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血液内科ローテ 研修医おすすめ書籍 

研修医ローテだと退屈になりがちかもしれないです。
1か月ローテだと、長い抗癌剤レジメンのなかの1クールの経過をみるだけだし、レジメンも複雑なものが多く、興味がなければ学びづらいと思います。手技は骨髄穿刺以外はほとんどなく、「ザ・内科」という感じ。
研修医にとっては、病棟業務一般、感染症対策、状態のよくない患者の輸液管理、向き合い方などを学ぶよい機会とは思います。「血液」内科ですが、「診るのは全身」と言えるとは思います。

数は少ないですが、研修医向けの書籍もいくつかあるので紹介します。


血液内科ただいま回診中

おススメ度 ★★★★★

血液内科病棟での日常の臨床活動を深く掘り下げる内容。ちょうど研修医にぴったりのレベル感でお勧めできる。感染管理や輸液テクニックといった患者管理の基本から、血液内科領域の疾患に関する病態の解説が、指導医と研修医の会話形式でわかりやすく説明されている。レジメンや抗がん剤の投与量、スケジュールを視覚化した「血液チャート」もわかりやすい。


血液内科 ただいま診断中

おススメ度 ★★★★★

『血液内科 ただいま診断中!』は、プライマリケア医、内科医、研修医などを対象に、血液疾患の基本的な知識と診断過程を解説することを目的とした本。「ただいま回診中」よりはお勉強的な内容になっているが、臨床例を元にした会話形式なので理解はしやすい。主訴や症状から始まる診断フローチャートはわかりやすく、各論では診断に必要な基本知識と重要ポイントが提示されている。


レジデントのための血液教室

おススメ度 ★★

「レジデントのための」とタイトルにありますが、この本がどれだけの対象者にマッチするかと言えば、微妙なところ。前述の「ただいま診断中!」をわかりづらくした本というのが私の印象です。

紹介文でも、「本書はいわゆる教科書ではありません。医学部の講義やゼミでお話ししている私の成功体験や失敗談を、そのまま文字にしたもの」と記載されており、初学者(研修医のほとんど)には合わないと思います。かと言って、血液内科レジデントが手にとるような高いレベルではないので、であれば、非血液専門医レジデントには役立つ可能性があるのだろうか・・。


血液検査×総合診療 非血液専門医・ジェネラリストのためのBasic&Practical血液診療

おススメ度 ?

書店でみるかぎり読みやすそうな本だったが、自分は購入しておらず、説明できないのでよかったら上記リンク先をチェックしてみてください。

さいごに・・。

私が研修医になってから一番よかったと思っている買い物は、①スキャナー(ScanSnap iX)と②iPad miniです。裁断済み書籍をスキャナーで取り込み、電子化してiPadで読める仕組みを確立すれば以下の利点があります。

1)費用の大幅節約・・・
例えばメルカリで安めに裁断済み中古本を購入し、使用した後に売却すれば実質コストの削減になる。
2)持ち運びのしやすさ・・・
白衣のポケットに電子化教科書を入れて簡単に参照できる。

おすすめ↑ ぜひ!


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