2021/5/29 北美梨寧 生誕祭 ~KITA★BEAUTY~
5/29仙台市内のライブハウス『仙台Rensa』にて、《北美梨寧 生誕祭 ~KITA★BEAUTY~》が
行われた。
新緑がその色をいよいよ濃いものにしている街路樹を横目に一番丁のビル7階の会場へと向かう。
息を弾ませながら階段を登り切り会場へ入ると北美選曲のBGMが迎え入れる。
BGMはビートが前面に出たK-POPが中心で、5/26配信のYouTubeの生放送『北美梨寧がおはな
しするっちゃ!』にて「最近好きな曲をBGMにした」という発言もあって北美がセルフプロデュースした本公演への想像が膨らむ。
入場BGM
Bluming / IU
FUN! / fromis_9
Dolphin / OH MY GIRL
Boy With Luv(feat. Halsey) / BTS
Blue Hour / TOMORROW X TOGETHER
Feel Special / TWICE
Kill This Love / BLACKPINK
New Rules / TOMORROW X TOGETHER
TT (Japanese ver.) / TWICE
Celebrity / IU
My Pace / Stray Kids
WANNABE / ITZY
16:00を回りステージが暗転して本編が始まる。
OvertureはBLACKPINKの『BOOMBAYAH』。
曲に合わせてメンバーが二人ずつ登場し、最後に生誕のために作られた衣装を身に纏った北美が
登場。
シックに黒を基調としつつ肩とスカートにふわりとボリュームを持たせた衣装は、可愛さとかっこよさがミステリアスに共存する北美梨寧を象徴するようだ。
北美による「《北美梨寧 生誕祭 ~KITA★BEAUTY~》始まりました~!」という掛け声ののち、
NiziUの『Make You Happy』、TWICEの『Dance The Night Away』が続けて披露される。
シンセサイザーのあやしげなフレーズとベースとキックの重低音が会場中に響き渡ったOverture
から一転、ポップでキュートな曲調とパフォーマンスに楽しさが煽られる。
会場へと足を一歩踏
み入れた時から募っていたドキドキが幸福感へと変わり、キャッチーで心地よいビートに身を委ねながら思わず笑みがこぼれる。
続くMCではタイトルの”KITA★BEAUTY”の意味と衣装の話題に。
タイトルの”KITA★BEAUTY”は「”きたみ”の”み”が”見る”ではなく”美しい”だから」「メンバーが”
きたび”と呼ぶから」とのこと。
衣装は北美自身が詳細にデザインして、こだわりはゴールドのスタッドがさりげなくも印象的なウ
エスト下の装飾とのこと。葉月結菜もそこがお気に入りだと興奮に身を任せて前のめりに話していた。
MC後の3曲目は皆産おなじみ、いぎなり東北産の『Trophy Girl』。
本日初めての東北産楽曲であり、聴き手をドキドキさせるような北美の可愛らしい歌い出しが印象的なアップテンポな一曲。
振りコピも楽しく会場のギアがさらに一段階上がる。
続く4曲目は北美・律月・吉瀬・橘の4人によるRed Velvetの『Aitai-tai』。
東北産公式こけしペンライトを用いたパフォーマンス。
普段は甘えるタイプだという北美のそんな一面を表したような一曲。
「バナナよりいちごが好き 甘酸っぱい感じが」という歌詞が個人的に律月を思わせ、パフォーマンスするメンバーを考慮した思いやりのある選曲だと感じた。
5曲目はBolbbalgan4の『Some』。
これまではキャッチーで可愛く楽しい曲が続いたが、ここで一転して恋する女の子の内面の葛藤を描くような切ない一曲が北美単独で披露された。
可愛さと寂しさが絶妙にブレンドされた北美の歌声に胸を刺され聴き入ってしまう。
6曲目はPITツアーいわき公演でも披露された、北美・律月・安杜・吉瀬・葉月の5人からなるいぎなりちゃんによる少女時代の『Gee』。
何度もパフォーマンスをしてきたためか、自分たちの楽曲かのような安定感のあるパフォーマンス。
その直後のMCで「『Gee』はいわき公演でパフォーマンスすることが決まる前から自分の生誕ライブでやろうと思っていた。」というエピソードが北美の口から語られた。
