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小テストも暗記大会です vol.181
以前、定期試験は暗記勝負であるというようなことをこちらの記事でまとめました。
定期試験は暗記大会になりがちですが、小テストともなるともっとひどくなります。
その日の当日朝から、普段は全く勉強をしていないのに、全員して単語帳やら教科書やらを見ています。
自主的に勉強をしてくれるのは良いのですが、その学びは主体的なものではありません。
点数を取るための、外発的な動機付けによる学習です。
意識を奪う
小テストはその日1日の生徒の意識を奪います。
他の授業をしているときでさえも、小テストの勉強をしようとするのです。
中には授業の中での重要な箇所だけを聞き、それ以外は内職で小テストの勉強をするなど器用な子もいますが、不器用な子ほど、この小テストで損をします。
そもそも勉強が苦手な子は日々のコツコツとした学習が苦手だからこそ、小テストがあると焦ってしまうのです。
小テストは定期試験で点数を取れない子のための救済措置とよく聞きますが、救済しているようで実は窮地に立たせてしまっているのです。
小テストで点数を取ろうと必死になってしまい、その他のことが疎かになってしまい、結果的に全体が平均的に下がってしまうということになりかねないのです。
小テストが必ずしも悪いものと言っているわけではありませんが、成績に入るとなると、特に成績の取れない勉強の苦手生徒にとっては、よくないものになってしまうのかもしれません。
理想の小テスト
では、どのような小テストが魅力的なのでしょうか。
定期試験の記事でも述べましたが、私は小テストも自分の現在の学力の確認をするために行うものだと考えています。
テストとはそういうものだろうと言われればそれまでですが、テスト後に主体性を持たせられるかどうかが鍵になります。
例えば、成績のための小テストであれば、その小テストさえ点数が良ければ、また定期試験が近づいた時にまとめて学習をすればいいので、そのとき限りの暗記で終わってしまいます。
しかし、それではただの暗記大会です。
決められてた単語や解法を短い時間内でいかにたくさん覚えるかのゲームなだけです。
小テストを解いたとき、分からないという感覚があれば、それを大切にしてあげる。
そこを隠してしまうような運びをせずに、あえて自分が間違っている分からないことに気づけてよかったというふうに誘導してあげるのです。
脳が記憶をするのは、忘れたことに気づいたときです。
簡単に行われる小テストだからこそ、そこにどのような教育的価値を見出すのか考えて実践していくことが大切です。