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オザキを知ろう!     X-ミッションへのライン

2月14日よりマーベル・スタジオ最新作キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールドが公開されている。MCU最新作である今作は全米初登場第1位となり日本でも初登場第2位を記録するなどみんなが待ちに待ったMCUのカムバックとして大いに盛り上がってる最中である。
そんな今作だが、物語のキーパーソンとして"日本"が登場する。MCUの日本というとホークアイが闇堕ちして真田広之とタイマンした国という扱いで終わっていたが、今作ではしっかりとMCUの神聖時間軸に存在する国として抜群の存在感を放っている。

MCUでの総理大臣 尾崎首相

今作での活躍は観た人は勿論お分かりになると思うが勇ましい。
強気な外交と怪しき相手には一切容赦せず手を切り自国の強化に努めるなど、かなりフィクションが強い日本となっていたが数々の世界の修羅場が起き続けてるMCUタイムラインを生き抜くためならここまでやる必要があるのだろう。(現実の日本は間違いなく滅ぶので)


今回の記事だがこの尾崎首相に関連する話ではあるのだが、MCUの話ではない。

もっと大きな存在のオザキについて解説を行う記事である。

では本題に入る前に皆さんにお聞きしたい。
※ここから先に記載のある情報は全て事実です。





オザキ8を知っているか?



・オザキ8(オザキエイト)とは?
環境保護活動家オノ・オザキによって提唱された大自然に敬意を表し"悟り"に到達するための8つの修練のこと。ほとんどのアスリートは1つでも達成するのがやっとと思える代物ばかりで命懸けの挑戦であり、提唱したオザキ自身も3つ目の挑戦中に亡くなったとされている。
修練はそれぞれ
・フォースの噴出
・空の誕生
・大地の覚醒
・荒れ狂う水
・風の躍動
・氷の命
・六命の極意
・究極の信頼
と呼ばれている。

写真の人物がオノ・オザキ
非常に著名な活動家だった

このオザキ8と呼ばれてる謎の儀式と呼ぶべきなのか分からん代物に命を賭けた男たちの映画がある。

それが
X-ミッションだ。

"エクストリームスポーツ犯罪集団"
と書かれているが本当である

今作は強盗がてらオザキ8を達成しようとする犯罪集団を滅茶苦茶努力して高校中退から高卒認定と大学院卒まで果たした元スタントマンFBI捜査官ジョニー・ユタが捜査の過程で彼らと友情が生まれてゆく…というサスペンスアクション映画である。

最近のハリウッド大作でも貴重な努力の人ユタ

そもそも今作はキアヌ・リーブス主演のサスペンス映画ハートブルーのリメイク版である。

こちらはかなりまともです

ハートブルーのメインとなったのはサーフィンだが、今作では何を思ったのかエクストリームスポーツをメインとしておりド派手な絵面がわんさか出てくる。


バイクで崖に飛び越えたり
輸送機から札束をばら撒いたり
ウィングスーツで飛んだり


かなりイカした絵面が満載である。
しかもこれらの場面は可能な限りCGを利用してないガチのスタントである。
ガチでウィングスーツで空を飛び、ガチでスカイダイビングを行いガチでバイクを疾走させる見応えあるスタントは大画面で映える絵面に溢れている。

その反面、話はかなりどうかしてる。
そもそも前述の様にオザキ8が初っ端から絡んでくるのだが、それも元アスリートの主人公が「こいつらの窃盗はオザキ8を達成するためにやってます!俺に任せて下さい!」と言う普通ならNOと言われる捜査をYESにされるし、そもそも強盗側もオザキ8達成のために犯行を行うというトンチキ集団であるため根っこから奇妙な話の映画である。
伝えておくと、オリジナル版は任務か?友情か?をちゃんと描いた真面目なサスペンス映画でありオザキ8に絡めながら犯行を行っていくなどの展開はない。
だが今作にもちゃんと任務か?友情か?となる展開はちゃんとあるのだが正直それ以外のトンチキ要素がトンチキすぎて友情描写が全く刺ささらないという現象が発生してしまっている。

ボーディとユタ
この2人のドラマが妙に軽くみえてしまう

おまけに今作のユタはオリジナル版より遊び優先の思考となっており前半は基本遊びまくってるし捜査中なのを忘れてんのか?と言わざるを得ないくらい遊んでいる。とはいえ必死に学び直してた反動だと思えば…

そんな今作だが、お伝えの通り中々一筋縄では行かない異様な映画である。
だがそれが魅力である。

そもそもオリジナル版の"サーフィンを嗜む強盗団"から"理解し難いチャレンジに命を捧げる強盗団"への変更といい、自然の道(ライン)を見極めし者は悟りを開くという謎の理論とオザキ8の存在が本編が終わるまで異様に強かったり、粗が多いと言ったらそれまでだが愛着が湧いてくる映画でもある。
スタントは言わずもがなノーCG故に圧巻される迫力と見応えはあるし、オリジナル版を珍妙にしたストーリー展開や珍妙なセリフがかなりある。だがそんな要素一つ一つに味わい深さがあり今作の一風変わった魅力をさらに引き立たせている。

正気とは思えない展開もベタに紛れたスピリチュアルな言動もこの映画には大量に含まれている。ハッキリ言ってこの映画が面白いか?と聞かれても「分からない」と今でも答えてしまうだろう。そもそも今作は"観るオザキ8"と評されてる可能性すらある映画だ。なんなら1番のオザキ8ポイントはエンドロールがクレジット込みで15分くらいあることだ。かっこいいエンドクレジットから、ヴェノムのクソ長おまけ付きエンドロールみたいなもんではなく合間に何もないクソ長いエンドロールが13分もある。
だがそれすらも魅力になるのがこの映画だ。
長いエンドロールの果てにあるのは次のオススメ映画かもしれないし、DVDのメニュー画面かもしれない。しかしこの長い長いエンドロールを見届けたという経験を経てこそ我々はある気づきと悟りを得られるのがある。

この映画こそ
我々観客に課せられた
オザキ8である


この体験は観たものにしか伝わらないだろう。
脚本がエクスペ4ビーキーパーのカート・ウィマーだからって理由で観るのも良いかもしれないが、とにかく異様な映画を観たいという欲求に飢えてる人を間違いなく満たす映画である。
だがそれ以外の理由で観ようとする人がいたらあらかじめ伝えておこう。

これはオザキ8だ。
挑むなら時間を犠牲にする覚悟を持て。


X-ミッションは現在U-NEXTにて見放題配信中

Amazonにてブルーレイ、4KUHD&2Dセット、4KUHD&3D&2Dセット、販売中

ブルーレイURL:

4KUHD&2DセットURL:

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日本の尾崎首相が抜群の存在感を放っている
キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールドは現在大ヒット公開中。MCUあるあるのネタバレ地雷を踏む前にお急ぎを。



では最後に今作の非常に印象的なセリフを書き残し記事を終えよう。




「思想は強力だ」


「捕鯨船のほが強い」

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