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教えではなく、学び方を教える vol.136
夜寝る前の何もない時間帯にはついついYouTubeを見てしまいます。
自分で1時間で一度注意が入るように設定はしていますが、それもお構いなしで見続けてしまうこともあります。
YouTubeは1つの刺激なので、中毒性があります。
動画を見始めたらゆうに1時間は時間を取られてしまいます。
しかし、そんなYouTubeでも学びのコンテンツは山ほど存在します。
今日はそんな学びのコンテンツがどうして教育界でもっと効果的に扱われないのかを考えていきます。
動画を見て学ぶ時代
以前から動画での学習教材はありましたが、ここ数年でさらにその量は増加してきました。
それは子どもだけではなく、大人に対する学びの教材も含めてです。
動画教材は視覚的にも理解しやすい上に、倍速再生や一時停止など視聴者の用途に合わせて、学び方に幅があるのも利点の一つです。
科学技術の進歩から、学び方は書物だけにとどまらず動画コンテンツも含まれるようになってきたのでしょう。
現に私も授業の中で動画教材を利用しています。
既存のものではなく自分で動画コンテンツを作成して、授業に活用しているのです。
こんな感じにです。
このように、動画の中で解説をすれば問題などに付属している解説よりもわかりやすく、効率的に学習ができます。
学びたいことを自分のペースで、自分の学びたい時に学ぶことができるのです。
では、学校の中で学ぶ必要ななんなのでしょうか?
学び方を身につける
この学びがあることをわかっている状況の中で、学校で学ぶことの意味は仲間との協働、そして自主学習法の共有、そして、なぜ学ぶのかの追求に限ると思います。
いくら、わかりやすい動画教材ができたところで、学習者が全員成績が上がるとは限りません。
動画があったとしても、まず見なければなんの意味もありませんし、動画だけを見てわかった気になれば、それは解説書を見てわからずに頭を悩ませる者よりもよっぽど成績は落ちてしまいます。
だから、私はいつも次のことを授業で口酸っぱくいっています。
授業内で配布した問題の解説動画を乗せています。見ながらやっても、力はつきません。
➀まずは自分で解く。
➁分からなければ、ペンを置いて動画で理解する。
➂動画を閉じて、再度自分で解く。
➃また、分からなかった場合は動画を見ながら解く。
➄最後に何も見ずに解く。
ここまでやってようやく、3割ぐらいの習得だと考えてください。
あとは演習あるのみ!頑張りましょう!
結局は問題を解くだけなんですか?とたまに言われますが、そう見えるのであれば、そうです。
しかし実際には、私は生徒に自走力をつけるためにこのように指導しています。
結局のところ情報化社会の現代、簡単に答えも解答ももらえるために、自分で問題と向き合い解決に向かっていくというプロセスすら省略しようとする子どもが多いのです。
もっというと、その問題すら与えられているものであって、自分で見つけたものではありません。
だから、私は自分で問題を見つけそれを解いていくそんな力こそが真の学力につながると思っています。
側から見ればただの演習に見えるかも知れませんが、その想いに触れない限りはそこまでしか見えない。
だからこそ、生徒だけでなく、教員も人と出会い学ぶことが大切なのでしょう。