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台湾旅行記 1日目

9月の11日からの週が心臓血管外科休みで実習がなかったため、ここで台湾に行ってきました。自分の記録としてなんとなく書いてみます。(もう次のフィリピン行きが確定してるので早く台湾を吹っ切らないといけないのです)

旅先決め

心外休みがあるのは分かっていたから、彼女とここで一発どこかに旅行に行くことに。期間や費用の問題と、僕が一度もアジア圏に行ったことがないということから、台湾かタイのどちらかにしようという話になった。8月にパリに行ったばかりで脳内は完全なるパリジャンだったので、正直アジアの訳のわからない国に対するモチベーションはこの時点で高いとは言い難く、どちらでもいいなと思っていた。しかし50過ぎてから急にタイ人のイケメンに目覚めてしまった入院中の母が喜ぶかもしれないと思い、まあタイかなーともぼんやり思っていた。
調べを進めるうちに9月のタイは雨季も雨季で観光している場合じゃないということ(どうやらそうでもないらしいけど)が分かり、わながどうしてもお前に台湾に行って欲しいと言うので台湾に行くことに決定した。

到着後も逐一感動を報告していた

9月9日

朝9時には家を出て成田に向かわないといけなかったので、早起きして最寄りへ向かう。最寄りで料金不足により改札で弾き返され3000円をsuicaにチャージ。これが最終日の悲劇を招くことになる。新橋でエアポート快特に乗り換え、印旛日本医大とかいう神話上の存在だと思っていた駅を通過しつつ無事到着。半年前に成田を利用した彼女に対し、私は小学生ぶりの成田だったので1人だけ成田到着にめちゃくちゃテンションが上がる。今回はscootというシンガポール資本のLCCを利用。パリ旅行時のエールフランスの安全ビデオがパリ全開で非常にカッコよく、YouTubeで何度も見返すくらいはまっていたので、シンガポールの安全ビデオはどんなもんだろうと楽しみにしていた。

ありえないくらいかっこいいエールフランス。必見

乗って残念LCCに安全ビデオを作る財力は無く、添乗員達の実演が始まったが、見本のバックルを外すところなど無駄の一切ない美しい所作が北朝鮮クラスに揃っており、それはそれで満足だった。4時間ほど飛行機に乗り、台北から西に電車で1時間半ほどのところにある桃園国際空港に到着した。早速漢字だらけの世界が広がっていたが、異世界感、アウェー感は感じない。到着後すぐに中華電信のsimカードをゲットし、二人で1.5万ずつ出し合った三万から先述の3000円を引いた27000円を6000元ほどに両替した。

中華電信のsimを利用し、左上の表示がauから中華電信に変わる

そして出国直後の最大イベント、5000元プレゼントキャンペーンの会場に向かう。iPad画面上の好きなランタンをタップし当たれば5000元ゲット、外れれば0という抽選で、予習により5番目のランタンが一番当選するのは分かっていたので自信満々で臨む。しかしどうやらここ数日でリニューアルされたようで、パンダをタッチする方式に変更されていた。動揺しながら5頭目のパンダを押すも外れ、全く同じ機序で彼女も沈む。流石に片方は当たるだろうという想定で持参金を3万と低めに設定していたのでその時点でかなり萎える。台湾の地下鉄MRTやバスで使える悠遊カードを100元のデポジットで買う。

悠遊カードがないと話が始まらない

空港ラインの各駅停車で桃園国際空港から台北車站にむかう。鬼怒川で昔見たような古ぼけた桃園市の街並みを見ながら、わなに街並みが全然違うと興奮気味に送ると、ボロい建物が量産されている、とかなり的確な表現の返信があった。なんとか記念病院という駅で、向かいに快速と書かれた電車が停留しており、彼女があれに乗れば早く着くんじゃないかと言い出した。私もそんな気がしたのであまり確認もせず飛び出して乗り込む。目の前に座っていた日本人カップルもえ、そうなのという感じで立ち上がるそぶりを見せたが結局快速に乗ってくることはなかった。そのまま快速に揺られ予定より幾分か早く着き、TTIというジューススタンドを探す。これは旅行前に見ていたYouTubeでおじさんが絶対に来るべきと推していたため、楽しみに地下街に入る。台北車站の地下街は日本人にとっては非常に感動的なもので、子供の頃によく見たムシキングやドラゴンボールなどのゲーム機やアニメショップなど日本のものばかりが並んでいる。

