【医学部受験】国公立医学部と私立医学部の難易度の違い

今日は「国公立医学部と私立医学部の難易度の違い」についてお話しさせていただきます。

このテーマは多くの方が質問されますし、世間的にもよく誤解されていることでもあるので、わかりやすく説明させて頂けたらと思います。

まずよく誤解されている点として、「国公立医学部の方が私立医学部よりも難しい」というのは明確な誤りです。

実際にわたしたちの塾の卒業生の中には、私立医学部の複数に不合格になったものの国公立医学部のみ合格できたという方も少なくありません。

国公立医学部と私立医学部のどちらが難しいかということは一概にはいえず、難易度は「大学による」というのが結論です。

そもそも国公立医学部と私立医学部では難易度の質が違います。


▽国公立医学部の特徴

・国語と社会が必要であるということ

国語と社会が必要である分、勉強時間がより多く求められます。

・一発勝負であり、センター試験(共通テスト)で失敗してしまうとほとんど合格できないため、その分プレッシャーがあること

国公立医学部は併願が基本的に出来ないため前期で1つ、後期で1つしか受けられません。そのため、センター試験と大学個別の学科試験の両方において、しっかりと得点して初めて合格できます。

一方、私立医学部の場合は併願ができるため、1つの医学部の試験で失敗してしまってもまた区切り直して、次の大学でしっかりと得点することができれば、その大学に合格することができます。

▽私立医学部の特徴

・「英数理の難易度が高い」「細かい知識が出題される」「時間制限が厳しい」など対応しにくい問題傾向の医学部が多い

国公立医学部と比較して、模擬試験のみの対策を行っていると、本番で失敗しやすいといえます。

どのような試験形式でも柔軟に対応できる「試験の解き方」を練習しておくことが大切です。


・受験者数が非常に多いため、ミスが不合格につながりやすい

実際に卒業生のデータとして、不合格になった私立医学部の得点開示をすると400点満点で3点、5点足りなかっただけということが非常に多いです。

1つのミスでも合否が変わってしまうため、正しい試験の解き方を徹底し本番でミスなくしっかり得点することがとても大切になってきます。


最後に、よくある質問として「国公立医学部と私立医学部とで対策を分けた方がいいのか」と聞かれることがありますが、結局どちらも重要なのは英語・数学・理科です。

国公立でも私立でも、受験生の夏前までは結局やることは変わらず、英語・数学・理科の基本的な問題集をまずはしっかりとできるようにするということが最優先です。

国公立医学部を志望する場合、英数理の基礎ができるようになってきたら国語と社会を追加して勉強していくという形がオススメです。


以上です。

ありがとうございました。

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