新日本プロレスの大いなる賭け
新日本プロレス11・4大阪大会をテレビ朝チャンネルで視聴したが、誰もが驚いたのはSANADAのヒールターンだと思う。
このシーンで思い出すのは7月のスターダム札幌大会、舞華が刀羅ナツコとワールド・オブ・スターダム王座をかけて対戦し、勝利まであと一歩のところで、舞華のセコンドである上谷沙弥がレフェリーを場外へ引きずり出してカウントを妨害、それに怒った舞華が上谷に詰め寄った隙を突いたナツコが舞華を降しワールド・オブ・スターダム王座を奪取したが、新日本プロレスでも同じことが起きたことになる。
SANADAにしても1月4日の東京ドーム大会で内藤哲也に敗れ、IWGP世界ヘビー級王座から転落し、内藤との再戦に敗れ、10月のロンドンでもザック・セイバーJr.に挑戦して敗れるなど、王座戦線から大きく後退、ユニットのJUST 5 GUYSも、上村優也が欠場してからは、IWGPジュニアヘビー級王座を保持しているDOUKIはともかくとして、ユニット全体の勢いが止まり、対戦カードも前座か、時にはカードから外されることもから、SANADA自身もJUST 5 GUYSに限界を感じて、立ち位置を変える選択に迫られたということなんだろう。WARDOGSも欠場中のジェイク・リーが復帰のメドが立っていない、それを考えると利害が一致している。
このSANADAの決断に一番驚かされているのはHouse of toutureのEVILだろう、EVILがLIJでの自分に限界を感じ、ヒールターンしてBULLET CLUB入り、House of toutureを結成したが、それに一番理解を示したのはLIJでタッグを組んでいたSANADAだった。今度はそのSANADAが派閥は違えど、BULLET CLUB入りし、ヒールとして競争相手になってしまった。EVILも複雑な思いでいると思う。
そしてメインのIWGP世界ヘビー級選手権、王者のザックに鷹木信悟が挑み、ザックがザックドライバーで3カウントを奪い王座を防衛、試合後に海野が挑戦を表明したが、1月4日の東京ドームでの選手権になるのかははっきりしないままだった。
自分は海野が挑戦するなら、スターダムとの合同興行「Historic X-over Ⅱ」になるのではと思っていたが、既にザックのカードが決定していることから可能性ゼロに近いぐらい低い、そうなると消去法で1月4日の東京ドームしかない。
しかし、そんな海野に館内は大ブーイングが発生した。理由は、まだ顔じゃない、期待していないか、新日本プロレスのプッシュが気に食わないかだろう。
ただザックvs海野をドームのメインにするなら、ある意味、新日本プロレスらしい‟賭け”でもあると思う。
理由は
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