精霊ユーグリッドの意志を継ぐもの
トン(剣の前に立ち、表情は険しいが、どこか迷いが見える)
「これが……精霊ユグリッドが命を賭けて生み出した剣……。」
[剣が微かに光り、声が響く]
精霊の声
「汝、何のためにこの剣を求めるのか?」
トン(驚き、しかし冷静を装って答える)
「俺は、俺の村を守りたいだけだ。村が、あの闇の呪いに飲まれてしまう前に……!」
精霊の声
「守るためか。しかし、その心に迷いがある限り、この剣を手にする資格は無い。」
トン(怒りを抑えながらも反論する)
「迷いがあるのは当然だ……俺は完璧な戦士じゃない!でも、だからこそ強くなりたいんだ。俺は本当にこの村を守れるのか……自分でも分からない。でも、それでも俺は、立ち向かうしかないんだ!」
[剣がさらに輝きを増し、優しく語りかけるような声に変わる]
精霊の声
「勇気とは、恐れを知らぬことではない。恐れを知り、それでも進む意志のことだ。汝、その心を持つ者であるならば、我が力を許そう。」
トン(剣を見つめ、深く息を吸い込む)
「……俺にはわからないことだらけだ。でも、この剣を……俺の手で掴む覚悟はできている。」
[トンが剣に手を伸ばし、剣が眩い光とともに輝く]
精霊の声
「汝、トンよ。我が命と共に、村の希望を背負う覚悟があるならば、その手で掴み取れ。」
[トンは剣をゆっくりと引き抜く。剣の光が彼を包み、静寂の中に一筋の風が吹き抜ける]
トン(決意に満ちた表情で、剣を高く掲げる)
「ユグリッド、あなたの犠牲に誓う。俺が必ず、村を守る!」