筐体を見つめる台湾の親子
若き日の自分を重ねて少し感傷的になった

体感で言うと8割くらいの店は日本にまつわるものを売っていた。これだけ日本文化に小さな頃から触れていれば反日に育つわけがないなと納得するとともに、自国の文化資本に対する誇りを感じざるを得なかった。少し迷いつつY22出口にほど近いTTIを見つけ、今日有芒果牛奶80元と書かれた手書きの貼り紙を指さし、あれ!と注文する。一人一個ずつ買い、すぐ向かいのベンチに座り飲む。そうか、こんなに美味いのか。今後の食い倒れ旅行に対するモチベが上がった。

漢字文化圏だから基本わかるはずだと思ったら間違い
分かるようで分からない微妙なラインをついてくるのが上手い

飲み終えて次の目的地大稲捏魯肉飯に向かう。地上に出るとありえないほどのバイクが走っており、アジアだと一目で分かった。

交差点の信号待ちにはバイク待機ゾーンが設置されており溢れかえっている。ヨーロッパがどれだけ自転車に乗り換え運動をやろうがこのような国があるようでは意味がない

キャリーケースを引きずり店に到着し、魯肉飯と控肉という豚の角煮のような料理を注文した。美味しい。美味しかったけど少な過ぎたかな。次来たときにはお腹いっぱい注文しよう。

台湾ではこのように自分で欲しいものを記入して注文する

1回目の食事を終えて台北の中心地、中山地区に近いホテルに歩いて向かう。街並みが古いけどどこか柔らかく、日本の数十年前はこんな感じだったんだろうなと感じた。至る所に全家(ファミマ)やセブンがあり、もはや本当に日本なんじゃないかとまで感じる。30分ほど歩いてホテル老爺館森林(最初の2文字でロイヤルと読むようだ)に到着。交通の便もよく、広くていい感じ。着いて荷物整理をして、ホテルのテレビでYouTubeを開いてリラックスした。天安門事件と検索してもきちんと当局の戦車に轢き殺される男性の動画が再生され、まぁそらそうかとなった。数時間休憩して、台北北部の士林夜市に向かう。バスで20分ほど北上し、薄暗い路地で降ろされる。本当にここ?と思いながら地図通りに歩くと煌々と電気が照るのが見える。近づくにつれ空気がじっとりと人の熱気を帯びていくのを感じ歩みが早まった。夜市に着き、美食区に行くが食えそうなものが本当に何も無くすぐに脱出しお祭りエリアへ。そこで空港快速で目の前に座っていたあのカップルとすれ違う。お互いあっと思ったはずだがお互い何もないふりをした。お祭りエリアでは子供用のパチンコ、麻雀のほか日本でもよく見る的屋が並ぶ。中国語や韓国語で呼び込んでいると思ったら、僕たちの顔を見るなりオニイサンヤッテイキナヨと言語を変更され、同じアジア人なら顔のニュアンスで何人か分かるんだねと思った。

台湾最大の夜市。美食エリアとお祭りエリアに分かれていて、それぞれ全く美食じゃない、遊戯が子供騙しすぎるという点で残念。でも活気がすごく楽しいので行くべき。

士林夜市の隣にある有名な巨大チキンの店でチリチキンを購入した。大きくて美味しい。すぐ近くの全家で台湾ビールを買う。海外のビールは飲みやすいと感じるのは僕だけ?半缶しか飲んでいないのに新興国特有の活気もあってすごく上機嫌になた。帰りはちょっと違う道で帰る。臭豆腐屋の横を通ったとき、鼻が腐ったものを食べた後の下痢を思い出した。後日「臭豆腐 下痢」で検索したところ、同じ意見の持ち主が何人かいてくれて安心した。

台湾の食品衛生管理者は明らかに機能していない

帰りのバスは音楽センター前(中国語で音楽中心、と書く。運動センターも運動中心)から出発する。音楽中心の一階広場ではkpopに合わせtiktokを撮っている集団がいる。ペルーやインドネシアは完全に韓国文化圏に飲まれており、日本を含めた他の文化資本は敗北していると聞いていたので、心の中で負けるな日本文化といきり立っていた。ホテルの最寄りのバス停につき、少し距離があったので数分歩く。彼女が喉が渇いたというので、すぐそこにあったジュース屋でタピオカを注文した。

台湾のタピオカは大きくて安い

東南アジア然としたギガゴキブリが目に入ってしまったり、風俗の客引き集団の間を通り抜けたりしながらホテルに着いた。今日は疲れたな、明日は交代式を見たり、何より九份に行く日。おやすみなさい。

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