『大相撲のマナー』初心者向けお相撲の楽しみ方 ~横綱土俵入りと応援マナー~
女性向け研修会社(株)シェリロゼ代表で、人材教育家、メンタルトレーナー、マナー講師の井垣利英です。
前回の「『大相撲のマナー』初心者向けお相撲の楽しみ方 ~見どころ=締込(しめこみ)と化粧まわし~」に続き、今回は日本の国技=相撲の「『大相撲のマナー』初心者向けお相撲の楽しみ方 ~横綱土俵入りと応援マナー~」について書きます。
私のコラムは、大相撲観戦の初心者向けです。大相撲はNHKで放送されていることは知っていても、いつやっているのか? 分からないという人も。そんな人たちに、このコラムを読んで、少しでも大相撲に興味を持って頂けたら嬉しいです。なお使用している写真は、すべて私が現場で撮影したものです。
1.横綱の土俵入りとは
大相撲の中で、見どころの一つが『横綱土俵入り』です。本場所では毎日、午後3時すぎに中入(なかいり)といって、以前書いた『幕内土俵入り』に続いて『横綱土俵入り』があります。横綱土俵入りは、地の邪気をはらう儀式とされています。そのため「大相撲は神事」とも言われるのです。
ちなみに、18世紀半ばから今日までの約250年の間で、横綱=最高の地位についた人は、わずか72人しかいません。大相撲の世界で、横綱に登り詰めるのは、およそ200人に1人と言われるほど狭き門です。
2.横綱の土俵への入場。応援マナー
土俵へは、観戦客席の間の花道を通って、呼出(よびだし)、行司(ぎょうじ)、露払い(つゆはらい)、横綱、太刀持ち(たちもち)の順番に入場します。露払いと太刀持ちは、横綱と同じ部屋で、大関以外の上位の幕内力士がつとめます。部屋に幕内力士がいない場合は、同じ一門の中から選ばれるのです。
やはり大相撲の主役=横綱が、美しい化粧まわしと綱をしめて場内に入ってくるため、一気に会場が華やぎ、大きな声援も飛びます。客席の近くを通るため、体を触ったり、たたいたりするのはマナー違反です。気をつけてください。
3.豪華絢爛! 横綱とセット「三つ揃え」の化粧まわし
横綱土俵入りで私が好きなポイントは、豪華絢爛な「三つ揃え」の化粧まわしを見られることです。化粧まわしは、一枚で数百万円するものもあります。土俵入りの化粧まわしは、この写真のように、三人の力士の絵柄がつながっていて、一つの絵のようになっている作品もあります。
力士を応援する後援会、スポンサーなどの思いを化粧まわしにたくし、それぞれの夢を抱いて力士たちは闘います。
4.横綱が四股(しこ)を踏むときの「ヨイショ!」の掛け声マナー
横綱が化粧まわしの上に綱をしめ、土俵入りをします。かしわ手を打って、足を大きく高く上げて、四股(しこ)を踏みます。
この足を高く上げておろすときに、会場内から「ヨイショ!」という大きな掛け声がかかります。邪気をはらう儀式のため、行司さんが「し~」っと声を発します。本来は、この神聖な儀式で大きな声をあげるのは、きっと良くないのでしょう。マナーは、時代と共に移り変わるものでもあります。
今ではこの「ヨイショ!」も大相撲観戦の恒例で、生で観る醍醐味となっています。もちろん、私も大声で掛け声をかけています。テレビ観戦でも「ヨイショ!」と言っています(笑)
横綱の土俵入りを生で観て、大勢の人たちが「ヨイショ!」と掛け声をかけることで、土地と人々の邪気が払われる気がします。横綱も声援を浴びて、汗びっしょりになって四股を踏む姿は、すがすがしい気持ちになります。
つづく・・・大相撲は奥が深いな~。次回も「大相撲観戦の見どころ」について書きます。お楽しみに♪
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