「樒」とは~読めますか?~
こんばんは。今日も数ある投稿から私の投稿をご覧いただきましてありがとうございます。
久々に頑張って二日連続投稿してみました。週一回の投稿になってしまうと
1週間、1か月、100日、1年と連続投稿されている方は本当に凄いと改めて思ってしまいます。
私自身も以前98日投稿していたなんて自分であって自分でないようです。
さて、先日ちょっと私の菩提寺の近くへ行ったので、ちょっと足を延ばしてお墓参りに行きました。
近所の花屋で仏花を購入予定でしたが、なんと時間が早すてそのお花屋さんは開店前。
菩提寺では墓守さんもいますし、無人でもお金を箱に入れて誰でもお線香と樒を購入できるので、仏花の購入を断念しそのままお墓に向かいました。
と着いたもののお線香は買えたのですが、いつも置いていある樒が無いのです。泣く泣くお線香だけ買ってお墓参りをしました。
とここまで書き、何度も
「樒」
と書きましたが、
「樒」って読めますか?
樒とは「しきみ」と言うのが正式な読み方だそうです。ちなみに、私は家族から受け継がれて
しきび
と呼んでいました。「しきび」と一部の地域では呼ばれているみたいですが、どうやら
しきみ
の方がWikipediaや調べたリンクからすると正式な呼び方のようです。
お恥ずかしながら私はこの漢字、もしかしたら見たことあるかもしれませんが、正直全く知りませんでした。
葬儀や墓参りで何気なく使われている樒(以後、「シキミ」と書きたいと思います。)ですが、ネットで調べた内容を共有したいと思います。
そもそもどんな植物か?
シキミは高さ10mほどの常緑高目で、マツブサ科シキミ属で光沢のある緑の葉が美しい常緑高木です。
3月から4月にかけて、淡い黄色のひらひらとした細長い花を咲かせます。
今日のサムネの画像はシキミの花です。
呼び方は
・シキミ
・(私の読んでいる)シキビ
・ハナノキ
・ハナシバ
と呼ばれたり、独特の強い香りなので、
・香の木(こうのき)
・香の花(こうのはな)
・香芝(こうしば)
とも呼ばれているそうです。
実は猛毒!
実は、シキミは花から根まで、すべてに「アニサチン」という猛毒を含んでおり、特に実には食べると死亡してしまうほどの強い毒性があるそうです。
なんと「毒物及び劇物取締法」で劇物の指定を受けている唯一の植物だそうです。何気なくお供えしていた私としてはそんな猛毒な植物だとは露しらず
ビックリです!
注意しましょう!
まあ私はいつもお寺で購入してお供えしている時間は長くて30分ぐらいですので大丈夫ですが。
シキミに似ている植物として「トウシキミ」があります。は毒性がなく、果実を乾燥させたものは漢方や中華料理の香辛料(八角)などに用いられます。
以下がトウシキミの写真です。(Wikipedia 「トウシキミ」Photo by David J. Stang - source: David Stang. First published at ZipcodeZoo.com, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=60982693による)
どうでしょうか?似ていますでしょうか?
ちなみに以下がシキミ(Adobe Stockより)です。
言われてみると、確かに似ている気もします。
繰り返しになりますが、
シキミは「アニサチン」という猛毒を含んでおり、特に実には食べると死亡してしまうほどの強い毒性があり「毒物及び劇物取締法」で劇物の指定されている植物です。間違っても食べないように気を付けましょう。
何故、お墓にお供えするのか?
お墓でお供えするようになった起源は、またまた中国からですが、唐(西暦618年~907年)のおける密教の修行に、お釈迦様の青い目の象徴とされる青蓮華(しょうれんげ)の葉に、シキミの葉に似ていたので、弘法大師空海がシキミを使ったのが最初だそうです。
今でも、真言宗ではシキミは仏事に用いているそうです。冬でも緑の葉を保ち香りの良い樒は、真言宗だけでなく他の仏教の宗派でも、仏壇に供える仏花など、仏事で用いられているそうです。宗派によっては葬儀でシキミを備えることもあるみたいです。
葬儀と言えば菊等の生花のイメージが強いですが、さぞかし青々とした祭壇になることでしょう。
恐らく我が家もその流れでお花だけでなくシキミをお供えしていたのだと思います。
どこで買えるのか?
関東の生花店・スーパーでは、シキミはほとんど見かけることはないと思います。やはり寺院で購入するか、農園やECサイトで購入する必要がありそうです。関西では生花店・スーパーでも一部販売しているそうです。
他の地域はどうなんでしょうね。
効用
シキミの効用は「抹香臭い」(まっこうくさい =仏教的なくさみがある。坊主くさいという意味 (Oxford Languagesの定義より)という言葉がありますが、このシキミの香りのことを指しています。
抹香とはお焼香で使う粉末状の香のことで、樒の樹皮と葉を乾燥させたもので、抹香以外にも線香の材料としても使われいるそうです。
法事の時に使うご焼香も実はシキミなんですねぇ~。知りませんでした!
シキミは、香木がほとんどない日本においては、香木の代用品として使われてきたそうです。
独特の香りと強い毒を持っていることから、邪気を払う力があるとされ、悪霊除けやお清めとして使うほかに、土葬の遺体を動物から守るために、
シキミを墓の周りに植えていたそうです。
以前は遺体の腐乱臭を防ぐために、納棺の際にドライアイスの代わりに樒を棺に敷き詰めていたそうです。
ちなみに神社で玉串など神社の神事に使われる「榊(さかき)」は全く別の植物だそうです。今回は長くなってしまうのでまた、どこかでご紹介したいと思います。
今日はみんなのフォトギャラリーの「柘榴❣️」さんの画像を使わせていただきました。ありがとうございます。
再来週は秋のシルバーウィーク&秋のお彼岸なのでお墓参りをされる方もいらっしゃると思います。何気なくいつも使っている樒について、じっくり観察してみるとまた、違った気分になるかもしれません。
今日はここまでにしたいと思います。
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
また次回の記事で会いましょう!
明日も皆様にとって良い一日でありますように
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