練習時間を節約できるため「お得」とのこと。
2度目のMCが終わり、7曲目はIZ*ONEの『好きと言わせたい』。
北美・安杜・葉月の同学年三人によるパフォーマンス。
東北産のメンバーの中でも特に大人っぽい3人による、恋愛の苦味を歌う楽曲に胸を突かれる。
8曲目は北美・桜・伊達の三人によるBLACKPINKの『STAY』。
アコースティックギターの音色が切ない失恋を歌った内省的な一曲を、東北産の歌姫桜・伊達と三人で椅子に座って半ば向かい合い披露した。
各々が楽曲の世界に入り込み、歌っていない時もその表情が切ない。
高い表現力と甘く切ない歌声に胸を打たれる。
恋愛の終局を歌う先の2曲に続いて披露されたのは初々しい恋心を描く、いぎなり東北産の『恋はじめ』。
北美・律月・吉瀬の3人からなる"きゃんでぃーべいびーず"によるパフォーマンスで、パフォーマンス中ステージ上でサインを書き、紙飛行機にして客席に届けるという企画が行われた。
サインを書く際に手袋をつけるのだが、歌唱と平行して手袋をつけるのが難しいらしく、普段はメンバーのお世話をすることが多いという北美が律月・吉瀬に手袋をつけてもらう姿が可愛らしい。
最後はきゃんでぃーべいびーずポーズで締められた。
続いては北美考案の4つの企画からなる長めのMC。
まずは北美・藤谷の二人による企画『りねこじタイム』。
”藤谷が北美を大爆笑させてニコニコにするタイム”というもので、本公演の撮可タイムとなる。
「北美じゃなくて北野に苗字が変わってしまいます!!!」など、藤谷による怒涛のボケの数々に北美は圧倒された様子だった。
終演後SNSを見ると、この時間に撮影された笑顔の北美の写真が沢山見受けられた。
北美推しは藤谷に感謝してもしきれないことだろう。
次の企画は『みんなでダンスを踊ろうのコーナー』。
流れた曲をその場で踊る企画で、通常とはテンポが異なり、どの曲が流れるかは北美も含めたメンバー全員が知らない。
一番踊れなかった人を観客の拍手の大きさで決め、踊れなかった人は罰ゲームをしなければならない。
楽曲は以下の通り
おのぼりガール→はやい
百花繚乱物語→おそい
宇宙に行こう!→めちゃはやい
ウィンターのアゲアゲバッコーン!→めちゃめちゃはやい
いただきランチャー→めちゃおそい
トラベル→はやい
うぢらとおめだづ→おそい
天下一品~みちのく革命~→めちゃはやい
罰ゲームは東北産のインスタのストーリーに『うぢらとおめだづ』のMVの告白シーンを真面目にやるというもので、観客による判定の結果、葉月が罰ゲームをやることに。
葉月が告白の手本が欲しいということで、MVで告白をしている律月が嫌がりつつノリノリになりつつ「えっとー、すきだっちゃ♡」と告白。
会場がその一言に沸き立ったのち、その日MCで一言も発していなかった吉瀬が突如口を開いた。
「誕生日だから、梨寧ちゃんの告白も…」
嫌がる北美を会場とメンバーが後押しし、律月のアドバイスのもと告白をすることに。
「あのねー、りねねー、あなたのことが好きなのー」
ステージ上の伊達が指摘する程、会場中の北美推しが顔を赤らめる結果となった。
ステージ上に机と椅子が配置され、3つ目の企画に移ろうとしたところ急にステージが暗転する。
ステージが再び明るくなると北美以外の8人のメンバーの手に一輪のバラが。
メンバーから北美へのサプライズである。
メンバーがそれぞれ愛の言葉を添えてバラを北美へと渡す。
安杜「あなたは世界で一番うつくしゅうございますね」
伊達「顔立ち、歯並びがすき。まさにKITA★BEAUTY」
葉月「簡潔に"アモーレ"」
桜「(片膝をつけながら)どのサイリウムよりきれいです!結婚してください!」
吉瀬「(少し照れた感じで)いつもありがとう。好きです。」
橘「君の瞳に乾杯」
律月「いつかわたしの手作りのラタトゥイユ(舌足らず)(かわいい)を食べないか?」
藤谷「メルシエ!!ローラメルシエ!!」
サプライズが一段落すると3つ目の企画『テーマトーク』。
5/28の誕生日当日に北美自身が買いに行ったメンバーの好きなお菓子や飲み物を口にしながら、北美の考えたテーマに沿ってトークを展開していく。
