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シンキングツール?いいえ、神王ツール vol.101
先日、GEGYokosukaのイベントでGoogleJamboardのワークショップをオンラインで行いました。
GoogleJamboardは、オンライン上で仮想ホワイトボード&付箋を扱えるツールになります。
最近ではブレーンストーミングとして、このJamboardを利用することが多いのですが、実はシンキングツールを用いることで、さらに深い学びができるようになります。
今日は、そんなシンキングツールについてまとめていきたいと思います。
「まとめてください!」は超難しい!?
学校や授業の中では、生徒にまとめさせたり、意見を書かせたり、長文を書くことを強いる場面が多くあります。
でもこれ、先生は簡単に生徒に課しますが、実は結構難易度は高いのです。
現に私自身、今でこそここまでnoteを続けてきたことで、文章化への抵抗は減りましたが、最初の頃は数百文字書くのに必死でした。
それも、提出物のように”ちゃんとした”ものを出さなければいけないと言うプレッシャーのかかるものになってくると、なおさら書けなくなってしまうものです。
では、この難しさはどこからくるのでしょうか??
ロジカルシンキング以前の問題
「まとめなさい。」、「意見を書きなさい。」と言った時に文字量が少なかったり、なかなか書き出しができていない生徒を見ると、多くの先生が、「あぁ、この子には意見も感じることもないのか。」と考えてしまいます。
本当にそうでしょうか??
私たち教員は、そう言いつつも別の時には、「子どもたちは感受性豊かで、たくさんのこと得る。」そんなようなこと言っていませんか?
問題なのは、たくさんのことを感じているはずだろう子どもの思いや感情を、先生が引き出せないことです。
大人よりもまだまだ人生経験の浅いため、いわゆる人が経験的に覚えていく表現力や語彙力が、子どもは大人に比べて劣っているだけなのです。
だから、表現しようと思えばいくらでも出てきます。
それを教員が邪魔しているのです。
”しっかりと”、”ちゃんと”、”分かりやすく”そんな足枷で生徒を縛りつけてはいないでしょうか?
足枷からの解放
では、そんな足枷から解きはなった時、生徒はどのようになるでしょうか?
また、教員はどんなアプローチをすれば良いのでしょうか?
私は必ず授業の中でブレーンストーミングを入れています。
ブレーンストーミングは、脳内を整理するために、頭の中にある情報をひたすら書き出し、自分の思考を俯瞰してみる術です。
ここでポイントなのは、必ず生徒に「書いてはいけない」とか、制限的な発想を起こさせないことです。
そうすることで、思いも寄らない糸口から授業がより白熱したり、より深い学びに繋がったりします。
つまりは、何を書いても、何を思っても、何を感じてもOK。
オールOKの精神で、ブレーンストーミングをさせるのです。
そして、Thinking toolの出番!
ここまでで、子どもたちの頭の中はだいぶクリアに、そしてなんとなく何を前提知識として持っているのかは見えてくるはずです。
ここからが教員力の見せ所です。
うまくその思考を論理立てて、まとめられるように道筋を立ててあげましょう。
はい、ここで出てきます。
神の如き技で、思考を整理するためのツールとして王座に属するThinking tool。
いや、神王ツールと読んだ方が相応しいでしょう。
このツールがあることで、よりその道筋を際立たせ、クリアにしてくれます。
使い方は、それぞれ個性がありメリットがあります。
年齢が高くなれば、自分で最適かつ使いやすいものを選ぶことができますが、まだ、使い慣れてないうちは、先生がツールを指定してあげるといいでしょう。
それぞれの使い方は、LoiLoノートのこのページが分かりやすいでしょう。
これを使うだけで、一気に授業もより深掘りされ、まとめる力もぐんぐんとついていきます。
私の受け持つクラスでは、このシンキングツールを使うことで沢山のメリットがありました。
・まとめるのを楽しむようになった。
・まとめるのが苦手な子が、少しずつ論理的な説明ができるようになっていった。
・対話が増えた。
・シェアの概念が広まった。
・多様性を認めるようになった。
他にもたくさんの効果がありました。
ぜひ、授業の一工夫に、ホームルームのレベルアップに利用してみてはいかがでしょうか?