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課題解決なるか、教育現場の部活動 vol.429
2022年の7月26日に休日の部活動の指導を地域のスポーツクラブなどに段階的に移行する国の方針を受けて、スポーツ庁が関係をする団体に指導者の確保などを進めるように要請したようです。
ひとまずは中学校だけのようですが、それでも大きな一歩となってくれることを切に願っています。
そもそも部活動は、もうすでに教員の仕事として社会的にも認識されていますが、実はあれは教員の職責外。
それなのに学校からは手当が与えられるというなんとも不思議な括りの中で動いているのです。
部活動の始まりは??
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もともと部活動の原点は、指導要領初期からある自由活動というものがこれに当たります。
放課後などの時間を利用して、生徒の自主活動を育もうとする半ば教員の趣味に近いようなものだったのでしょう。
それがいつしか、部活動が生徒の悪行防止として取り扱われ、学校の中ではなくてはならないものになりました。
そして時代は変わってもそのシステムはそのまま。
いつの日か、教育にとって切っても切り離せないものとなったのが部活動なのです。
スタートは生徒のためにと先生たちの無理のない範囲での、自分達の趣味や技術を伝えていく場が、いつの日か多くの教員の首を絞めていくものとなったのでした。
教育的効果は十分にあり、でもね、、、
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私は割とこのnoteでは部活動に対して批判的な意見を書くことが多いのですが、完全撤廃を進めているわけでありません。
現状維持と完全撤廃のどちらかを取るかと言われれば、社会全体を見た時に多くの若者教員の時間と元気と意欲を奪っているので、完全撤廃を取りますが笑。
部活動の中にも教育的効果は十分にありますし(教員が教育的効果を与えるべく組織にしていったという方が正しいかも知れないが。)、部活動で進路を決めたり自分の将来が決まっていく生徒もいます。
生徒にとっては必要な時間です。
私自身も学生だった頃は部活動のために学校に行っていましたから。
でも、よく考えてみると必要なのは人と場所、そしてつながりだけだったのかも知れません。
部活動としての組織は必要していなかったし、なんなら顧問がいて当たり前という概念が崩れた世界であっても問題はないように感じます。
「管理責任」をなしにしよう
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私は部活動はただ一つ、「管理しなくては」という教員の思い込みを外せばそれでいいと思っているのです。
教員が管理をして、部活動の時間を決めて、場所を決めて、練習試合を組んで、試合をさせて、、、。
全部いらない、生徒がやればいい。
確かにゼロからは絶対にできないでしょう。
完全放置すれば崩壊するのは目に見えています、そこはまだ子どもですから。
でしたら、そのような事務所みたいなプラットフォームを作ればいいのです、外部委託で。
中高生だけでも市営の練習場所を借りてやっている姿は見受けられます。
外でできてて、学校でできないわけがない。
むしろ学校の中で失敗を積み重ねた方がよっぽどためになるはずです。
はてさて、今回の要請文が一体どれほどの力を発揮してくれるのかが楽しみですね。