最近、丸藤正道やロッシー小川氏などは「引き抜き」というキーワードだけで、すぐ過敏になって叩いてくる風潮が強くなっているような気がしてならない。
丸藤が発言した大岩陵平への発言はいわゆる褒め言葉で、真意がわからないまま「引き抜き」ではないかと叩いてくる。確かに大岩陵平は素晴らしい素材で、例えNOAHでなく、他団体が出ても欲しいぐらいの存在、仮に海外へ出たとしても同じことを言われたと思う。けど、大岩はいずれは新日本プロレスに帰らなければいけない、それも丸藤は十分にわかっている。
またロッシー小川代表の場合は風香とアクトレスガールズ側のやり取りを見ても、風香ら6選手がアクトレスガールズ側への不満が鬱積しており、我慢も限界に越えていた。例え小川代表が「マリーゴールド」を設立しなくても、アクトレスガールズから飛び出して新しいプロモーションなり立ち上げていたかもしれない。確かに風香らの行動は決して支持されたものではないが、契約書も作らず、不満に対して曖昧な態度を取り続けたアクトレスガールズ側にも十分問題がある。
自分が思い出すのは週刊プロレスによる「金権バッシング」で天龍源一郎がメガネスーパーが設立した新団体「SWS」に移籍した際に、当時の編集長だったターザン山本氏が天龍が金に走ったとして、全日本プロレスに対して、天龍が裏切ったと感情を植え付けバッシングに走らせたこと、天龍も全日本プロレスへの待遇問題だけでなく、ジャイアント馬場さんやジャンボ鶴田までフォール勝ちしたことで、全日本プロレスではやりたいことをやり尽くしてしまっていた。
だから、ファンは真意がわからないまま、天龍は一気に悪人呼ばわりされてしまった。また山本氏に礼金を渡していた馬場さんも真意も「これ以上深追いしなくて欲しい」としていたはずなのに、山本氏はドンドン叩いてしまった。この風潮は令和になっても、未だ変わらないのかもしれない。
だから自分はファンながらも、なるべくファン感情で考えず、相手の気持ちや、本当にそうなのか、偏らずに考えていきたい。それが例え完全な答えじゃないとしても…