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リアル ブルーピリオド 美大受験生・大手予備校コンクール参加に対する考え方
リアル ブルーピリオド
美大受験生・大手予備校コンクール参加に対する考え方
個人的に、都心の大手予備校のコンクールのメリットは「多くないがある」と思います。
東京藝術大学合格者・上位層の成功体験や、天才の存在への信念、単なる切磋琢磨に対するマチズモの主張とは全く別の視点から述べます。
対象:美大受験に関心ではなく、現在か過去に実際に関係がある方、
近い将来に美大受験の予定がある方のみとさせて下さい。
注意事項
心理的負荷が高い内容を取り扱います。
浪人の東京4美大、国公立併願の一般入試のみを取り扱います。
受験絵画を描いた事があるか、受験の絵画を大量に観た事のある方でないと分からない内容です。
以下には、時代が進んでも概ね変わらない普遍的な方法と私個人の過去の経験が含まれます。
私個人の現状の方法などとは以下は一切関係がありません。
この記事に対する美大受験と関係ない販売ノウハウ系アカウント、カウンセラー業全般、OB当事者さん、投資業者からの「スキ」お断りします。
セキュリティのため、今後に少額で有料化します。
美大受験生・大手予備校コンクール参加の意義
実技試験を受けに行くプレパレーションを含んだ全プロセスの再現に利用します。
只でさえ狭い受験界隈で違う組織風土や他校の同業の学生に触れます。
コンクールを使って、個々のペースなりに危機感を持ちモチベーションを高める必要があります。
コンクールや講習会の利をどれくらい獲得できるか?で利が
「多いわけではない」とした理由は
受験者の個の性質と状況によって振れ幅が大きい「金魚すくい」のようなことであるからです。
予備校と予備校イベント参加経験での受験成功率の高さは確率として存在しますが、本番の試験そのものではないからです。
躍起になる必要の強調は不要だと思います。
順位の上中下に関わらず、囚われずにその後をのうのうと過ごすことも、
時に平気でサボれる事も胆力を養う上で重要です。
それが合わない仕事や自分に不利な人間関係を辞める力にもなるのです。
大手予備校コンクールを受けるメリット
大手予備校コンクールのメリットを上げていきます。
せっかくお金を払ってコンクールを受けているので対価を享受しましょう。
サボり癖の引き締めを受ける
100〜1000点単位で自分の作品がどのように見えるか、評価されたかが分かる。
同じカテゴリーの同世代の関心コンテンツ、モチーフ、流行りの色使いやマチエルが何かを自分と比較できる。
能率良いデモンストレーションが見られる。
普段は習っていない指導者からの講評を受けられる。
参考作品の所蔵数が多く、過去年度での模範的な作品を閲覧できる。(外部者に閲覧を許可しない場合もあり)
他の専攻科も含め、展示されている作品の情報を大量に吸収する。
意識しなくても技術面、作風スタイル面、カラーの取り入れに対する影響がある。
自分から話しかけてみましょう
他の専攻科も含め、同世代と知り合うことができる。
同じカテゴリーの上下10〜20歳周りと知り合う。
ena美術 2024年度全国公開実力コンクール
2023年度の例:ena美術 全国石膏デッサンコンクール
(前身、新宿美術学院と学科で連携していた予備校のena美大受験 学科対策部門が合併)
大手予備校コンクールのデメリット
大手予備校コンクールのデメリットを上げていきます
模試であって、あくまでも「受験本番」ではない事
行った先の場で作風・評価・人間関係が完成している優秀なグループを見ても、それは他人でしかない
高くはないが費用がかかる(参加費、交通費、飲食代、地方からであれば宿泊代)
単純に1日拘束されるため、体力を非常に消耗する事。
絵を並べられること、気の引き締めと競争への集中を目的とした指導者の言動を聞くことには少なからずストレスがあり、人によってはショックが伴う。
定型発達者でも注意が分散し、疲労する状況が揃う。
地方受験生にとり都心のコンクールはセカンドオピニオンになるか?
「なる」が、リスク面でギャンブルと等しく、射幸心が強く煽られる。結局は地方受験生の作品画像データが搾取されるというのが私の結論です。
しかし地方の美術研究所、絵画教室の美大対策では、生徒の受け入れ人数が少なく講師の入れ替わりペースも遅い、依然として昭和・平成時代前半からの受験美術専門の講師として半世紀近い「ベテラン・スペシャリスト」型の先生が運営する教室が地域で決まっている面もあるため、それのみに浸っていては概して生徒にとって視野が狭い傾向が強いと思います。
小規模予備校、画塾での上位生
人間関係と起きる出来事によって感情、精神的な動きそのものがストレスフルだ。
人間関係が密すぎることによるさまざまな問題
3 指導と改善の回転はしているが心身の調子が(著しく〜少なくとも)悪く、それは作品の質の維持のためにゼロサムだと考えている。(考えまでなくとも、そうしている状況にある)
自分は今 3の状態で、この調子で「期待の星」ポジションのまま受験に成功したい
3 で「期待の星」の立ち位置が維持されている現状だ
小規模予備校、画塾での中位〜下位生
「ベテラン・スペシャリスト」型の指導者とソリが合わず、共感も尊敬もほとんど不可能、生理的に危機感を感じるレベルだ。(特に科の主任級の講師がそうである場合)
毎回の制作の失敗の仕方が同じで評価の順位が変わらず、覆すことがこれ以上できない。
自分のサボり癖が覆せない。
気づけばアルバイトづくめの生活で精一杯だ。
制作そのものと受験勉強をしている部分が良くないのであれば、他の順調な部分を使い、単に体を動かし一銭でもお金を貯めたい。
6 指導と改善の回転はしているが心身の調子が(著しく〜少なくとも)悪く、それは作品の質の維持のためにゼロサムだと考えている。(考えまでなくとも、そうしている状況にある)
6 で受験生自身に「自分らしさの保証」「キャラ」「期待の星」のその場での立ち位置が維持されている現状だ
美術予備校グループダイナミクスの詳細はこちら↓
https://note.com/igarashi_garash4/n/n593bf4c0b65d
個々により様々な状況がありますが、上記のような状態の場合、一度、都心の予備校、志望する芸術・美術大学OB、現役の関係者(教員)いずれかにコンタクトしてスーパーバイズをしてもらう方が良い(場合もある)
と考えます。
個人的に、都心の大手予備校のコンクールのメリットはとても多い、確実に得られる、とは思いません。
コンクールや講習会の利を受験生自身がどれくらい獲得できるか?
