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『赤と青とエスキース』つながり、深まる vol.457

とても心温まる本に出会わせてもらいました。

『赤と青とエスキース』

エスキースという一枚の絵を中心にいろんな物語が進んでいくお話です。

どこかなんとなく大事にしているもの、あるのが当たり前になっているもの、そんなものが身の回りにはたくさんあるのではないでしょうか?

実はそんなものから始まる物語はたくさんあって、知らず知らずのうちにどこかで深く繋がっているのかもしれません。

そんな気分にさせてもらえる本です。

ものには思いが宿る

この本を読んで感じたのが、ものに対しての残留思念。

ものには必ず思いが宿ります。

例えば、長く使っている道具にはその人の癖が見えきます。

自動車なんかも中古車を買う際にはそう言った部分を注意深く教えてくれます。

曲がる時に少し曲がりづらさを感じたりとか、車の座り心地とか。

機能面とまとめれば、それだけで片付けられるのかもしれませんが、それだけではありません。

さらにそこにその人の思いが載っている場合もあります。

中古本を買った時に、前の人がラインを引いていたり、ページの端を折っていたり。

それはその人がその部分を忘れまい、大事にしたいと思ったからこその表れで、その人と本を通して思いで繋がっているともいえるのでしょう。

ものにはこのように思いが宿っていくのです。

過去は知らない、でもエネルギーは伝わる

そんなふうに思いが宿ってきたものは、とてつもないエネルギーを有する時があります。

パワーストーンなどという石があるように、エネルギーというものは物体を介してその近い人や所有者に伝わっていくのです。

逆もまた然りで訳ありのものなどは、その所有者に不幸をもたらせたりします。

そこにどんな過去があったのかを知る術はないにしても、送ってきた歴史はエネルギーとなって表出するのです。

そう考えると、普段私たちが何気なく使っているものたちにも私たちのエネルギーが存分に浸された状態であるのは明白です。

そうなったとき、みなさんはどのようにしてものに気持ちを込めてくでしょうか?

最後は手放し

どんなに思いをこめていたとしても、思い出の品であったとしても、いずれは自分の元から離れる時もあります。

そう言った時にそれにどこまで頑張ってもらいたいのか、はたまた頑張るなど全く考えずにただあり続けるだけでいいのか。

何がどうなるかはわかりません。

だからこそ、日頃からものに対しても感謝の気持ちを持ちつつ、前へと進むためのツールとなるように接していくのが良いのでしょう。

『赤と青とエスキース』

ものにこもるエネルギーということでここでは考えました。

実は恋愛小説として非常に心温まる話となっています。

その部分はちょっと書けなかったな、小っ恥ずかしくて笑

ぜひお読みください。

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