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学問の追求と好きなことと vol.681

先日令和5年度の理科部会大会に参加をしてきました。

そこで、神奈川県内の学校の理科教諭による授業実践を聞いて、改めて理科という科目の教員をやれているワクワク感が再燃しました。

自分の教科学習的な能力を研鑽するとともに、知的好奇心を追求できる。

それこそが、理科なのだなと思っています。

今日はそんな理科の科目性と、自分がやるのだったらということを考えていきます。

実は意外と研究に優れている?

中高での理科の研究というと、たかが中高でしょとなりがちです。

確かにその通りで、中高の理科室にあるような機材では大学レベルの実験は到底できません。

そのため、よりハイレベルな研究を求めるのであれば、実施は難しくなるでしょう。

しかし、一方でSSH(スーパーサイエンスハイスクール)のような認定校でない限りは、何かしらの研究義務があるようなこともないので、自分の好きなことを好きなように研究ができるという利点もあります。

ある程度制約がありはしますが、制約があるからこそできることを追求するという考え方ができるのではないでしょうか。

コマはたくさん、必要なのは盛り上げていく力のみ

加えて、中高でやることのメリットとして、実験を進行する者がたくさんいるという利点があります。

実験をやるとなると、どうしても1人で黙々したりと言ったこともありますが、学校の授業や部活動を利用すればそれもそんなことはなくなります。

子どもたちを乗せて、自ら実験をやりたがるように仕向ける仕掛けが必要になるだけです。

まぁ、それが大変なのかもしれませんが笑、、、。

子どもたちを乗せていけさえすれば、その実験を実践していく人員も増え、その分当然ですがデータ量も増えていきます。

データ量が増えれば当然実験の結果としても信憑性が出てきますし、その分結果も確認しやすくなります。

実見屋でない物理科の教科研究は?

とはいうものの、私自身大学の頃から頭が実験屋ではなくて、理論屋でした。

要は何かを実験で立証するというよりも、机上の空論を立てて、それを正しいかどうかあくまでも数式の上で考えると言った具合にです。

そんな物理家が中高の理科室を自由に使ってよく、ある程度資金もあると言った中で研究をするとしたら何をすれば良いのでしょうか。

私の中では正直いうと、その発想が全く出てこないのです。

いっそ物理の単元をひたすら実験を繰り返して、プロトコルを作成し続けるというのも一つの手。

ただそうなると今度は生徒がつまらない。

やりたいけれどもその方法が思い浮かばないというもどかしさを感じています。

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