『大相撲のマナー』初心者向けお相撲の楽しみ方 ~見どころ=番付表と幕内土俵入り~
女性向け研修会社(株)シェリロゼ代表で、人材教育家、メンタルトレーナー、マナー講師の井垣利英です。
前回の「『大相撲のマナー』初心者向けお相撲の楽しみ方 ~枡席(ますせき)とお茶屋、お土産」に続き、今回は、日本の国技=相撲の「『大相撲のマナー』初心者向けお相撲の楽しみ方 ~見どころ=番付表と幕内土俵入り」について書きます。
今回から数回に分けて、私独自の大相撲の見どころを紹介します。当然、相撲ファンによって好きな点が異なります。長年の好角家(こうかくか)=相撲通の方は、もっとマニアックです。
1.そもそも幕内力士とは?
土俵入りの見どころの前に、幕内力士の説明をします。幕内力士とは、横綱(よこづな)、大関(おおぜき)、関脇(せきわけ)、小結(こむすび)、前頭(まえがしら)=平幕(ひらまく)の力士です。幕内力士は、全員で42人と決まっていて、本場所で幕内優勝を争うのです。
幕内は「まくうち」でも「まくのうち」でも、どちらの読みでもOKです。
2.番付表(ばんづけひょう)とは?
ひとつ前の本場所の成績(勝ち星)によって、地位が決まります。相撲界での序列を表す番付表(ばんづけひょう)を見れば、一目瞭然です。毎場所、新しい番付にそって、番付表が作られます。
番付表は、横綱を筆頭に序列の上位者は大きな文字で、下位になるほど段々と小さな文字で書かれます。この文字の大きさによる序列も、分かりやすいのです。大相撲は、すべてが分かりやすい実力の世界なのです。
3.幕内土俵入りとは?
私が大相撲観戦で、ベスト3に入る好きな場面がこの『幕内土俵入り』です。本場所の時間では、午後3時過ぎから行われます。だから相撲観戦に行かれる方は、遅くとも午後3時には、会場に入っていて頂きたい!! この幕内土俵入りを生で観る感動を味わって欲しいです。
※ただし千秋楽(15日目)は、開始時間が早くなりますので、ご注意ください!!
幕内土俵入りは、横綱以外の幕内力士たちが、取組の前に行う美しい儀式です。観客への顔見せの意味と、地の邪気をはらって、土俵を清める意味があります。
4.幕内土俵入りの見どころ ~一列で花道から入場
幕内土俵入りは、前の取組が終わると場内に「これより、幕ノ内土俵入り~」とアナウンスが流れます。行司に先導され、花道から力士たちがエプロン状の美しい化粧まわしをしめて入場します。一列になって力士たちが入ってくる姿を見て、すでにワクワク感が高まります。
5.幕内土俵入りの見どころ ~人気が分かりやすい
花道から土俵に上がる際、一人ずつ、場内アナウンスで「しこ名、出身地、所属部屋」が呼び上げられます。力士たちは、美しい化粧まわしを少し手で持ち上げて、土俵に上がります。
この場面で、会場内からそれぞれ力士に大きな声援があがるのです。この声援が、力士の人気を分かりやすく表します。相撲ファンでなくても知られている遠藤関(上の写真)は、毎場所、ひときわ大きな声援が飛びます。
もちろん私も、応援している力士が土俵に上がるときには、大きな声で応援をしています。声援をし過ぎて、翌日、声がかすれていることも多々あり(笑)
面白いのは、15日間の本場所の中で、勝ち星を多くあげている力士への声援が、日増しに大きくなっていくことです。頑張っている力士には、自然と応援したくなるものなのです。
・・・つづく。次回も「幕内土俵入り」について書きます。お楽しみに。