8年越しの決着
NOAH5月22日、後楽園ホール大会「ONE NIGHT DREAM2」で拳王が鈴木みのると対戦、拳王がPFSで3カウントを奪い、8年越しでNOAHvs鈴木軍の戦いに決着をつけた。
2015年、NOAHに鈴木軍(鈴木みのる、タイチ、エル・デスペラード、飯塚高史、TAKAみちのく、ランス・アーチャー、デイビーボーイ・スミスJr、シェルトン・ベンジャミン)が新日本プロレスから参戦、鈴木軍は瞬く間にNOAHを席巻し、GHCの全タイトルを独占、NOAHを焼け野原にした。
敗走を続けてきたNOAH軍も巻き返しを図り、GHCのほとんどのタイトルを奪還するも、タッグ王座だけが鈴木軍に残ったため、NOAHvs鈴木軍の戦いは継続するが、2016年11月に経営が悪化したNOAHは会社存続のため新体制に移行すると、新体制移行を事前に知らされなかった新日本プロレスとの関係が悪化、それに伴い鈴木軍がNOAHから撤退することで、NOAHvs鈴木軍の戦いは‟政治的”な問題で決着がつかないまま幕を閉じた。
その間にNOAHも体制が代替わりし、拳王や清宮海斗など新しい世代が台頭、鈴木みのるは鈴木軍を解散し、鈴木みのる自身も新日本プロレスからフェードアウトするなど関係が変わった。
拳王の勝利は、新しい世代が8年越しのNOAHvs鈴木軍の戦いに決着をつけたことで、NOAHにも新しい風が吹き、NOAHが強くなったことを鈴木みのるに示すことが出来た勝利だったと思う。
これから拳王、そして清宮海斗がやろうとする革命はいばらの道かもしれない、だがそれを乗り越えることで、NOAHに新時代を呼び、新しい光景を見せてくれることを信じたい。