木戸修
新日本プロレス、第1次UWFで活躍してきた木戸修さんが死去した、享年72歳
自分が最初に見た時は、初代タイガーマスクのパートナーで、目立たずにパートナーである初代タイガーを前面的に出すなど、自分の役目を全うしているという印象だった。
時には外国人選手の”咬ませ犬”役として登場したが、ヘラクレス・ロンホークとの試合は木戸さんがカナディアンバックブリーカーに敗れてしまうも、後年改めてみると全くの木偶の棒だったロンホーク相手に、木戸さんがどうにか試合を成立させていた印象を受けてしまい、その後ロンホークは他の中堅レスラーに負けっぱなしで途中で逃げるようにアメリカへ帰ったというから、今思えば木戸さんも損な役回りで、こんな奴に負ける必要があったのかと思ってしまった。
その1年後である1984年に木戸さんは突如第1次UWFへ移籍、カール・ゴッチの誘いだったとはいえ地味で目立たない木戸さんが、大胆な行動に出るとは新日本プロレスも”まさか”で、木戸さんにしても最初で最後の自己主張で、木戸さんなりに思うところがあったのかもしれない。
カール・ゴッチからも可愛がられて、グレイシー一族が台頭すると、ゴッチからはグレイシーに勝てるのは木戸だと言われたが、木戸さんがなぜ注目されなかったのか、地味だけでなく、真面目で几帳面、そして常識的な考えを持っていたから、昭和から平成はまだまだ非常識こそが常識とまかり通っていた時代だから、木戸さんのような人は面白みがないからで、現在の時代に木戸さんのようなレスラーが出てきたら、もっと違った意味で再評価されていたんじゃないかと思う。
ご冥福をお祈りいたします
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