は受験者の個の性質によって振れ幅が大きい、「金魚すくい」のようなことであるからです。
予備校と予備校イベント参加の受験への功は確率として存在するだけであって、試験そのものではないからです。
・都心の予備校にいる講師が能動的な指導者であれば彼ら側が地方の指導者に向けた伝達を行い両者は生徒にとってポジティブな繋がりを作り始める。
・受験生にとり土地を移動して長期視点で進路開拓を考える機会になる
(美術予備校の業界にそれほどの柔軟さへの希望も、自由な講師像も、土地の移動が確実に良いという保証も全くありませんが。)
Youtubeで発信している藝大生チャンネルやInstagramインフルエンサーマーケティングなど参考材料の量は格段に上がりましたので、内容を調べて
そんなもので良いのかご判断ください。
すいどーばた美術学院の内部コンクールの例
例としてすいどーばた美術学院では生徒の母数の多い大手は夏季に内部でコンクールを先持って行い秋学期の公開コンクールに対して上位者グループを確保させています。
このような状況を突破して地方の外部学生が上位成績をとる例もある時もあるのです。
キッパリ上10位までのの目標達成に行かないまでも、地方から出向いて上位20〜30位ほどに食い込めれば精神・脳には報酬になります。
そのために試す価値はあるのです。言うなればその程度のことです。
大手予備校とコンクールの効果として挙げられる点の考察
特にエビデンスは決まっておらず、少子化で大きく状況は変わっていますが、一つの考察と意見としてあげます。
仮説:大手予備校コンクールは、東京都内>地方・中小予備校のパワーバランスを再生産する一要因である
プロセスの仮説
地方・中小予備校の学生は各々の場所で作品の密度を上げています。
↓
大手予備校コンクールを地方・中小予備校の学生が受けることにより、
大手予備校は膨大なデータを収集します。
↓
大手予備校は膨大な作例データから入試の傾向に合わせた評価基準を定め、それを毎年更新し、受験生の成績の階層を作り上げます。
↓
大手予備校は美術大学の入試の出題意図、現職教授陣の趣向に沿った作風と品質が伴う作品を作らせるための指導内容のパターン、指導の語彙、独自の用語、隠語を編み出します。
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大手予備校は競争率が高い大学の現職教授陣の趣向に沿った作風と品質が伴う作品を作れる学生を量産し「競走馬」稼ぎ頭の役の母数を上げます。
↓
各大学の入試の出題と出題意図が予備校の予測に対して意表を突いた
:難化した、としても大手予備校は「競走馬」役の生徒の母数が大きいため、相対的に合格者数を出す確率が高くなり実際に東京芸大合格者も多い状態を保ちます。
↓
大手予備校は東京芸大合格者作例と東京芸大合格者をデモンストレーション役として送り出し、作風様式のトレンドを主導していきます。
↓
同じ効果は、地方中小予備校からの東京芸大合格者についても起こり、受験生にとってより固定的な理想像、成功イメージの強化、観念になります。
↓
下位群が基礎的能力を上げにくく、作風様式の独自性を編み出せないコミュニケーションパターンと評価システム構造の再定義と固定が繰り返されます。
都心の大手美術予備校に頼る限りは東京一極集中の日本のアート系専攻の大学とその出身者にある極端なパワーバランスが変わらずに再生産と強化され続ける。
同時に東京一極集中、西洋信奉、反知性的で楽観主義に基づいたアメリカ経済の信奉で海外帰りばかりを優遇するの日本の「アート系」の雇用市場での労働の質と収入の格差も埋まらない上にハラスメント問題、歪なジェンダーバランスも消滅しないという意見を出します。
この話では個人が個人的に持っている文化資源の質・量で優位な立場を得ること自体は全て差し引いています。
先進国全般のリベラルアーツ学部への留学・海外移住をしても、アート系に限定すれば方法論として求職のツールと仕方にはほぼ差が無いと見受けます。
アートの買い手の数が多い場所
芸術文化における買い手一人当たりの金額が高い国
芸術文化の助成予算に対する国民1人当たりの負担が最も高い国
を仮定しリサーチして見ましょう。
日本の美大生の職探し方法はこちら↓
東京の大手予備校のコンクールと在り方に共感しますか。
大手予備校を経て東京の美大に入りたい・入らせたい・
ご本人なら自分が入れるか?の検討材料にしていただければと考えました。
ハードな話をお読みくださり、お疲れ様でした。
参考
Note : JULLIE.I https://note.com/igarashi_garash4/
ピア・ナラティヴ・ライティング
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