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清宮海斗と海野翔太

NOAHの清宮海斗が新日本プロレスに出て得することがあるのかというと、必ずあるというかあった。

それは清宮自身が個性というか魅力が出てきており、自信に満ち溢れて迷いがなくなった。

以前の清宮は王者時代でもがむしゃらで、試合内容でも酷評されることもあって、拳王に詰られては悩むことが多かった。

新日本プロレスに出ることで、海野翔太や成田蓮など戦ったことにない同世代と対戦することで、清宮が自信が出てきて、NOAHに帰ってきたとき、師匠である小川良成に「何を得て帰ってきたんだ」と言われても反発するなど、自己主張することになった。さすがの小川も何も言わなくなったが「それがオマエが考えていることなら、その通りにすればいい」と無言のメッセージを送っているのかもしれない。

また新日本プロレスも海野翔太が面白い存在になっている。ウィル・オスプレイと40分に渡る激戦をしたことで敗れはしたものの、海野も一皮むけて魅力が出てきている。

その海野が常に気にしていることは「会場を見てください。空席が余ってますね。必ず俺が中心に立って、名古屋国際会議場も超満員にして、最高の景色を皆さんにお見せします。」と観客をいっぱいにすること、それはお父さんのレッドシューズ海野レフェリーが慕っている天龍源一郎の存在があると思う。

天龍も全日本プロレスで空席やマスコミの少ないことを見ては「来てないマスコミと客に後悔させてやる」と反骨精神で、例えノーテレビの試合でも全力で試合をしてきた。海野にも天龍から伝わり、海野レフェリーから伝わった反骨精神というものが宿っているのかもしれない。

新日本プロレスが海野翔太、NOAHが清宮海斗、そして全日本プロレスは安齋勇馬とこの3人がプロレス界の将来を担う存在になることは、そう遠くないものだと思う。

また自分もレスラーの成長を見るのも、プロレスの楽しみ方の一つにしている。

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