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東京ドームからの撤退は”とんでもない”話である(無料)

新日本プロレス1月5日の東京ドーム大会は16,300人と、4日と比べて大幅に動員が減少した。これを受けて、一部のプロレスファンからは、新日本プロレスは東京ドームから撤退すべきだという声が上がっている。

新日本プロレスは過去、猪木体制からユークス体制への移行期に、経営が悪化した新日本プロレスを立て直すため、ドーム大会をリストラの一環として中止すべきだという議論があった。しかし、一度撤退してしまえば、二度と東京ドームを使用することができなくなる可能性が高い。また、撤退すれば業界全体が落ち込むとの懸念から、新日本プロレスは東京ドーム大会を年に1回の形で今日まで継続することができた。

現在の新日本プロレスは、あのころとは違い、経営が安定している。過去にもドーム2連戦を開催したが、2日目の動員数は減少しており、ドーム2連戦がプロレス業界にとっていかに難しいかを示している。

今回、AEWからの参戦選手としてケニー・オメガの復帰があったものの、クリス・ジェリコやアダム・コープランド(エッジ)といった大物選手や、AEWでトップを張る未来のスター選手が参戦すれば、少なくとも初日と同じ動員数を確保できた可能性がある。4日は成功したものの、5日のカードはパンチ不足だったと言える。その一方で、ケニーがウィル・オスプレイと見せたあれだけの死闘があったことを考えれば、大会全体としてマイナスだったわけではない。

個人的には、ドーム2連戦という形式は見直しが検討されるだろう。しかし、東京ドームそのものから撤退してしまえば、業界全体が落ち込み、新日本プロレスだけでなく他の団体にも影響を及ぼすことになる。したがって、東京ドームからの撤退は”とんでもない”話でもある。

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