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プロレス中継開始70年目

11日に日本テレビが会見を開き、プロレス中継開始70年目ということで、全日本プロレスとNOAHによる合同興行を2月9日後楽園で開催されることが発表され、当日は70年の歴史をテーマ分けして秘蔵VTRを上映。その後に実際の試合が行われ、それをCS放送である日テレプラスが放送し、地上波でも放送されることになった。

自分がプロレスファンを始めたのは昭和56年、当時の新日本プロレスは金曜夜8時に放送していたのに対し、全日本プロレスは土曜夕方5時半から放送されており、なぜこんな時間にプロレス中継をやっているんだと不思議に思いながら見ていたが、後で知ったことだが、元々土曜夜8時で放送しており、ドリフターズの「8時だよ!全員集合」の圧倒的な視聴率の前に押されて、夕方の枠に降格となるも、そこから安定した視聴率を稼ぐようになっていったという。

新日本プロレスが常にアントニオ猪木が主役だったように、全日本プロレスは時にはジャイアント馬場さん、ジャンボ鶴田、ザ・ファンクスなど週替わりで主役が替わるなど、全日本プロレスは誰が主役なんだろうと思いつつ見ていたが、そしてスタン・ハンセンが全日本プロレスに現われ、テリー・ファンクをウエスタンラリアットでKOしてから、全日本プロレスも注目するようになり、毎週見るようになった。

当時の自分からしてみれば新日本プロレスの「ワールドプロレスリング」が野球でいう派手で注目されていたセリーグなら、日本テレビの「全日本プロレス中継」は地味なパ・リーグだったが、自分は近鉄バファローズが好きだったように、パリーグのような「全日本プロレス中継」の方が好感を持てていた。

時が経過すると、スポーツ中継の在り方が変わり、地上波では必ず視聴率を稼げるコンテンツではなくなり、それはプロレス中継も例外ではなく、地上波でのプロレス中継が打ち切られると、プロ野球と共にCS放送へと押し込まれてしまった。
そしてプロレス中継がインターネットによる配信の時代となると、日本テレビからは全日本プロレスやNOAHも消えてしまい、年に1回開催される小橋建太プロデュース、過去の試合を放送する「プロレスクラシック」に規模が縮小されたが、日本テレビにおけるプロレス中継は辛うじて残ることが出来た

最近Youtubeでプロレス中継に携わったスタッフが過去試合、そしてサブスクである「HuLu」でも日本テレビで放送されていた全日本プロレスやNOAHの試合を配信を始めた。おそらくだが、その成果もあって、今回の合同興行にこぎつけたと思う。

地上波でも放送されるのは喜ばしいことだが、自分は地上波でのテレビ放送は力がなく、配信の時代になると思っていることから、本格的なプロレス中継復活には期待してない。

だた日本におけるプロレス中継を始めたのは日本テレビであるという歴史だけはこれからも永遠に残ると思っている。


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