『お金2.0』を読んで
株式会社メタップスの代表取締役社長・佐藤航陽の『お金2.0』を読んだ。
さすが年商100億円の企業の社長ながらいいことを書いている。
僕が気になったのは後半の2箇所。
①「儲かること」から「情熱を傾けられること」へ
②「お金」のためではなく「価値」を上げるために働く
だ。
まず①の「儲かること」から「情熱を傾けられること」へ、だが、「金銭的なリターンを第一に考えるほど儲からなくなり、何かに熱中している人ほど結果的に利益を得られるようになります」と佐藤氏は書いている。
ホリエモンなども「熱中することが大事」と散々述べているがここでもやはりそのことが言及されている。
しかし情熱といっても人それぞれ。だからわかりやすくするために私は、
「胸の鼓動が高くなるもの」と置き換えた。これについて考えていたり、やっていたりすると自然と胸が熱くなること。それが情熱を傾けられることであると私は考える。
②の「お金」のためではなく「価値」を上げるために働く、についてだが、佐藤氏は会社選びや職選びのコツとして、「その会社を退職した時に、自分の人材としての価値が高まっているのかどうかを基準に考えていくと、世の中の年収や人気とは全く違う優先順位が見えてくるはずです」と述べ、
さらに、「安定性もなく年収も高くないけれど、そこでの仕事を通じて普段会えないような人たちと繋がれたり話を聞けたり、既存の枠組みにとらわれない発想ができたり、将来的に価値が高まっていくようなスキルが身についたりするような職場があれば、そこはあなたが個人の価値を高めてくれる職場と言えるでしょう」と続けている。
つまり職や企業選びでは、あなたは「お金」以外の価値や人間、その他の経験といった副産物のスキルを追い求めなければいけないということだ。
つまり重要になってくる思考は、「どうすればお金が稼げるようになるか」ではなく、「何をすれば面白いか」という思考だ。言うまでもなく、つまらないしお金も稼げない仕事は最悪だという補足も付け加えておいて。