階へと登り、上から下界の皆産へと全力の放水を開始する。
遠慮がちに水をかける吉瀬、
全く躊躇のない桜というように、
水のかけ方にも個性が出る。
皆産VS東北産VS空模様という、
死闘が屋上で繰り広げられた。
激しい戦いを終えた後は、しばしのブレイクタイム。
すっかり体力を使い切ったのか、MCにも関わらず誰も喋らない(喋れない)時間が数秒流れた。
誰かが口火を切り、MCが再開すると話題は影の立役者 キャプテンの話題に。
東北産を6年間マネジメントしてきたのはほかでもないこの人だ。
しかし、ここで言い渡されたのは、そんな6年間の感謝の言葉ではない。
「あの人がいちばんノリノリで水かけてた」
という告発である。
高校野球で鍛えた強肩を唸らせ、バケツを使って皆産へ水をぶっかけるという凶行に及ぶ姿が何度も見られた。
尤も、そんなキャプテンの楽しそうな姿はもはや見慣れたもの。
本当は「イベント」という口実を作って、彼が水をかけたいだけなのでは、というくらい毎年ノリノリなのだから。
ほかにも、消防庁のユニフォームを着ていることを安杜はじめメンバーからいじられると、「いじられ待ち」だったのかニヤニヤとした表情を見せた。
そしてこの日、凶行に及んでいた人物はもう1人いる。
先程から何度も名前が挙がっていた橘だ。
メンバーからはヤバいを通り越して、「サイコパス」とまで評されていた。
冷静に考えれば、豪雨の中さらに濡れにいくという状況は、全員漏れなく「ヤバい」のだが、ここでは触れないでおく。
耳に水が入った吉瀬を伊達が介抱したり(イケメンムーブ)、コンディションを整えてからライブが再開。
10曲目はいぎなり東北産で"うぢらとおめだづ"
「うぢらと」「おめだづ」という歌詞に合わせて、"本編"最後の水かけがメンバーと皆産の間で行われた。
ラストの11曲目はいぎなり東北産で"サンセット"
センタープールからステージへ戻るメンバーだったが、葉月と桜の2人はプールの縁に座ってしばらく歌唱するというフリースタイルを披露。
まるでプールから出ることを名残惜しくすら感じているのではないかという様子だった。
もしも一人きりで キミが涙をこぼす
時は 思い出してほしい
陽が暮れるまで 声を重ねたその記憶が
寂しい気持ち 消えてゆく
いつも後ろを向いて歌唱するパートなので、その表情を窺い知ることはできないが、結成から6年が経ち、メンバーの胸中には様々な想いが去来していたことだろう。
先程のあなたはの時とは違い、会場にいる皆が、雨の中彼女達の歌唱に耳を傾けた。
これで無事に本編は終わり…、
かと思いきや誰かが言った。
「水まだ残ってる」
それに呼応するキャプテン。
「次の一曲で水使い切ってください」
というわけで、水かけは延長戦に突入。
「何の楽曲にしようか?」とバッタマンやワニとシャンプー等、様々な意見がメンバーから挙がる。
そして、PA卓のキャプテンが選んだのは、
ももいろクローバーZのカバーで"ココ✩ナツ"
バッタマンと並ぶ、東北産の水かけのもうひとつのテーマ曲だ。
今度こそ残った水を使い切らんと
水鉄砲、バケツ、柄杓、全てのアイテムをフル活用して、メンバー(とマネージャー陣)が会場を走り回る。
特に、誰もいないサイドプールに気がついてメンバーを呼び寄せる等、Y田さんのいぶし銀な活躍は特筆に値する。
会場が広かったこともあり、全メンバーが目の前に来たわけではなかったが、少なくとも確認できた限りメンバーは下記のような様子だった。
ひしゃくを使って無限に水を皆産の頭上にばら撒く北美、
欲しがるオタクにはちゃんと水をかける真面目な葉月、
敢えて自分推しのオタクをスルーする藤谷、
女の子には優しいが、男ヲタには躊躇なく水をかける伊達、
ノールックでバケツの中身を全力投球する橘…
全員がこの時間を楽しんでいるようだった。
おかわりの1曲が終わり、今度こそ無事に終演。
最後の挨拶では、橘が最近の日課をひとつ語った。
橘
「最近ね、
寝る前に毎日お祈りをするんですよ。
みんなが140歳まで生きられますように、って。」
みんなとずっと一緒にいたい、という彼女なりの表現だろう。
東北の夏は短い。
この日の雨で下がった気温は、そんな「夏」の終わりを早くも感じさせるものであった。
どうか「来年も ずっと一緒」にハイテンションな夏を、一年を、いぎなり東北産と過ごせるよう願って止まない。
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2021/8/9 いぎなり東北産 真夏の6周年イベント セットリスト
OA
かくれんぼ(青葉)
千本桜(鶴丸)
1.ハイテンションサマー!
2.宇宙に行こう!
3.気楽に行こうよ
4.Trophy Girl
5.夏だぜジョニー
6.伊達サンバ
7. No Make
8.あなたは
9.バッタマン
10.うぢらとおめだづ
11.サンセット
12.ココ✩ナツ
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