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闘いのワンダーランド

新日本プロレス2月12日、エディオンアリーナ大阪で行われた「ドックパウンドケージマッチ」は64分を超える大死闘の末、デビットフィンレー率いるWARDOGSが勝利を収め、今大会で新日本プロレスから一区切りをウィル・オスプレイが涙のフィナーレとなったが、試合内容は様々なアイテムだけでなく、新日本プロレスのリングでは初めて画鋲が使用されるなど、壮絶なデスマッチとなった。

昔から見るファンにしてみれば、こんなもの新日本プロレスではないという声もあるだろう、ある意味、新日本プロレスにとって問題作だったかもしれない

しかし、創始者であるアントニオ猪木も1987年10月4日の巌流島でマサ斎藤と対戦しており、リングしかない野原で二人は激闘を繰り広げたが、これもある意味、今でいうエクストリームマッチの奔りで、猪木はエクストリームマッチの先駆者でもあったのだ。

猪木とマサ斎藤も巌流島では精も紺も尽き果てるまで、命がけで戦い抜いた。昨日のWARDOGSvsUNITED EMPIREも、10人とも全身傷だらけで、HENAREなどは頭部にかなりのダメージを負い、それながらも金網の中で64分も戦い抜くなど、まさに命がけの試合を戦い抜いていた。

セミファイナルではザック・セイバーJr,とブライアン・ダニエルソンがテクニカルな好試合をやったことで、メインではその真逆のハードコア、IWGPタッグ選手権でのKENTA&チェーズ・オーエンズのダーティーな手段での王座奪取、そしてオカダ・カズチカvs棚橋弘至による涙の大河ドラマの最終回、大会全体に喜怒哀楽が込められており、まさしく闘いのワンダーランドだった。

そして一夜明けて今日から陽気で派手な空中戦が飛び交う「FANTASTIC MANIA」が始まり、違う日常が待っている。

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