203. アルバイトの時給が最高に
こんにちは。五十嵐です。
今日の日経新聞の記事にこんなタイトルの記事がありました。
事務系バイト時給最高
三大都市圏6月1176円 飲食と業種差拡大
ざっくりいうと事務系、特にコールセンタースタッフの時給が過去最高を更新し、結果的に事務系全体のアルバイト・パートの募集時平均時給が1,176円となり、過去最高を2ヵ月連続で更新したそうです。
時給が上がることは大変喜ばしいことです。
ただここで一緒に考えなくてはならない指標があります。
それは「物価指数」です。
つまり物の値段がどうなっているかの指標です。
物価指数の推移をみると上昇し続けています。
https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0601.html
こんな例があるとわかりやすいかもしれません。
Aさんがいます。Aさんの時給は1,000円です。Aさんは一年間一生懸命働いて気づいたら時給が1,100円になっていました。
Aさんは喜びます。
一方でAさんはラーメンが大好きです。仕事終わりに食べるラーメンがやめられません。
行きつけのラーメン屋さんのラーメン一杯の値段は1,000円です。一年間通い続けてAさんの時給が1,100円になったころ、そのラーメン屋さんのラーメン一杯の値段が1,100円になっていました。
店長がい言うには材料の値段が上がって値上げをするしかなかったと。
Aさんはそのラーメンが好きなので相変わらずそのラーメンを食べ続けます。
この例では時給が上がると同時に、物価指数(この場合はラーメン一杯の値段)も同じように上がっていたのです。
そうなると時給の上がったAさんは果たして経済的に潤うようになったと言えるのでしょうか。
基本的に時給やお給料はその人の生活費を基に計算されるので、世の中の物価が上がれば生活費も上がり、結果的に時給やお給料も上がります。
こうやって考えると時給やお給料が上がったからといって手放しで喜ぶのは視野狭窄かもしれません。
視野を広げるためにも常に本を読んだり信頼できる人(実績を作っている人)の話を聞いて自分の理解をアップデートし続けることは大切だなぁと思います。
そんなことを今日の新聞を読みながら感じました。
五十嵐 由高