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変態になろう!
皆様いかがお過ごしでしょうか。イガなおです。
クリエイターって冷えピタ貼りがちだよね。
今日は、変態のなり方について書こうと思う。
ブラウザを戻ろうとした人はちょっと待ってほしい。お願いだから。俺の唄を聞いてくれyo。
今、この国ではキャリアについて悩む人が多い。書店で平積みにされている本のラインナップを見ると、副業・転職・雇用問題などのテーマが目立ち、世間がキャリアに対して課題意識をもっているのは明らかだ。
価値のある人材とはどんな人材か、そんな普遍的なテーマについて今日は書いてみる。
前提として、
価値の本質は、希少性である。
そして、それを求める人の数が多ければ多いほど、価格が上がる。
・価値=希少性
・価格=求める人の数 / 流通量(希少性の逆数)
ここで、IT批評家の尾原和啓氏は著書「モチベーション革命」でAI時代における人材価値は偏愛から生まれると論じ、実業家与沢翼氏は自身のYoutubeチャンネルでネット社会においては異常値を叩き出すことで世間が勝手に見つけてくれる、と話している。
各業界のトップも、希少性、すなわち変態の時代が来ていると述べているのだ。
youtubeチャンネル「与沢 翼」より
https://youtu.be/iwvVABUt6Rw
誤解を恐れずに言おう。
僕は変態になりたい。
まだ唄は終わっていない。聞いてくれyo。
ここで、変態王に俺はなる!と息巻いただけでは何も変えることができないことは重々承知の上だ。一体どうすれば変態になれるのだろうか。考察してみようと思う。
すでにメジャーな領域でNo.1になるのは難しい。今から野球選手やピアニスト、プログラマーとしてトップを取ることは不可能ではないが、道半ばに倒れる可能性は高いだろう。
では、狙うべきはニッチ、または未だ存在しない市場だ。
スポーツで言えば野球よりもウォールハンドボールのほうがNo.1になる確率が高いだろう。これがニッチ分野を攻めるということだ。
(ちなみにウォールハンドボールは、今マイナースポーツで検索して僕も初めて耳にした競技だが、ラケットを使わないスカッシュのようなものらしく、これぞ「真の手ニス」と巷ではもっぱら噂になっている。)
アルミンが言うように「何かを変えることのできる人間がいるとすれば、その人は、きっと…大事なものを捨てることができる人」ということなのだ。
変態になる方法の2点目として、未だ存在しない領域を見つけるためには、既存サービスが与える価値を明確にし、何故その売り手から買わなければならないのかを考えることが必要だ。
例えば、消費者同士が持ち家を貸し借りするマッチングサービス「エアービーアンドビー」は、「ホテルが与えている価値が短期滞在であること」と「短期滞在する方法として、ホテルである必然性がないこと」を明らかにすることから始まっていると考えることができる。
エアビーに関して言えば、変態という表現もいささかはばかられる。彼らは紛れもなく世界を救う天才だ。
すなわち、希少性と社会が抱える問題を紐付ける情報編集を行えば、それは人に求められる変態性、すなわち天才へと昇華する。
天才 = 変態 + 社会性
といった所だろうか。
ここでは、自分の変態性が社会のどう役に立つのか、またはどう面白いのかを世間にアピールするプレゼン能力と、発信し続ける根気が必要だ。
ここまで、変態に「なる」方法について考えてきた。
次に、変態で「あり続ける」方法について考察する。
変態であり続けるためには、高い参入障壁を設けることが有効だ。起業家ピーター・ティールの著書「Zero to One」で論じられている独占企業の以下の条件を参考に考えてみる。
①他よりも10倍の技術力をもっている(マネができない)
②事業規模をより大きくすることができる(規模の経済により強固な収益基盤を築ける≒死なない)
③ネットワーク効果を利用している(人が集まる「旗」である→事業が大きくなる)
④ブランドをもつ(物語としての価値をもつ)
たった一人から始める場合において、②はもう少し先の話になるが、①、③、④は参考になりそうだ。
特に、①の高い技術力については、レイヤーを上げると「マネができないこと」と言えそうだが、そういう意味でいくと、歴史や文化も、圧倒的に高い技術力と同じように、コピーできるものではなく、参入障壁を高める方法となるのではないかと思う。
また、歴史・文化はそれ自体が既に過去から脈々と受けづがれてきた「物語」であり、世界に共感されることができれば、④のブランドとなることができる。
「Cool Japan」の伝え方をもっと工夫する、例えばSDGsやAI社会、人口問題と紐付けることができれば、その地位は一気に跳ね上がるだろう。
③の「旗」はどうだろう。
「そのサービスを使っている人が増えるほど嬉しい」構造を作るための条件とは。
「経済圏をつくる」ことであったり、「使う人が増えるほど皆が健康になる」構造等になっていればよいのだろうが、今のところいいアイデアは浮かばない。
引き続き、模索していきたいと思う。
今回は、個人が打ってでるには、歴史・文化が参入障壁高くてよさそう、という結論がでた。