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文章を書くのは意外と難しいらしい、、、vol.915

今年は高3の担任をしているので、ちょうど今志望理由書やらなんやらの添削を繰り返し行なっています。

担任業務として調査書の発行もするのですが、そこはAIさんの力も借りながらなのでそこまで苦ではありません。

最近はサボり気味ではあったものの、このように文章を書く習慣があったので、私自身あまり文字を書くということに対して抵抗はなかったのですが、子どもたちの志望理由書を見ていると、意外と難しいんだろうなというのが伝わってきます。

おそらく本人たちは精一杯書いているのでしょうが、それがなかなか相手には伝わりにくい文章であるという点に気づけないのが歯痒いところ。

今日はこの添削をしていて感じることを書いていきます。

基本のきの字とはなんぞや?

生徒の文章を見ていると、本当にさまざまなレベルに分かれます。

内容はほとんど完成しており、話の整合性が取れればいいだけの子。

書きたいことが多すぎて、まとまりが取れなくなってしまっている子。

そもそも全文を通して何が言いたいのか分からない子。

大学の説明書になってしまっている子。

全ての子が全く同じつまづきをしてくれればいいのですが、そうもいかず見事にその子にあったアドバイスが必要になってきます。

こう何人も添削をしていると、そもそもの志望理由書なのだから正解はないだろうと思いつつも、ある程度の基礎基本に則っていないとこうもよく分からなくなってしまうのかとびっくりしています。

文章を書く上での基礎基本を学んでいるかどうかの差は、とても大きいんだなと感じています。

加えてやってもらうという視点の持ち方

添削をお願いしてくる生徒の方法もさまざま。

文章を丸投げして「お願いします。」の一言だけよこしてくる輩。

正直色々と指摘するのは体力がいるので面倒なのですが、こういう子を野放しにしていたときに将来社会で痛い目を見ることになるんだろうなと思うと口うるさく言うしかありません。

最近は3秒敬語など便利なツールやAIなどの便利なツールもあるので、使えばいいものをそもそも使うという発想にならない、なれない子がほとんどなのでしょう。

まぁこればっかりはしょうがないのかも知れません。

高校3年性といえども、大人に何かを正式にお願いするというのは、考えてみればこれが初めての経験です。

「してもらうのが当たり前」から「してもらうのをお願いする」という立場に変わっていくわけで、そこの成長は見届けてあげるのが教員の職務なのかも知れません。

ポケモンバトルと同じか

帰り道に色々と考えたのですが、こういった志望理由書などの添削はポケモンバトルへのアドバイスに近いのかも知れません。

ジムリーダーに勝てずに苦戦しているトレーナーになんと声をかけるのか。

例えばある程度レベルが上がっているのであれば、技の構成や出すポケモンの順番を変えるだけで、楽に勝てます。

しかし、そもそもレベルが上がっていない場合には、近くの草むらで経験値を積んでレベルアップするしか方法はありません。

もしくは、道具を使う。ここでいうと外部機関の有料講座とかでしょうか。

レベルの上がっていない子にはいくらこの技を使って、この順番で出してと指導していようとも、叩かれて終了です。

だから、本当はこういった文書作成には時間をかけてゆっくりと成長させていかなければならないものを、機会が少ないとこうなってしまうのかと私自身が学んでいます。

やはり学生時代にある程度文章を書いていくという経験は必要なんだなと感じています。

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