『ロード・オブ・ザ・リング二つの塔』逆境がつなげる vol.503
前回に引き続き、映画会の題材になっている映画、『ロード・オブ・ザ・リング二つの塔』を見ました。
前回に引き続き、細かな設定はガン無視した状態で見れたので、個人的にはとても面白く見入って見れました。
ありきたりな一つの物語のように。
この映画を観て感じたことを書いていきます。
躍動感と興奮
純粋に見ていて感じたのは躍動感と興奮です。
絶対的な振りの状況から、何とかして戦おうと立ち上がる姿。
それぞれほとんど負けてしまうだろうと心のどこかでは覚悟していつつも、自分たちは負けるわけにはいかない、もし負けたとしても栄誉ある死をという覚悟。
見方を変えればそんな判断はすべきではないという意見もあるかもしれませんが、それでもここまで追い詰められた状況に置いての彼らの判断は心を揺さぶられるものがありました。
ピンチに駆けつけるエルフたち、ギリギリのところで救援に駆けつけるガンダルフ、心に秘めた怒りを掘り起こして戦ったエント。
すべてのシーンで、悪者をやっつけてしまえという共感が生まれたのは間違いありません。
でも、だからこそ、逆にひねりがなくてつまらないなとも若干感じました。
特に変な部分がなく、すんなりと予想通りの展開だったからです。
これが次回からどんな展開になっていくのかが楽しみなところです。
徐々にむしばまれる心
そして気になるのがフロドの心の変化。
間違いなく指輪の力に脅かされ、人柄が変わりつつあります。
はじめは自分と同じ境遇に陥ってしまった結果のゴラムを見て、同情はしつつも敵につかまった際にはやむを得ずとはいえ、その仲間を捕まえさせることで自分たちの身の保身を守っています。
ゴラムが自分の未来と重なっているからこそ、救いたいという気持ちがありつつも、逆に自分さえよければいいという我見も見える。
それも本人の気づかないうちにです。
自分自身も気づいていないので、どうしようもできない。
そんな葛藤と、その苦しさを分かってくれるサムの存在。
このまま仲良く、そして互いに協力して旅が続くことを祈りながらも、果たして本当にこのまま自我を保って生きていけるのかという若干懐疑的な目線もあり。
これからの旅が楽しくなります。
逆境が訪れるからこそ
正直、国々の対戦に味方、敵何があるのか分かりません。
もしかしたら2回登場しているキャラも自分の中では一致していないかもです(笑)。
道中でアラゴルンにあったあいつは誰なのか、サムとフロドを捕まえたのはどこのどいつなのか。
そもそもボロミアの弟って言っているけど、じゃあ何でボロミアはこっちサイドに来ていたのか?
よく分からないことも多いっちゃ多いのですが、全体を通して感じたのはやはり逆境が結びつきを強くすると言った点です。
最初は全く持って味方意識などなく、ほとんど敵対心丸出しの中での戦いだったのに、徐々にサルマンという敵一つに対しての協力体制ができていっていました。
自分たちの危機が訪れたとき、人は自然と協力ができるようになるのでしょう。
逆に言うと、ここまでの危機が訪れない限りは協力ができないともいえるのかもしれません。
そして、それが知らず知らずのうちにサルマンに力を蓄えさせてしまっていたのかも。
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