ひとつめのテーマは「北美の第一印象と現在の印象」。
メンバーそれぞれが出会った当初のエピソードや見た目の印象を語っていく。
藤谷 りねがくれた入浴剤にびっくり。
伊達 美しさに驚いた。北美が一番先輩iPadでラインを交換した。
桜 とんちんかんな発言を北美に通訳してもらっていた。
葉月 お話するときカーテンで隠れてたイメージ。
安杜 アジア系のハーフだと思った。
律月 最初に話しかけてくれた。お手洗いの場所を教えてくれた。
吉瀬 わたしもりねちゃんにはじめてはなしかけてもらった。
ふたつめのテーマは「5人の北美梨寧と5歳の北美梨寧ならどちらがよいか」というもの。
このテーマに関する安杜のエピソードから、普段東北産メンバーといるときの北美のお姉さんっぷり、
言い換えれば気苦労を垣間見た気がした。
葉月:5才 北美のお姉さんをしたい
安杜:5人 髪をセットしてもらいやすいから
吉瀬:5歳 子供が好き←葉月から誰でもいいじゃんというツッコミ
最後のテーマは「北美梨寧が男の子だったらどんな名前をつける?」。
メンバーそれぞれが北美のイメージと男性の名前のイメージを結びつけながら、時にはボケを挟みながら男性の名前を口にしていく。
橘 りゅうじ←メンバー「テキトーだろ!」
藤谷 〇〇たろーとか…9太郎?
葉月 ひがはやて 足速そう
吉瀬 流川楓がいい。にてるよねー
藤谷 あと"きたがわえいじろー"もいれて?
これは完全に余談だが、個人的には北美梨寧が男だったとしても名前は梨寧がいいと思う。
そしていよいよ最後の企画「すっぱいガムを食べているのは誰だゲーム」。
3つのうち1つがすっぱいガムを3セット用意し、メンバーが3人ずつ3組に分かれ、3人のうち誰がすっぱいガムを食べたか観客が当てるゲームである。
が、すっぱいガムを食べたのは3人だけのはずが答え合わせをしたところ5人が食べたを主張する事態に。
誰が食べたか結局よくわからないまま企画は終わりを迎えた。
ライブは最後のブロックとなり、Bolbbalgan4の『私の思春期へ』が北美単独で披露される。
イントロのピアノのフレーズが鳴ると会場を紫のペンライトの光が埋め尽くす。
アーティスト・アイドルの苦悩を歌うような楽曲に北美が自身のことを重ねていることを想像し胸が締め付けられる。
歌声も痛切に感じる。
最後の曲はいぎなり東北産の『Letʼs シンガソング』。
メンバーが再びステージに登場し、いぎなり東北産9人でのパフォーマンスとなる。
希望を壮大に歌う楽曲に胸が詰まる思いが昇華されていく。
客席ではペンライトがいまだ光を放ち続けている。
紫色の光の海が北美梨寧の19歳の船出を祝福する。
最後まで北美の今後の活躍そして幸せを願いながらペンライトを振った。
無事にやり切りどこか満足したようなほっとしたような表情の北美がステージから去るのを見送り、生誕ライブは終演となった。
ライブから数日経った今でも余韻が尾を引いている。
北美はプロデュース能力が高く、ほかのメンバーから「写真を上手に撮ってくれる」「ヘアアレンジを上手にやってくれる」等と言われることが多い。
今回は衣装やセットリスト、生写真からBGMまでそのプロデュース能力を自己のために遺憾なく発揮し、自身の好きなことや想いを詰め込んだ上でしっかり観客に楽しさや感動を伝えていたように思う。
これからもずっと、もっともっと北美梨寧を観ていたい。
そう思えるライブだった。
2021/5/29 いぎなり東北産 北美梨寧 生誕祭 ~KITA★BEAUTY~ セットリスト
1. BOOMBAYAH / BLACKPINK
2. Make you happy NiziU
3. Dance The Night Away ~Japanese ver.~ / TWICE
4. Trophy Girl / いぎなり東北産
5. Aitai-tai / Red Velvet
6. Some / 赤頬思春期
7. Gee / 少女時代
8. 好きと言わせたい / IZ*ONE
9. STAY -JP Ver.- / BLACKPINK
10. 恋はじめ / いぎなり東北産
11. 私の思春期へ / 赤頬思春期
12. Let's シンガソング / いぎなり東北産